20100122_cariño
『cariño』 カリーニョ
よく耳にすることばです
辞書で引くと、“情愛、親愛感、愛情表現、(呼びかけ)あなた、お前・・・”
親が子に、恋人同士で、「もしもし、カリーニョ」「どうしたの?カリーニョ」などと言っています
私も、知らない人に「cariño」と言われたことがあります
道を尋ねたおばあちゃんが、寄り添いながら「あそこの看板をみてごらん、cariño」と言ってくれました
パン屋で、言葉がすぐに出て来ずにモゴモゴしていると、お姉さんが「大丈夫よ、cariño」とニッコリしてくれました
「cariño」と言われると、なんだかスペインに認められた気がします
「スペイン語が出来ないあなただけども、住んでもいいんだよ」と言われているようで
なんだか少し嬉しく、少しほっとします
20100122_村上先生
高校時代の話。
私が通っていた横浜の高校は、色々な面で結構面白い学校でした
先生方もユニークで、
大学の先生が教えに来たり(難しくてさっぱり分からなかった)、
映画を見せてくれたり(先生が楽したかったのかも)、
全く授業をしてくれない先生も多かった
余談だけど、授業をサボって、学校の隣の三ツ沢公園でみんなでテニスをしていたら、おじさんに説教されて、「うるさいオヤジだなぁ」と思っていたらその人が副校長先生だった、ということもありました
懐かしいです。
村上先生という、英語の先生がいらっしゃいました
御年60歳のおじいちゃん先生、受験英語には程遠い授業でした
授業の前半は、”昨日掃除当番だったのに掃除に来なかった人の理由を確認”することで費やされました
とても穏やかで、私達が掃除をサボった理由をウソついても、真っ向から信じてくれる、人を疑わないステキな先生でした
村上先生は、なんと60歳で運転免許場に通い始め、一時生徒の間で話題になりました
まさに、『六十の手習い』
最近、スペイン語がいやだーいやだーと言っている私ですが、
ふと、村上先生を思い出し、先生の爪の垢を煎じて飲ませて貰いなさい、と思ったのでした
先生のお陰で、ホンの少しだけ、またやる気になりました
先生、ありがとう!
自ら主張するわけでもなく、(少し大袈裟に言えば)その生き様で
あとあとまで、人に影響を与え続ける人は立派だなぁと思います