やはり環太平洋火山帯は活発化していた | 夢老い人の呟き

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■環太平洋火山帯

世界の地震の90%、火山噴火の75%が起きるといわれる環太平洋火山帯。

下図のように大平洋プレートとフィリピン海プレートとココスプレート、ナスカプレートの周囲、そしてちょっとはみ出してインドネシアまで。

※下図の赤枠はプレート名。

日本列島はユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4つのプレートがぶつかり、我が伊豆半島はフィリピン海プレートに乗っている。

このフィリピン海プレートに富士山はなぜ日本一高いのか、なぜあのように美しい姿をしているのかという秘密があるようなのです。

そして東海以西の皆さん、実は伊豆半島から西の海は太平洋ではなくフィリピン海なのです。( ´艸`)

 

図出典:【図解】環太平洋火山帯で起きた大地震

 

先日当ブログ「Ring of Fire」で環太平洋火山帯が活発になり、地震や火山噴火が増えていることを紹介しましたが、これはあくまでも素人の主観、はたして専門家はどう見ているのか気になるところでした。

 

 

しかし、AFP相次ぐ噴火に地震…環太平洋火山帯は活発化しているのかによると、やはり環太平洋火山帯は活発化しているようです。

同記事によると国連国際防災戦略事務局(UN Office for Disaster Risk Reduction)がツイッターの公式アカウントに環太平洋火山帯が「活発化」していると投稿するなど、地震の発生頻度は高まっていると言われています。

 

また日本の専門家の意見は次のように紹介されています。

東海大学海洋研究所 の長尾年恭 所長は 「環太平洋では現在、活発化してると言える」 と述べつつ、「しかし火山を長い時間軸で考えれば、この状態が正常だと言える」と述べています。

 

連鎖反応の可能性については、 東京大学地震研究所の青木陽介助教授 は「それぞれの火山活動に関連性はなく」、「火山活動は活発な時期とそうでない時期を繰り返すわけで、その一環だ」とみており「何かおかしなことが起きているという感じではない」 と語っています。

 

大規模な自然災害の前兆ではないかという危惧については、最近の活動は必ずしも大規模な自然災害の前兆ではないと専門家らは話しています。(どうも「必ずしも」という言葉が気になりますが)

東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授は、「今は地震も噴火も予知ができない状態です。『こういう状況だから、何かの前触れだ』とか言う人いる。しかし、そういうことが言えるほど、地球科学は発達していない」と語っています。

 

 

これらからみて環太平洋火山帯は活発化しており、地震や火山噴火が増えているのは間違いないようです。

しかしそれぞれの噴火は関連性が無いと考え、連鎖反応の可能性や大規模災害の前兆かという事については否定していますが、遠田晋次教授の、「今は地震も噴火も予知ができない状態です。『こういう状況だから、何かの前触れだ』とか言う人いる。しかし、そういうことが言えるほど、地球科学は発達していないという言葉が最も正確であり科学的であり正直な意見だと思います。

 

 

 

■火山フロントと富士山

火山の多い環太平洋火山帯ですが、中でも火山が多い日本列島。

その大きな特徴が火山がプレート境界からある程度の位置に並ぶという事で、これを 火山フロント と言います。

 

しかし、ただひとつ火山フロントの火山群と誕生のメカニズムも性質も違うのが富士山です。

 

 

 

 

では火山フロントはなぜできたのか、富士山はなぜ他の火山と違うのかは次の動画をご視聴下さい。

 

 

なんとフィリピン海プレートは二つに割れ、富士山の下にはフィリピン海プレートが無く、それがサラサラの溶岩の原因となり、富士山の美しさと高さの原因となっているようです。

 

 

 

蛇足ですが・・・・・・・・

 

富士山の西側には糸魚川静岡構造線があり、諏訪湖の近くで中央構造線とぶつかります。

そして中央構造線と糸魚川静岡構造線に囲まれた中に「赤石山脈」、通称「南アルプス」がありますが、このエリアはご覧の通り構造線断層だらけですし、映画黒部の太陽で有名になった破砕帯も多数あるでしょう。

 

日本アルプスはかつては海底だったのが隆起して高山となりましたが、構造線や断層によって分けられたブロックは場所によって隆起の速度が異なり、現在も異なる速度で隆起しています。

 

原発もですが、このような場所に全長25㎞の南アルプストンネルを通そうというリニア新幹線計画も私には正気の沙汰とは思えません。