ブロンプトンで『北の国から』冬編(注)。スパイクタイヤをはかせたブロンプトン初号機とともに北海道へ。いよいよ美瑛、富良野、そして大雪山をめぐる旅がはじまる。まずは『北の国から』のロケ地巡りです。

(注:「夏編」もある予定なので。)

 

 

ブロンプトンで布部駅。一日当りの利用者は2.2人、秘境駅として立派な数字である。残念ながら、4月1日、根室本線の富良野~新得間の廃止に伴って廃止となる。
 
草太にいちゃん(岩城滉一)がピックアップトラックで迎えに来てくれていた。
 
この駅から、富良野(麓郷)での新生活がスタートしたのだ。駅舎前には原作者・脚本・演出をてがけた倉本聰氏の直筆による「北の国から 此処に始る」の看板がある。
 

次、彼らが暮らした麓郷へ。麓郷は五郎の生まれ故郷である。道道544号線(通称「麓郷街道」)を行く。

 

五郎たちは麓郷の中でさらに山寄りの東麓郷の森の中で暮らしていた。最寄りの布部駅から一山越えて16キロも離れている。富良野の市街地からは30キロ、旭川からだと60キロ以上。人里から遠すぎだ。五郎の生まれ故郷とはいえ、東京で生まれ育った都会っ子の二人を旭川や富良野の市街地でなくいきなり麓郷へ、それも麓郷の辺境といってもよい東麓郷地区の森の中にある電気も水道もない廃屋に連れて帰ったのは、ハードル高すぎの酷な話ともいえる。

 

本日、私も、いきなり東麓郷の洗礼を受けた。大雪の中をいくつも山と丘を越えて矢羽根のない雪原の一本道を『五郎の石の家』へ向かったところ、「冬で閉鎖中」とあるではないか・・・。殺生な・・・。

 

今の季節の東麓郷は雪原と枯れはてた林が広がるばかりで、「矢羽根」(固定式視線誘導柱)がない道ではどこまでが道路なのか判別つかない。道をはずれればお陀仏である。寒さと孤独に弱い私としては遠慮しておきたい土地だ。(夏は素晴らしいのだろうけど。)

 

気を取り直してニングルテラス。新富良野プリンスホテル前の森には、ログハウスのショップと喫茶店・レストランなどが点在している。「ニングル」とは、アイヌに伝わる北海道の森に住む小さな妖精のことだ。五郎の元奥の妹である雪子おばさん(竹下景子)が「森のろうそく屋」で働いていたという設定だ。とてもおしゃれである。但し、大勢の中国人観光客をかきわけてようやくたどり着いた。「北の国から」は中国でも人気なのか?不思議だ。ようやく中国人の群れをかき分けて、もう一つの名所である「森の時計」で休憩。ここにはインバウンド観光客は居ない。

 

ドラマ『優しい時間』
新富良野プリンスホテル敷地内にある森の中の喫茶店「珈琲 森の時計」を舞台に2005年1月より放送。

 

 

こうなったら、あそこに行くしかないな。
 
吹上露天の湯である。
 
『北の国から 95'秘密』で、五郎(田中邦衛)と宮沢りえさん演じる小沼シュウが混浴して有名になった。
気温零下の極寒の中、見物のユーたち(東洋系)と入浴のユーたち(欧米系)で大賑わいである。彼ら彼女らは北の国からを知らないと思うが、別ルートでインバウンドの皆さんにも人気なのである。フィンランド人の若者と話したら、旭岳と十勝岳でバックカントリースキーを楽しんだのだという。

 

ドラマでは乳白色の湯であったが、これは宮沢りえさんに配慮してバスクリンみたいなものを入れたらしい。ホントは透明の酸性の湯である。最上級の常連さんの話である(たまたまご一緒させていただき、教えてもらった)。

 

いつもの炭酸水を飲もう。

 

結局、話のオチは秘湯なのであった。

 

 

(冬の北海道スペシャル、続きます。)

 

 

 

 

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