今日は、カリスマ麺職人、カラスさんが生み出した美味しい低加水パスタフレスカを食べに渋谷を訪れた。
浅草開化楼のカラスさんと低加水パスタを共同開発したお店で、パスタを味わうことにしたのだ。
因みにカラスという名前は、前職のプロレスラーの時にカラスのマスクを被っていたので、今もリングネームで呼ばれているとのこと。
渋谷駅で彼女と待ち合わせ、宇田川町の『バカリ・ダ・ポルタ・ポルテーゼ』に向かう。
ここは、サローネ・グループのお店である。
ランチ・メニューを注文し、料理が出来上がるまでグラスワインを飲んで待つことにする。
最近彼女はシチリアの白が気に入っている。
もちろんイタリアではピエモンテやフリウリの白が一番好きだが、グラスで飲む時は気軽なシチリアも面白いとのこと。
選んだワインは、タスカ・ダルメリータが造る、レガレアリ・ビアンコ、2014年。
グレープフルーツ、洋梨の香り。
活き活きとした酸とミネラルが爽やか。
ぶどうは、インツォリア、グレカニコ、カタラット。
前菜が届く。
キャロット・ラペ、豚のリエット、豆と豚の煮込み。
前菜が美味しいので、目的のパスタが届く前にワインをもう一杯。
ヴェネト州のラビアンカーラが造る、イ・マシエリ、2014年。
ラビアンカーラのオーナー、アンジョリーノ・マウレはイタリアの自然派を代表する造り手。
ぶどうは有機栽培で、発酵は野生酵母。
新樽のバリックは用いず、大樽と古い小樽で熟成。
SO2は瓶詰前に少量添加するのみで、清澄は行わない。
そのため、少し白濁している。
自然な果実香を持つ、素晴らしい白である。
ぶどうは、ガルガーネガ80%、その他20%。
目的のカラスの低加水麺を用いたパスタが届く。
ラグー・ディ・ポッロ。
鶏ラグー、リンゴモスタルゼ、セージ、クルミ、ミニョが使われている。
麺は太目で、弾力がありモチモチ。
評判通り、病みつきになる美味さだ。
ここのフォカッチャは、かなり旨い。
お代わりして食べてしまう。
パスタが美味いので、ワインをもう一杯飲むことにする。
「ランチに飲むワインって、美味しいわね」と彼女。
でも、ディナーで飲むワインも美味しいと何時も言っているのだけど、と思ってしまう。
トスカーナ州、モンテプルチアーノのファネッティ家のテヌータ・サンタニェーゼが造る、ヴィーノ・ビアンコ。
これも自然派ワインで、野生酵母を用い、熟成も古い大樽を用いている。
マセラシオンを行っているので、白ワインと言いながら、かなり濃い色が付いている。
熟成感が強い、素晴らしいボディだ。
ぶどうは、トレッビアーノ・トスカーノとマルヴァージア・ビアンカ。
ドルチェは、パンナコッタ。
とても美味い。
人気店でわずか20席しかないので、予約は取りにくい。
今日はランチの時間を遅めにずらしたので、少し待っただけで入店できた。
「パスタもワインも美味しかったわ。次はディナーに来ましょうよ」と彼女も気に入った様子。
カリスマ麺職人、カラスの低加水パスタフレスカを味わった、楽しい渋谷ランチでした。