(ブロンプトンでオーストラリアの温泉へ の続き。)
ブロンプトンで秘湯へ行こうシリーズ、サードステージ第十一幕、オーストラリア・ビクトリア州のモーニントン半島にある「ペニンシュラ温泉」にやってきた。
ペニンシュラ温泉をつくったのはデビットソン兄弟だ。兄チャールズ・デビットソンが1992年に日本の草津温泉などいくつかの温泉を訪問したときにオーストラリアに温泉をつくろうとのアイデアがひらめいた。
1996年、兄チャールズはオーストラリア鉱物資源省の1979年の調査でモーニントン半島に温泉が出たとの話を耳にした。1997年、兄チャールズと弟リチャードは共同で会社を設立、現在ペニンシュラ温泉が位置する土地42エーカーを取得して、数年がかりで、施設の設計、水源権の取得、建設許可の取得を経て、掘削を開始した。
そしてついに地下637メートルにある湯量豊富な54度の源泉を掘り当てて、2005年に第一期となる「ペニンシュラ温泉」を開業した。その後、現在ある施設を増設し(第二期)、将来的には宿泊施設も備えた本格的温泉リゾートに発展させる計画(第三期)だ。
敷地は42エーカー=17ヘクタール。東京ドームがなんと4コ入る勘定である。
温泉の説明がある。なるほど、鉱泉を利用したスパは知られているが温泉にはわざわざ説明が必要な国なのだ。地下637メートルから54度の温泉が湧き出している。圧は意外に高くて地下10メートルのところまで自噴、そこからポンプくみ上げだそうだ。
さあ行こうか。
ふと傍らに注意書きのような表示を発見。読んでみると「Bath House Bathing currently fully booked」。なにぃ、「ただ今、満員御礼」ってどういうこと?
「Currently」とあるので、「今だけ満員」の可能性がある。完全に動転していたが、とにかく受付へと急ぐ。
通路のすき間から、温泉を水着で楽しむ美女やそうでもない方々が見える。香りと色合いからしてモール泉であろう。・・・なんて言っている場合ではない。
そして受付。人口密度が低い国のハズなのにとても混んでいる。オーストラリア人、いつのまにこれほどまでの温泉好きになってしまったのか。
ようやく順番がまわってきて、受付の美しいお姉さんに尋ねる。「今日は何時ならアベイラブルなのか。」「残念ながら今日はこれ以上受付できません。一日中満員なのです。」
というわけで、下の写真のようなオーストラリア初秘湯の夢はあえなく潰えたのでした。
(写真はペニンシュラ温泉公式ページより借用)
ご利用は計画的に。・・・次回はもっと計画的に事前に予約してこようと思います。
ペニンシュラ温泉公式ページ
http://www.peninsulahotsprings.com/
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