俺たちに明日はnice!! -107ページ目

構われたいだけの、曖昧な決意

死のう、と思った。

突然、今日死のう、と思った。


なるべく他人に迷惑は掛けたくないので、外で死ぬのは無しだな、と考えた。

飛び降りや、車に飛び込む、電車に飛び込むは無しだ。


室内で死ぬとしたら、何が一番いいだろう。

首吊りは、死体が悲惨な状況になると聞いたことがある。

首筋を切る、と言うのも、かなりスプラッターな死体になるだろう。

なるべくなら、きれいな状態がいい。

彼女にも、両親にも、あまり辛い思いはさせたくない。


昨年の7月から病院に通い、眠剤を処方してもらっている。

自力で眠ることが出来るときは使用していないので、それなりの量が余っている。

これを一気に飲み干せば、あるいは死ぬことが可能かもしれない。


死体も、おそらく眠っているように綺麗だろう。


そんなことを考えながら、死ぬことを決意した。


しかし、それは彼女に構って欲しいだけの、曖昧な決意だった。


「今日、死のうと思う、今までありがとう、さようなら。」というメールを彼女に出したのだ。


こんなことを考えている間、かなり鬱な状況だったので、ベッドの中で半分昏睡しているような状態だった。

彼女から電話が掛かってきたことにも気付かずにいた。

何度か掛けてくれたらしく、何度目かの電話に出てしまった。


「今から直ぐ帰るから!変なことしちゃ駄目だよっ!」

「今日一緒に牡蠣フライ作る約束してたよね、牡蠣フライ食べてから考えよう。」

「一緒に牡蠣フライ食べるまでは死んじゃ駄目だよ!」

「boyaがいなくなっちゃうと、私もやすけも困るんだからね!」


電話やメールで、色々言ってくれた。

でも、半昏睡状態だったので、殆ど覚えていない。


結果、死ぬ前に彼女が帰ってきた。

俺が「迷惑掛けたくない」と言ったので、定時まで仕事をして急いで帰ってきてくれた。


結局眠剤を飲み干すことも無く、混沌とした妄想の中で、過ごし続けていただけだった。


帰宅した彼女はまず俺のところに来てくれて、一安心したらしい。

温かいお茶(俺の大好物)を入れてくれて、料理の下ごしらえに入った。


二人で牡蠣フライを作った。

以前より、巧く揚げることが出来た。

美味しかった。


なぜ、死のうと思ったんだろう。

生きていると、いい事もある。


俺の明日はniceか。



やすけの食欲…彼女の沖縄、彼の東京番外編

相変わらず話は遡り、彼女が沖縄に言っていたときのお話。


やすけに異変が起きた。

今まで、彼女が出張で一晩いなかったことはあったが、二晩不在は初めて。


やすけ自身は、俺たちの仙台旅行で二晩ホテルに泊まったことがあるのだが…。


一晩目は、いつも通りの食欲。

ところが二晩目、食欲が無い。


やすけは食い意地が張っている。

これは二人のどちらに似たのか、時々議論に上ることだ(俺は彼女と思ってる)。


いつもは、餌箱の蓋を開けただけで、ハウスに猛ダッシュする。

ご飯はハウスに入って食べるように、教えているからだ。


彼女がいない二日目の晩ご飯。

餌箱を開けても動かない。

ご飯だよー、ハウス、ハウス、と言い聞かせても動かない。


仕方ないので、ご飯の入った食器をハウスの前に置いてみるが、それでも食べない。

暫く様子を見ていても食べない。


とうとうご飯を引き上げた。

すると、欲しそうな顔つきをする。

で、もう一度出してあげるけど、やっぱり食べない。


翌日、ウンチにおもちゃを食いちぎったときの綿が混ざっていた。

綿が出てきて本当にほっとした。

なかなか出て来づらいらしく、酷いと手術になるとか。


この便秘の影響だったのかもしれないが、多分、彼女がいないことがやすけの食欲に影響したのだろう。

今までも便に異物が入っていたこともあったし。


彼女が帰ってきた夜、やすけはいつものやすけに戻った。

良かったな、やすけ。

モリモリ食べて、元気に育つんだぞ。


「死ね」という言葉

昨夜、彼女と喧嘩をした。


彼女が洗濯物をダイニングの机の上に放りっぱなしにしていたことに、お小言を言ったのが原因だ。

「いつも放りっぱじゃん。ちゃんと片付けようよ。」


この言葉が、彼女の逆鱗に触れたらしい。


いつもじゃない、時々だ、から始まり、boyaだってやらないじゃないか、いや、俺は放りっぱなしにはしていない、分けて部屋に運んでるじゃないか…と口論が続く。


彼女が切れる。

「何で生きてるんだよ。死ねよ。」

「お前が病気なだけで迷惑なんだよ。死んでくれよ。」

「社会のために死んでくれ」(これは、俺の勘違いかもしれない。彼女は言っていないと主張)


激鬱になる。


「死ね」という言葉は否定的だ。

ものすごく否定的だ。

「不要物」と言うことだろう。


「殺すぞ」「殺してやる」には、憎悪がこもっている。

この言葉の方が、今の俺にはまだましだ。


「死ね」

これは、憎悪と言うよりも、相手の存在そのものを否定する言葉に聞こえる。


最近体調も良く、いい感じだったけど。

今日も駄目だ。

落ちてる。


仲直りはしたものの、落ちている。

早く浮上したい。


俺に明日はあるのか?

また自問自答が始まる。

本当に死んだ方がいいんじゃないか。

傷病手当を戴いているだけで、社会に迷惑をかけているんじゃないか。

ゴミ以下の存在?

今の俺に存在価値はあるのか?


死なないように気をつけよう。

独りでいると、本当に死んでしまいそうだ。