NIO ET7の紹介をする前に、まずNIOというEVメーカーをほとんどの方がご存じないと思いますので紹介します。
名だたる自動車メーカー各社が市販車最速の座を競いあうドイツのニュルブリンクサーキットで、ガソリンエンジン車も含めた市販車最速車として、私がこの名を知ったのは3年前の2017年です。
20.832㎞のニュルブルクリンクサーキットで、6分45秒9を記録した時のオンボード映像です。
そうかと思えば自動運転のサーキットテストもしています。
しかしEP9は市販車といっても価格が1億円を大きく超える、実験車両に近いもので、実質的に最初の市販車といえるのは電動SUVのES8です。
このES8は車体にジュラルミンの7000シリーズ(航空機の主翼上面にも使用されるくらい固く強度が高いですが加工性が悪く、航空機の主翼上面では曲げ加工できず削り出しです)が使われており、またAI も本格的に導入されている意欲作です。
しかし同クラスのテスラモデルXよりも大分価格が安く、販売台数は上回っています。
ES8は車両も驚きですが、さらに驚くことに同時にバッテリースワップステーションも開発配備をしており、充電済みのバッテリーパックに3分で自動的に交換してしまいます。
陰謀論好きの私(といってもディープステートのような意図的に作られたような話は大っ嫌いです)は、新興企業がここまで出来るのはどう考えてもおかしく、「バックに何かがあるのではないか?」「そのバックはもしかして・・・・?」などと考えております。
そしてNIOのもう一つの特徴は・・・・・・・テスラはワイアレスでアップデートし、アップグレードしてゆく、スマホのような車ですが、NIOは電池も交換アップグレードできるスマホのような車です。
EVの電池も年々価格が下がるとともに性能もアップしてゆきますが、NIOのバッテリーパックは充電の代わりにスワップ出来るだけでなく、今後発売される、アップグレードしたバッテリーパックに交換できます。
そして150kWhの全固体電池バッテリーパックに交換できるようになるとの事です。
電池といえば、NIOが全固体電池で組むメーカーはどこだろうというのも、現在話題に上っています。
常識的に考えれば中国CATL社でしょうが、台湾の企業名も上がっています。
全固体電池はボタン電池に代わるような小型のものは実用化され始めていますが、EVに使用するようなものは研究室段階の情報しか入ってきません。
そんな中で具体的な姿を見せたのが、2019年の台湾企業の発表です。
はたしてNIOが組むのはCATLなのか、それとも台湾プロロジウムテクノロジーなのか?
その3に続く