ハロウィンの夜はニュージーランド料理とワイン、ニュージー・プラットフォーム、神山町 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

ハロウィンの夜に、奧渋、神山町のニュージーランド料理とワインのお店、『ニュージー・プラットフォーム』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

 

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グラハム・ノートンのスプマンテを飲み干すと、ネルソンでブラッケンブルックが造るシャングリ・ラ、ソーヴィニヨン・ブラン、2016年を抜栓。

ブラッケンブルックは、ダニエルとウルスラご夫妻が経営するブティック・ワイナリー。

このエチケットの絵は、ネルソン在住の有名な風景画家、マリリン・アンドリュースに依頼してネルソンの景色をシャングリ・ラ、”理想郷”として描いてもらったもの。

 

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シャングリラのソーヴィニヨン・ブランは美味い。

マールボロのソーヴィニヨン・ブランに較べると甘い果実香りは控え目で、爽やかな柑橘やハーブの香り。

酸とミネラルのバランスが素晴らしく、余韻も長い上質のソーヴィニヨン・ブランである。

 

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ウルスラさんには、ブラッケンブルックのワインを輸入するサザンクロスの試飲会で四日前にお会いしたばかり。

ウルスラさんも今回の来日中にこのお店を訪れられたそうだ。

あまりの偶然に嬉しくなり、サザンクロス代表の檀原さんに「『ニュージー・プラットフォーム』でシャングリ・ラを飲んでいます」とメールする。

直ぐに返事があり、「『ニュージー・プラットフォーム』に居らっしゃるとは驚きました。ブラッケンブルックのワインを楽しんで下さい」とのこと。

 

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NZ産スプリングラムのグリル。

スプリングラムとは、春から初夏にかけての栄養価が最も高い牧草で育てた生後6カ月未満の厳選したラムのこと。

 

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これは美味い。

やはりスプリングラムは素晴らしい。

 

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白ワインはまだ残っているが、赤ワインも抜栓してもらう。

ラブブロックの、セントラル・オタゴ、ピノ・ノワール、2014年。

これは、NZを代表するワインの造り手、キム・クロフォードのワインなのだ。

これもサザンクロスが輸入するワイン。

 

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セントラル・オタゴは、ピノ・ノワールの南限生産地。

南半球なので、南限とは一番寒い栽培地ということ。

セントラル・オタゴやノース・オタゴのワインには素晴らしいものが多い。

が、価格も結構高くなっている。

 

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カシスやブラックベリーの香り。

バランスの取れた酸とタンニンを持つ。

スミレや黒い土、樽のニュアンスも心地良い。

 

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NZ産ラムチョップ。

これは大きく厚みがある。

 

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ジューシーでずっしりとした肉感がたまらない。

 

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そしてNA産ラムシャンクの煮込み、マッシュポテト添え。

 

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ラムシャンクは仔羊のスネ肉。

ラムシャンクの煮込みは二人が好きな料理。

バンコクのお気に入りのイタリアン、『アントニオス』では何時も頼むメニューだ。

 

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注文するときにお店の方から「マッシュポテトの量が多いです」と言われたが、本当に多くてびっくり。

 

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二人の皿に取り分けるのは私の役目。

ラムシャンクは二等分したが、マッシュポテトは多すぎて三分の一ずつを取り分け、残り三分の一は残してしまった。

 

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お腹はいっぱいなのだが、彼女がニュージーランド人の友達から聞いた、「ミートパイは食べるべき」の言葉に従い、一個だけ注文して分けて食べることにする。

仔羊の生ハムが付いているのが面白い。

 

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がぶっと食べた途端、熱さで舌を火傷しそうになる。

中にはラムの挽き肉とチーズ。

最高に美味い。

「今夜はラム尽しで幸せ。でも、もうお腹いっぱい」と彼女は満足した様子。

彼女は料理とワインに満足すると顔が一層美しく輝き、見ている私も幸せな気分になる。

 

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でも、恐ろしい言葉が続く。

「デザートは何がよいかしら」と彼女。

お腹いっぱいじゃないの、と思いながらも、顔には笑みをたたえて、「NZ産クリームチーズのベイクドチーズケーキが美味しそうだよ」と私。

 

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「私もそれにするわ。それと、NZとくればホーキーポーキーアイスクリームも食べなくちゃね」と言って、「チーズケーキをふたつとホーキーポーキーをひとつ下さい」とオーダー。

するとお店のスタッフが、「今夜は当店自慢の料理とワインをいっぱい食べて飲んでいただきましたので、ホーキーポーキーはお店からのサービスにさせていただきます」とのこと。

 

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もうお腹がいっぱいで、立ち上がるのも苦痛。

ニュージーランドの紹介ビデオが流れる画面の前には、ニュージーランド航空の模型が二つと、何故かデロリアンの模型が三つ。

デロリアンはオーナーの趣味なのだそうだ。

 

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二階の厨房で料理を作っていたオーナーの箸本さんが、店の外まで見送りに来てくれた。

箸本さん、お世話になりました。

とても美味しかったです。

次回訪問の予約をお願いし、店をあとにする。

 

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ファミマで恒例の、彼女の翌朝のサラダを幾つか購入。

コンビニに出入りする客の姿が異様でも、今夜は誰も気にしない。

 

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センター街では火災も発生し渋谷は大変な混雑なので、明治神宮前に抜けることにする。

代々木公園横の通りを明治神宮前に向けて進む。

この道は夜になると暗く人通りも無い。

すぐお隣の渋谷の喧騒が嘘のようだ。

 

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代々木公園の中は真っ暗。

露出をいっぱいに開いても、手前の木立が辛うじて写る程度。

 

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ようやく明治神宮前に到達。

遠くに光って見えるビルは、新宿のドコモビル。

 

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原宿駅前のお店には煌々と明りが灯るが、人出は少ない。

みんな渋谷に流れてしまったのだろうか。

 

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神宮前交差点に至る。

明るく光るのは、東急プラザ表参道原宿。

 

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ワインをいっぱい飲んだので、ここまで歩くとある必要に迫られてきた。

そこで表参道ヒルズに寄ることにする。

 

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今夜も館内に人の姿はまばら。

これでこの中のお店は大丈夫なのかと心配になる。

 

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再び元気になり、表参道交差点に歩を進める。

彼女と過ごす、奧渋、表参道の夜は素敵に更けていきました。