がん患者さんの会、2回コースの2回目のこと。
行ってよかったのですが、ちょっと毒を吐きます。
ボランティアさんのお人柄はとっても暖かいのですが、
司会進行がぶちゃぶりで不慣れ。
この会は、患者・家族が集まり、
自分の今の気持ちを伝えあっていく場です。
場もあったまってないうちからのむちゃぶりに
みんな本音は話せず沈黙になることしばしば。
沈黙になると
「○○さん、どう?」とふられ、びびる私
がん患者さんは4名、家族は私1名でした。
1回目の冒頭、緩和ケアは進行によるものではなく
すべての場面でケアされるもの、という言葉に救われたんです。
ただ、がんの部位は違うにせよ、転移している、手術できない状態など
他の方の病状を伺っていると、わがままは言えない感覚に陥りました。
私たちも「がん」と告知を受けたことで世の中がひっくり返るぐらい驚いて、
ケアしてほしい気持ちいっぱいでの参加でしたが、世の中には大変な人が
いっぱいるんだ、しっかりしなきゃと思わざるを得ない現実。
話し合いの場を仕切る人は、前回とは違い、お構いなしで突っ走るタイプ。
夫婦で参加しているからなのか、深刻度が低いからなのか、私が話しかけやすいのか・・・
もうそれは、学校の授業で宿題をしていないので当てられませんようにと祈る気持ち。
質問がくると、うつむく私を見て、
気の毒に思った旦那さんが「僕から」と言ってくれました。
百歩譲って、順番は私からでもいいです。
でもね、沈黙になってからの「どう」っていうふりは、乱暴よ。
沈黙になっている意味を考えて
話したくないのかもしれないじゃない
言葉の塊を小さく分解してみたら?
びびっていた私に闘志が湧いてきて仕事モードを出そうとした瞬間、
別の患者さんが仕切り力を発揮してくれ、盛り上がったんです。
楽しい雰囲気になってきて、最後はお茶会です。
そこで、別の刺客も存在したことに気づく。
ある50代の患者さんが、
「私はいろんな患者会に行っている、無料のもあるけど、
お金を払うタイプの方が質の良い人が集まると思う」に
一同へぇと納得していると、
「○○さんは行動力があるのが強みです」と
突然、20代前半の女性が言ったんです。
会運営には参加していない後ろで見ていただけの
20代の女子に「強みです」とほめられる50代の患者さん。
一同沈黙。。。
患者さんは良い人ばかりでしたので、
また会いましょうとお約束しました!
気持ちの繊細さが問われる場面なんです。
話を仕切る技術、磨いてほしい、切なる願いです