【後編】辻洋装店・辻社長と望月順子先生のトークショー。 | 『毎日、大好きな服』 さいたま・大宮 パーソナルカラー・骨格診断 アラフォーから始める最高のクローゼット作り

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イメージコンサルタント・ひらまつ きくこ です。
パーソナルカラーでイメージアップ!骨格診断で着やせ・あかぬける!
あなただけの「スタイルアップの方程式」をレッスンします♡

こんにちは。
さいたま・大宮で

骨格診断・パーソナルカラー診断

ひらまつ きくこです。



望月順子先生開催による

原宿でのイベントレポ最終回です。



トークショーレポ前編はこちらです。

また、望月先生のブログからは

この日のトークショーが

全編ご覧いただけます。 



正直私のレポよりも

こちらをご覧いただいて、

ぜひお話を聞いていただきたいところです。

なので、今日の後編は

私が印象に残ったところを中心に

書いていきますね^^



今回お聞きして1番驚いたのは

ファッション業界(アパレルや繊維産業)が

SDGs(持続可能な開発目標)的に

ワースト2位の業界だということです。



例えば日本国内の市場に出回っている服が

年間で約30億枚。

日本国民が1年に買う服の枚数は平均11着。



それを単純計算すると

30億枚のうち半分以上は売れずに

廃棄していることになります。

それが毎年です。



なのでゴミ問題として

環境負荷が大きいということですね。



なぜこうなっているのか?

それは、作った服の半分が売れ残ったとしても

それをもともと計算に入れていて

利益が出る仕組みになっている、というのが

理由の1つでもあります。



けれど一方でそれは

アパレルの経営を圧迫する原因にも

なっているのだそう。



では少なく作ればいいのでは?

と素人は思ってしまいます。

でも、店頭に商品がちょっとしかなかったら

あまり買いたいと思わないかも知れません。



またファッションは天候や様々な要因で

何が売れるのか予測が難しいのだそうです。

そうすると品揃え・種類がたくさんある方が

リスク回避になるのかもしれませんね。



ここでちょっと話がそれますが

この原宿のイベントに行く途中読んだ本に

近い問題について書かれていました。



國分功一郎氏の

「暇と退屈の倫理学」という本です。

現代の私たちの消費スタイルについて

問題提起されていました。



例えば家電でも車でもスマホでも

みんながだいたい持っている物は

機能的にはほとんど変わらなくても

どんどんモデルチェンジしないと売れない。



食べ物関係も季節限定とかで

パッケージや味を微妙に変えてますよね。

売るためにどんどん新しいものを作る。



これは作る側、売る側だけの問題ではなくて

私たち消費者側の問題でもあります。



昔と違って物は飽和状態です。

そうなると「物」そのものを

必要だから買う、というより

なんか目新しいものはないかな〜と

「気分」で物を探したり買ったりすることも

結構ありますよね。



このような、常に目新しいもの、

目先の変わったものを提供し/追い続ける

そういう現代の消費サイクル自体が

現代の諸問題の根底にあるのかも?



というところまで読んで(かなり序盤)

その後すぐ辻社長のお話を聞いたので

わ!なんか関連してる!と

1人興奮してしまいました^^


2月に買って、まだ全然読み終わってないのです。



で、辻社長のお話に戻りますと

去年美しいものは今年も美しい

来年も美しいと思う

という望月先生の言葉を

辻社長がすごくいいな、と仰っていて…



それを聞いた時、あ〜これこそが

マグノリアコレクションだなと思いました。



もちろん、マグノリアコレクションも

「今」のニュアンスは

程よく取り入れられていますが

それより一段階上の次元での「美しさ」に

目を向けて作られているのだと思います。



同じく望月先生の言葉で

「美しさ」というものは

そう簡単に移り変わるものじゃない

という言葉も紹介していただきました。



ファッションという言葉は

服飾やオシャレに関すること、の意味で

使われることが多いですが

「流行」という意味もあります。



(なのでファッション=流行、移り変わるものとSDGs=持続可能なことって真逆なんですよね)



目新しさ、移り変わりを

意図的に起こし続けるような世の流れの中で

望月先生や辻洋装店の皆さんが

簡単には変わらない「美しさ」に

着目した物作りをされていることに

感動しました。



もちろん、不特定多数相手の大手アパレルと

マグノリアコレクションを

単純に比較はできないのですが…



でも、顧客との間に確かな信頼関係があって

基本受注生産で在庫を抱えない

マグノリアコレクションのビジネスモデルは

辻社長的には画期的なのだそうです。



辻洋装店さんからは

社員の皆さんもお越し下さいました。

モデリストの里平さん。



「普段はボディ(マネキンの胴体部分)に着せて

動かない状態で服を見ているのですが…

服が動いてなびくのが

本当の姿じゃないですか、

その動いているのを見られるのがすごく嬉しい」


↑↑↑ここ泣きそうになっちゃいました^^



田尻さん。

辻洋装店で1番技術のある方です。



「マグノリアコレクションの服を

作るようになって

辻洋装店全体が若返った感覚があります」

これも嬉しいお言葉です。



何かがいい方に変わっていく、

その渦の中にほんのちょっぴりですが

関わらせていただいた気持ちになりました。



実は日本の多くの縫製工場は

苦しい状況にあり

どんどん潰れていっていると聞きました。

それは工賃を上げづらい風潮があり

低価格競争ゆえにやっていけなくなる工場が

多いのだそうです。



そんな中、辻社長は

真面目な物作りを継続してやっていくには

このくらいのコストがかかる、ということを

きちんと説明していくのが

ご自身の役目だとお話されていました。



いいものは高い

それは手間がかかっているから。

「手間がかかっていなくて いいもの」は

搾取(がどこかにある)かもしれない。



という言葉が印象的でした。



小学生のころ、社会科見学で

工場や伝統工芸の作業場を見たこと、

皆さんもあると思います。



私は本とか物語の

空想世界に生きてるような子供だったので

へぇーって物珍しいだけで

自分の生活との関連性を

感じられませんでした。



それはいい大人になってからも変わらずで

自分や家族の仕事についての理解さえ

とても断片的なものだったと思います。

(あと、相変わらず私の頭の中は空想で占められていて現実の社会に興味がなかったのだと思います)



それが、

マグノリアコレクションの服をきっかけに

自分が好んで買っている服と

世の経済がこんな仕組みで回ってる…

みたいなことが地続きだった!と

やっと体感できた感じです。



なので、実際に工場を見てはいませんが

この日のお話こそが

本当の社会科見学だ!って感じました。

非常に遅ればせながら世の中に向けて

目が開かれた感もあります。



繰り返しになりますが

このような機会を作って下さった

望月先生と辻社長、

本当にありがとうございました。




 

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