先日のこと、彼女と茅場町で待ち合わせ。
でもその前に、呉服橋近くで用事を済ませる。
呉服橋交差点に、ゴジラの巨大なポスターが貼られているのを見付けた。
茅場町とは反対方向になるが、矢印に従い、”常盤橋 ゴジラ ギャラリー”を見に行ってみる。
ギャラリーと言っても、再開発工事の壁にゴジラの歴史が展示されていた。
ここは、新日鐵と大和証券のビルがあった場所で、再開発工事が進んでいる。
永代通りを茅場町方向に進み、コレド日本橋に着いた。
暑いので、コレドで少し涼むことに。
裏に出ると、コレドの別館がある。
ガラス張りの厨房では、多くの料理人が調理に忙しく立ち働いている。
ここにあるのは、スペイン、カタルーニャにある三ツ星レストラン、『レストラン サン パウ』の日本店。
このお店自体、ミシュラン2018で二ツ星を獲得している。
ここも来たいお店の一つだ。
待ち合わせ時間より少し早く茅場町に着いたので、兜町方面に散策。
ここは日本橋日枝神社。
御祭神は、日枝大神。
江戸初期からの歴史を誇る神社である。
例年6月に山王祭りが開催される。
日枝神社の山王祭りは、京都八坂神社の祇園祭、大阪天満宮の天神祭と並び、日本三大祭である。
また、神田明神の神田祭と富岡八幡宮の深川八幡祭と並び、江戸三大祭とも呼ばれている。
彼女と落ち合うと、今夜のお店、『ロットチェント』に向かう。
開店時間より少し早く着いたので、外で待つことに。
すると男性が飛び出してきて、「高原様、お久し振りです」と挨拶。
その方は店の支配人で、銀座のイタリアン、『ジャッジョーロ』でお世話になっていた和田さんだった。
『ジャッジョーロ』は、フィレンツェにある世界最古の薬局、サンタマリアノヴェッラの自然治癒の考えを取り入れた料理をコンセプトとする、高級イタリアンで、よく通っていた店だ。
浅草開化楼のカラス氏が作る低加水パスタフレスカを使用したパスタは美味い。
このパスタは、『サローネ』の樋口シェフとカラス氏の共同開発で生まれたもの。
以前、『サローネ』グループの1軒、渋谷の『バカリ・ダ・ポルタ・ポルテーゼ』を訪問したが美味しかった。
そこで今度は、グループの一番新しいお店、茅場町の『ロットチェント』に行くことにしたのだ。
⇒ 浅草開化楼カラスの低加水パスタフレスカ、バカリ・ダ・ポルタ・ポルテーゼ、渋谷
『ロットチェント』は、2016年9月29日にオープンした時から気になっていたが、訪問する機会が無かった。
先日の”A・F”さんの記事を読み、行くことにした。
⇒ ロットチェント
店内はシチリアの空と海をイメージしたブルーが基調となっている。
インテリアはカジュアルだが、とても洗練された清潔感がある。
テーブルセッティングで目を惹くのはこのお皿。
シチリアの食器かと思って裏返してみると、ポーランド製。
お店の食器類は全てこのポーランドのメーカーで統一されているのだそうだ。
最初のワインは、スプマンテをグラスで。
ヴェネト州のコル・サリスが造る、バルバメト、ブリュット、ミレジマート、キュヴェ・ディ・ファミリア。
コル・サリスは1889年からプロセッコを造り続けており、プロセッコDOCGの中心部に15haの畑を所有する。
青リンゴや洋梨の香り。
口に含むと、果実の甘みのあとから心地良いオレンジピールの苦み。
シャルマー方式で造られ、ぶどうはグレラ50%、ピアンケッタ20%、ヴェルディーソ20%、ペレラ10%。
最初の料理は、大人のレバーパテ。
鶏のレバーにプロシュートが刻み込まれている。
上に乗っているのは、マルサラ酒のジュレ。
これは美味い。
プロセッコにも良く合う。
スプマンテを飲み干すと、白ワインもグラスで。
トスカーナ州のサン・ジョルジョ・ア・ラピが造る、フォオーレ・ディ・マッジョ、ビアンコ。
フレッシュな柑橘系の香り。
果実味と酸味のバランスが良いキレのある辛口。
ぶどうは、トレッビアーノ60%、マルヴァジア20%、シャルドネ15%、マルヴァジア・カンディア5%。
オレンジだらけの熟成カルパッチョ。
鱸のプレザオラに、オレンジ、アーモンド、ネギ、焼き野菜が添えられている。
二人に取り分けるのは私の役目。
ちょっとバラけてしまったが、合格点の範囲内か。
オレンジの酸味と苦みが効いて美味い。
茅場町の、サローネ・グループのシチリア料理のお店、『ロットチェント』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。