すかいうぉーかー -62ページ目

すかいうぉーかー

CRAZY=SPELL−BOUND















フォルクスワーゲン タイプ1

いわゆる"ビートル"だ




タイプ2は、バスとトラック

タイプ3は、あんまり有名じゃないが セダンとハッチバック


他にもカルマンギアや、ラリー用のバハ-バグ

























































そんなクルマ達と、フリマ
カーショーに、オークション


何故か、この業界は
男も女も服飾のセンスが良くて

直接関係のない俺も、ただ来るだけで楽しい








久しぶりの先輩がた

日野でトラックの開発してる人も居れば、KOITOで ライトばっかりやってる人も



文系(法学部)で入部して、卒業したらフリーターでバンドマンなんて進路は 後にも先にも俺だけである








「アレ? 1人?」

離婚しました(汗)






「アレ? お前、下半身不随じゃなかったっけ?」

気合いで、治しました






「アレ? 金髪は?」

反省の意味を込めて







( ̄∀ ̄;)






この人達の前では、俺は一生 ヤンチャ坊主なのだろう

散々世話になって、迷惑も掛けて、可愛がって貰った


たまたま媒体は車だったけど、本当にいろんな事を教えてもらった




ドリフトしてる人達もいれば、川原でジムニーで引っくり返った人達も


Calルック

ダート

アメリカングラフティ





富士市で、自分の家とボート買った先輩の車は
オーバルのチョップ-トップから、600万円のボクスターになっていた


もう、5年ぶりぐらいなのに
昨日の事のようだ






気温が上がり、上着を脱ぐ
フェンスの向こうの西湘バイパスと湘南の海を眺めながら
火を起こし、Cole-manのグリルで肉を焼く





「凄いね、あのR1」


いや、マフラー切ったぐらいで 何もしてないです




「違うよ、タイヤ。 お前、相当速いだろ(笑)」





・・・ああ(笑)




気恥ずかしい

苦笑いしか出ない



REVスピードの編集や、モナコで走ってたFDなんてのが 普通に隣で喋っていた時代だ



見ればバレるのだ











アラさんの持って来たパーツが、次々に売れて行く

俺はそんなに詳しくないが、純正のテールランプ1つが 年式と形次第でとんでもない額になる世界だ

ウィンカースイッチだの、カーラジオだの
お客さんが宝物でも見つけたように目を輝かせて値段を聞いてくると
店番してる俺まで嬉しくなってしまう



今の車は、綺麗で性能が良くて壊れなくて

それは確かに良いのだろうが、生産が終了して長い年月が経って こんなイベントで こんな空気を産み出す事はないだろう



どんどん電子制御になって



キャブをバラし

サスのスプリングをサンダーで切り

カーステやアンプに懲り、無駄に湯温計やアンメーターを付け


幾度と無くヒューズを飛ばし
スライディングハンマーでドライブシャフトを抜き

剥離材で、間違ってバンパーを溶かしながら 車をオールペンする




そんな
自分でイジる楽しみも、直す苦労も減って









クリスマスの首都高で、クラッチケーブルが切れて
それでも、みんなで寒い中で笑いながら直して

先輩の彼女が持って来ていたポットのコーヒーを飲んで



そんな、素敵な思い出も







でも、車は車

要は"人"だ




俺らは、別に 何かを目指していた訳じゃない

とにかく楽しく
面白かっこ良く

金が無いなら、無いなりに




ギスギス キチキチしたのは、誰も








「夏になったら、ウチに来いよ。ウェイクボードやらせてやるから」



ノンアルコールビールが、音をたてて
汗ばむ喉に流し込まれて行く


分かりやした





「立つだけで、大変なんだけどな。 まあ、お前なら出来ちゃうだろ」



そうすかね汗








「部室の前で、車のドアでとんでもないジャンプ台作ったの覚えてるか? みんなビビってやれなかったのに、お前だけ本当に飛んだだろ しかも原チャリで」




・・・ああ









「夏に軽井沢行って、宿の前の半端ない坂。ローラーブレードで下ってみろって話したのは? 後になって、"初めてで、止まりかたが分からなかった"って 言ってたな」








・・・あー



















どうやら、陸の次は海のようである


コレだけは「嫌です」とは













言う気にならないのだ(笑)





(了



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「うわっ、やべぇ」




取るものもとりあえず、家から環八にまろび出て アクセルを思い切り捻り上げる



三京じゃ間に合いそうもないので、東名への入り口を駆け上がり
突き抜けるような青空の下に離陸する勢いで、R1が飛び出す




待ち合わせまで あと、20分




フラフラと、車線も定まらない

ウィンカーも点けずに 右へ左へと無駄な車線変更を繰り返す サンデードライバーの乗用車達








「退け!!」






切り刻む

ガッツリ腰をずらして、ヘアピンでも曲がるかのような態勢で

200からの切り返しを抑え付ける




眩しいぐらいの陽光が、アスファルトを白く染め
強い紫外線と 冷たい朝の空気は、脳と知覚をクリアにする


走るのには、一番良い季節だ





今日なら、間に合うな














大磯ロングビーチ

「Flash-Bugs-meeting」

フォルクスワーゲンのショップとオーナー達による、今年で27回を数えるお祭りだ




大学の先輩"アラさん"が、ゲートで俺を見付けて手を振る



来るのは数年ぶりだった
























































Android携帯からの投稿


























急いでるんですけど








Android携帯からの投稿












悪い

ちょっと遅くなっちゃったな







しかも、あと30分で大磯行かなくちゃなんないんだ





話してる時間無ぇな


















いっか



たまには、一緒に行くか










Android携帯からの投稿






あの人は どう走ってたのか



アイツは どんなフォームだったか







印象でしか記憶されていないのは、自分が未熟だったからなのか




俺の後ろを走って「凄く勉強になりました」と

決して遅くは無い
そこら辺の、ちょろっと速い程度の奴なら 簡単に置き去りにするだろう





肩の入れ方だとか言われたが、逆に感心してしまう



あの頃の俺はそんな事は全然見ていなくて

あくまでも、出せる速度や 突っ込めるブレーキのポイントぐらいしか





多分、走り方そのものは 真似する気が無かったんだと思う

自分が乗っているマシンがどういう物で
何が出来て、どう使えるのか


アレが自分に出来ないのは何故だ

アクセルは捻っている
気持ちは、逆に抑えなければならない程






じゃあ、何が足りない?




Rの描き方

速度ごとの、曲がれる限界

カーブの入り口を見ただけで、その先が"なんとなく"分かる 経験










俺はまだ、全開にしていない

ブレーキも殆ど使っていない


それですら、ミラーから居なくなるのは
向こうが遅いと言うよりも
ただ単に知らないだけだ



コーナー1つ じゃない


道は繋がっていて
全部をスムーズに駆け抜ける事








この前の俺について来れるぐらいになったとして



俺がブレーキをまともに使い始めたら?


アクセルを開け切るぐらいに、直線を加速し
ギアをきちんと使い分けだしたら?










振り返ると、轍がある













俺が知っているのは、"出せるスピード"




見たけりゃ
まずは、ココまで来てみな

















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携帯が鳴る







ウッちゃんか、久しぶりだな




「おいよ」




ウっちゃん「あのさ、いきなりなんだけど、もう体大丈夫?」







「? なんだよ、急に
まあ、筋肉切れた所が元に戻らないから 全力疾走とかはできないけど、後は大体戻ってるよ」






ウッちゃん「そっか。 ・・・あのさ。」








「? なんだよ? どした?」







ウッちゃん「6耐 一緒に、走らない?」


















世界が止まる







戻る


あの時に








あの事故に



















書く気にもならない、しがらみ



「いつかは、何とかして 一緒に出よう」



そうは話してはいた

でも、当分先だと思っていた







もしかしたら、それがどうにかなるかも知れない と















出たいさ そりゃあ






「実現するなら、出る。 手伝いは、俺の人脈の総てを頼る」


そう言って、電話を切った








だが、今回ばかりは いつもとは違った










やるからにはマジだ



"いつか、勝負したい奴が あと3人だけ"









「ブチ抜き日誌」から読んでくれてる人なら、分かるだろう


その1人は、当然"ウッちゃん" なのだ





だが、話はそんなに単純じゃない

俺は、ウッちゃんと6耐に出ようとしていた直前に事故った

















あれから、いろんな物を

死にもの狂いで





本当に死にかけたのだ

寝返りさえもうてないような、虫以下の状態から




人間として


社会人として






ただ、レースに出るなら 転倒しないように走ればイイのかも知れない


ちょっと休みを貰って
宮城県まで行って
楽しく耐久レースをして


また、日常に戻ればイイ



この2年で築いた物
作り直した生活と仕事と信用














そうじゃない




菅生は

6耐は

ウッちゃんは





俺にとっては




















「出るよ」


いつもなら、テンションはMAXだ




















だけど



どういう気持ちで、走ったら良いのか分からない























それは、言えなかった









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ハイエースのハッチも、サイドのスライドドアも開け放ち

湿度の低い カラっとした暑さを日影でやり過ごす気持ち良さに、うたた寝しそうにになる





ハムさんは、1走行目が終わって脱いだツナギを苦労しながら着直し

もはや、ウォーマーすら巻いていないGSX-Rに火を入れ



30分で引いた汗を、早くもかきはじめながらスタート待ちに出ていく











「ノンビリしてるよなぁ・・・」






サーキットに有りがちな、ピリピリした緊張感が空気中に無い

それは、熱意だったり 飢餓だったり
時として怨念に近い、黒い塊だったりするのだが


それが無いせいなのか
此処は、変な疲労感に襲われない





アレは、ただ観に来ているだけでも来る



もしかしたら、まだ誰も死んでいないからなのかも知れない









特徴のある合図のサイレンが鳴り
排気音がコースに出ていくのが聞こえた



そのままハイエースの中で







1ラップ





2ラップ









「ほら来た」








ZXの・・・ センターアップの1本出し、6Rかな?


あとは、同じGSX-Rと、黄色いのは1000RR(BMW)だな






その3台が、どうやら速い

ハムさんとクチャクチャに混ざりながら、ホームストレートをアホの極致なような排気音を上げてブっ飛んで行く








さっきと同じで
周回遅れを頑張ってパスしながら、付かず離れずでやり合っている




だが、本当の勝負じゃない

ちゃんと、遅いマシンに配慮した
あくまでも"模擬戦闘"のような、ある意味 ジャレ合いである



俺がDJなら、BGMはロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」だ






入れ替わり立ち替わりする、数台の先頭集団

視界に現れては消え
減速しては切り返し
抜きどころで遅れた分を取り返そうと、やっきになっては突っ込みをミスる



イタズラ好きの神様が振るタクトに翻弄される、糸で吊られた操り人形のように





放された時のハムさんの悔しがる気持ちみたいなのが想像できて
ついつい顔が笑ってしまう


筑波の表彰台争ってた人が、殺気のかけらも出さずに コミカルなバトルを繰り広げてるのだから

















帰りの車中も、笑いが絶えなかった

別に空気が重くなるような事が何も無いのだから、当たり前である




ライセンスが15.000円もするから、年間に何回か来ないと元が取れないが

誰か誘ってみようかなと、車に揺られながら考えてはいた









俺「ところでさ、アソコって 誰の経営なんだろね」





金華ハムさん「走行料払ったときの、領収書があるよ」



























俺「すげぇwww」































その社名をググると




銀座の老舗すき焼き・しゃぶしゃぶ屋の名前だった




(了








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朝イチの箱根新道

ゆっくりとペースを上げながら、ミラーを




「・・・お?」











十国でペースアップ









「・・・は?」








居る



マジか
このペースで?














22歳で?

乗り始めて、たったの1年半で?



















オモシレェ












テンションの上下が不安定なのだけは、どうにも成長しないが
ツボにハマった高揚がアクセルを久しぶりに全開近くへと引っ張り上げる


スピードがうねりと棘を持ち始め
人と機会が、有機的に融合したような一体感で 天上の道を凌辱する










「いけね」




あまりの嬉しさに

軽く ニョッキリと牙を出してしまったが



ミラーから消えてしまったので、引っ込める

そんだけワクワクしたのも事実だが
コケて死なれでもしたら、完全に俺のせいになる立場だろう

もう、考え方そのものを変えなければならない場所に到達してしまっているのだと
実感する




だが
想定の範囲を遥かに越えた技量とセンス







これはちょっと感動した









出入りしている店が、サーキット系らしく

店長や常連客に揉まれて、何も分かってないような状態で
こんな乗り手に育ってしまったらしい




伊豆スカ辺りは本当に速かったが、湯河原の荒れた下りはダメで

結局、最後に それなりのペースで流した椿ラインが「一番楽しかった」と、目を輝かせ





何よりも、ギラギラした 走りへの"飢え"が 遠慮なく噴き出しているのが

乗り出した頃の自分とオーバーラップする
































頑張れ


また、遊ぼうぜ




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