ガーミンから新機種が出た。といっても今回はサイコンではなくスマートウォッチの話だ。

 

fēnix 7 Sapphire Dual Power Ti Carbon Gray DLC / Carbon Gray DLC Vented Titanium Band

 

マルチスポーツGPSウォッチのフラッグシップ「fēnix」シリーズの新モデルが1月20日に発売された。「fēnix」は、普段は仕事をこなしながら本格的なスポーツアクティビティーやトレーニングも行なうという"ビジネスアスリート"と呼ぶ層をターゲットにしたシリーズだ。

 

 
日本に"ビジネスアスリート"と呼ばれるにふさわしい人がどれくらい居るのかどうか知らないが、世界には多数居るらしい。少なくともオーストラリアには屈強な経営者とかマッスルな弁護士とか、財力と筋力が有り余っている紳士淑女諸君がマジたくさん居て、皆、腕にGarmin fēnixをして、日ごろからビーチ沿いの遊歩道を走りまくったり、レガッタで競い合ったり、トライアスロン大会で泳いで自転車乗って走ってゴールしていたりしていた。

fēnix 7シリーズは、従来のfēnixシリーズと同様、機能やサイズで「fēnix 7X」「fēnix 7」「fēnix 7S」と3系統にわかれている。
ざっくりいうと、fēnix 7が基本モデルで、重量73~79グラム、ケース径47mm。
fēnix 7Xが高機能の大型モデルで、重量89~95グラム、ケース径51mm。
fēnix 7Sが小ぶりなカジュアルモデルで、重量58~63グラム、ケース径42mm。

 

いずれも低消費電力で常時表示が可能な半透過メモリインピクセル(MIP)液晶を搭載する。光学式心拍計と血中酸素トラッキングで自分の体を把握することができる。稼働時間も実用上問題ないぐらい長い。


新モデル「fēnix 7」の進化ポイントは主に3つ。

 

第一に、タッチ操作可能なディスプレイにしたこと。従来通り、より確実な操作を可能とする物理スイッチも同時に使用できるので、シチュエーションで使い分けることができる。もちろん、タッチパネルのオン・オフ設定も可能。

 

第二に、GPSの測位機能の大幅向上だ。私的にはこの点が一押しだ。ガーミン製品として初めて「GNSSマルチバンド」機能を装備、2つの周波数帯を受信できるモードを搭載、GPS、GLONASS、GALILEO、みちびき(補完信号)という複数の測位衛星をサポートすることに加えて、L1およびL5周波数帯の2つの周波数帯をサポートする。渓谷や都市部のビルの谷間など、従来は測位の精度が低下する環境で大きな効果を発揮。都市部でビルの間を走るような移動の軌跡も、正確に記録できるようになるとしている。



第三に、Sapphire Dual Power搭載モデルで、ソーラー発電の性能を向上させて稼働時間を大幅に伸ばしたこと。従来同様、fēnix 7単体のソーラー発電ですべての電力消費量をまかなうことは無理だが、予め充電したバッテリーの稼働時間をスマートウォッチモードで4日間も延長できるのは大きい。

 

「GNSSマルチバンド」機能
GNSS (Global Navigation Satellite System)とは、複数の航法衛星から地上に向けて送信される電波を受信することで位置や速度方位の算出および高精度な時刻の取得ができ、かつ、世界中で利用できる衛星システムです。GNSSマルチバンド機能のメリットは以下3点。

  1. 使用可能な衛星が増えることにより、GPS単独測位よりも高い測位精度を実現
  2. 従来のGPS受信機が苦手とする衛星信号の遮蔽環境(森林・渓谷やビル街など)においても、より多くの衛星信号を受信できるため、測位成功率がアップ
  3. 異なる周波数帯の信号を同時に扱うことにより、妨害波に対するロバスト性が向上


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フェニックスシリーズはスマートウォッチとしては相当にハイエンドであり、決して安い価格ではない。しかし、運動好きのビジネスパーソンで、ロレックスとかHUBLOTとか値段高過ぎのマウント系ブランド時計に抵抗感がある・・・というような方々にとって、高級感あるチタンベゼル/チタンベルトのモデルもあるfēnixであれば、フツーのスマートウォッチと一線を画していてビジネスの場で着けていても決して失礼に当たらず、さりとてバカ高すぎるという値段でもないのでイヤ味にもならず、ちょうどよいかもしれない。

 

ワタクシ的には、チタンベルト付きのモデルであればフォーマルな場で仕事用に使いながら、週末はサイコンや登山用ハンディGPSの役割も果たして呉れる万能腕時計として、大いに活用できるのではないかと思い始めており、非常に関心が高い。週末のハードなトレーニングにfēnixの光学式心拍計がサイコンのハートレートセンサーとして機能するところも魅力である。また、血中酸素濃度が測定できる。こんなご時世なのでとても安心である。

 

これまではGarmin Edgeシリーズがあればいいや・・・と思っていたのだが、さてスマートウォッチ(fēnix)とブロンプトンサイクリングの相性ってどうなんでしょうか。しばらく思案することになりそうだ。

 

 

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