前回クアッドロックのブロンプトン専用スマホホルダーをご紹介しました。使い勝手はとても良いです。が、唯一の難点はスマホしか装着できないことです。一つのマウントにいろいろな機器をとっかえひっかえ装着できればさらに便利なのですが。
近距離の自転車ナビにはスマホが一番便利と思う。グーグルマップで音声ナビも可能である。街で見かけるウーバーイーツの配送員はスマホナビがデフォだが、最近はガチのサイクリストでも、サイコンでなくサイコンアプリをインストールしたスマホで記録を取る人が少なくないようだ。
「本気サイクリングにはやっぱりサイコン」という正統派は、ガーミンエッジシリーズであれば、ハンドルバーにゴムバンドで直付けする純正マウント、若しくは、サードパーティーから出ているガーミン互換マウントを使う人が殆どだろう。ロードバイクのハンドルバーにサイコンとスマホを両方装着しているサイクリストも良く見かける。
映像を撮るためにアクションカメラをハンドルバーにつけたいときもある。ゴープロはヘルメットマウントとかサドルレールマウントとか純正でいろいろな取り付けオプション品が揃っているが、やはりハンドルバーに装着する前方カメラのアングルが最も落ち着きが良いのではないだろうか。
ブロンプトンでスマホ、サイコン、アクションカメラ(さらに前方ライト)などいろいろ使うときに問題となるのがハンドル上のスペースだ。ブロンプトンの場合、Sハンドルは比較的余裕があるが、Mハンドルはステムまわりにフラットな部分が殆ど無いため、装着スペースが非常に限られる。特に、新型Mハンドル(2017~)ではサイコンで直付け/アウトフロントマウント利用のいずれの場合もハンドルの微妙なカーブ形状によって微妙に斜めってしまうのが悩みの種である。ブロンプトンのハンドル上に汎用性のあるしっかりした土台を付けっぱなしにして、都度、必要とするサイコンやスマホやゴープロなどの機器に取り換えられると便利だ。
そこで注目したのは、レックマウント(日本のブランド)のブロンプトン専用ハンドルマウントです。同社製マウントは、スマホ以外の機器を装着するオプションが豊富な上に、基本的にアルミ削り出しフレームなので(一部樹脂製の廉価版もある)丈夫でとても信頼感があります。
新型Mハンドルの三号機(M6L-X)に導入してみたのが、レックマウントのブロンプトン専用スマホマウント(R+BPT)です。マウント土台をハンドル固定ボルトに共締めします。
専用スマホケースを使えば回転ロック機構のマウントにガッチリ装着されるので、走行中の衝撃で外れて落下することはまず考えられません。ケースも頑丈そうで安心です。(ただしストラップをどこかにひっかけておいた方がよいと思います。装着中ではなくて、外した瞬間に自分の不注意で落としてしまう可能性はあります。)
レックマウントのブロ専用マウント(R+BPT)はベース部の形状がゴープロと同じ規格となっています。
別売りのガーミンアダプタ(変換アダプター GP規格→GM規格用[GP-GM-A])を取り付ければ。
このように、ガーミンエッジシリーズを取り付けることが出来ます。(写真はガーミンエッジ130)
ゴープロ規格マウントを最大限に活用するためのコツとして、レックマウント付属の六角穴付ボルトではなく、ゴープロ付属のツマミネジを使うことがオススメです。そうすれば出先で工具を使わずにヘッドパーツをスマホ用からサイコン用へと簡単に付け替えることができます。
もちろん、ゴープロHeroシリーズを直付けで装着することもできます。
また、ゴープロ用下部アダプター(GP-K400A)を使えば、上がスマホ/下がゴープロ、又は、上がサイコン(ガーミン)/下がゴープロの2台同時装着も可能だそうです。
クアッドロックはサイコンとの併用を想定していないようで、基本的にはクアッドロック専用マウントのスマホカバーをつけたスマホしか使えません。ガーミンのアダプタなんぞはサードパーティーからも出ていません。(クアッドロックマウントの特許なので、利用に制約があるのでしょう。)
しかし、レックマウントは自社で出しているアダプターのオプションが幅広いので汎用性に優位性があります。
結論として、ガーミンなどサイコンとスマホ併用、たまにゴープロを装着したいという方はレックマウント、いつもスマホでいいという方はクアッドロックがオススメかもしれません。
私は、今のところ、M3L(初号機)にはブロンプトン純正クアッドロックマウント土台を、M6L-X(三号機)に汎用性のあるレックマウント土台を装着して、ガーミン、スマホ、ゴープロを付け替えながら使っています。
(了)
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