携帯が鳴る
お
ウッちゃんか、久しぶりだな
「おいよ」
ウっちゃん「あのさ、いきなりなんだけど、もう体大丈夫?」
「? なんだよ、急に
まあ、筋肉切れた所が元に戻らないから 全力疾走とかはできないけど、後は大体戻ってるよ」
ウッちゃん「そっか。 ・・・あのさ。」
「? なんだよ? どした?」
ウッちゃん「6耐 一緒に、走らない?」
世界が止まる
戻る
あの時に
あの事故に
書く気にもならない、しがらみ
「いつかは、何とかして 一緒に出よう」
そうは話してはいた
でも、当分先だと思っていた
もしかしたら、それがどうにかなるかも知れない と
出たいさ そりゃあ
「実現するなら、出る。 手伝いは、俺の人脈の総てを頼る」
そう言って、電話を切った
だが、今回ばかりは いつもとは違った
やるからにはマジだ
"いつか、勝負したい奴が あと3人だけ"
「ブチ抜き日誌」から読んでくれてる人なら、分かるだろう
その1人は、当然"ウッちゃん" なのだ
だが、話はそんなに単純じゃない
俺は、ウッちゃんと6耐に出ようとしていた直前に事故った
あれから、いろんな物を
死にもの狂いで
本当に死にかけたのだ
寝返りさえもうてないような、虫以下の状態から
人間として
社会人として
ただ、レースに出るなら 転倒しないように走ればイイのかも知れない
ちょっと休みを貰って
宮城県まで行って
楽しく耐久レースをして
また、日常に戻ればイイ
この2年で築いた物
作り直した生活と仕事と信用
そうじゃない
菅生は
6耐は
ウッちゃんは
俺にとっては
「出るよ」
いつもなら、テンションはMAXだ
だけど
どういう気持ちで、走ったら良いのか分からない
それは、言えなかった
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