今夜は彼女とビストロ・ディナー、ビストロ・ヌー、末広町 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

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末広町の『ビストロ・ヌー』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

赤ワインは迷った挙句、ボルドーを選択。

彼女はピノを飲みたいと言うが、ブルゴーニュに飲みたいものが無い。

彼女がシラーやグルナッシュは嫌だと言うので、無難なカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローを選んだのだ。

ペサック・レオニャンのシャトー・ラ・ルヴィエール、2007年。

 

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コルクは長さも質も充分で、香りも好い。

ワイン名、AOC、ヴィンテージもきちんと刻印されている。

 

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飲んでみて驚く。

黒果実の豊かな果実味、深い熟成感、これで格付けが無いのが不思議。

調べてみると、メドック4級格付けに匹敵するとの評価のワインなのだそうだ。

セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン64%、メルロー30%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド3%。

オーク樽熟成期間は12ヶ月で、新樽比率は60%と高い。

 

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牛スジ肉とマッシュポテトのパルマンティエ。

オーブンから熱々で届く。

 

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美味しいのだが、マッシュポテトたっぷりでお腹がいっぱいになってしまう。

彼女が、「お肉が入らなくなっちゃう」と言って、料理が半分残ったお皿を”にこっ”と微笑みながら私にくれる。

この”にこっ”に弱い私は、無理して食べてしまう。

 

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ウサギもも肉のマスタードクリーム。

ウサギにするか鳩にするか迷ったが、エゾ鹿も食べたいので白身の肉と赤身の肉の組み合わせにした。

 

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肉を切り分け、二人の皿に盛り付ける。

このウサギ、とてつもなく大きい。

骨は元の皿に残し、最後に私が手で持って骨に着いた肉を綺麗に食べる。

 

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北海道産エゾ鹿のロティ。

エゾ鹿は二人の好物。

 

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ウサギも量が多かったが、エゾ鹿のヴォリュームも大したもの。

脂身の無い柔らかい赤身が美味い。

 

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食後のデセール。

彼女が選んだのは、マスカルポーネとブルーチーズのケーキ。

 

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私のは、フランボワーズとピスタチオのタルト。

「美味しい」と彼女。

私のタルトも素晴らしいので、お腹はいっぱいでも食べてしまう。

 

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「ね、こじんまりしたビストロも良いわね」と彼女。

「ビストロは個人経営の店が多いので良し悪しはシェフの腕に左右されるけど、磯貝さんの料理は好きだね」と私。

磯貝オーナー・シェフに見送られ、店をあとにする。

「食べ過ぎちゃった。歩きたい」という彼女の手を取り、秋葉原から来た道とは反対方向に歩き始める。

しばらく歩くと上野広小路に至るはずだ。

末広町の『ビストロ・ヌー』で彼女と過ごす、楽しい夜でした。