オカルト案件 閲覧には注意してください
では、はじめます
廃墟には色んな音があると前にも説明したが
目を凝らし残留思念と合わせて視ると、スピーカーや端末機を利用してYouTubeなどで音楽を鳴らす者
あとは従業員控え室などではラジオが流れていた
これも人手不足を無理矢理紛らわす為にやった苦し紛れの策かもしれない
ひどい… この有り様を公的な機関が見たらどうなるんだろう…
そう、思っているとうつむく若者の姿が視える
うつむいてると思ったら突然ガバっと立ち上がり
まったく別人格の人間のように話し出すのだ
これは酷い… 精神を患ってしまったか…
かつて瞬間湯沸かし器と言われた己自身を思い出す
しかし、最も気になったのはその言葉使いだ
顔つきが整った若者が言う言葉使いというより、まるで悪いものに憑かれたかのような汚い言葉や卑猥な言葉
私は人よりユーモアやブラックジョークも言うがそれもケースバイケース
しかし、この若者のは…
悪魔憑きのものに非常に酷似している
そう、直感した
其処にいるほかのメンバーも本当は何かを感じている
しかし、己の六感をにぶらせそれをまぎらわせる為に音楽を鳴らしているのだ
その様はまるで
廃墟の子守唄のようであった。
オカルト妄想日記終わり
※この話はフィクションです、実在する場所、登場人物等ではありません。