「沖縄病」の楽しみ方…? -25ページ目

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

世間はGW中盤に入り、

カレンダー通り仕事に勤しむ我が事務所のスタッフ達も心無しか浮足立っているような…

(当の私も同様でしょうが…)

さて、

「訪沖2023冬」編の記事は終盤となりました~

 

 

pm6時、

安里駅からゆいレールで美栄橋駅に戻ります…

(三線の無い背中が寂しい…)

沖縄最終日の晩餐は宿から近い「沖映通り」にある居酒屋「しぃーぶん」へ…

日中はシャッターが降りていて若干屋根が傾いている…

且つては商店だったらしい営業的にも物理的にも潰れたお隣りの廃屋…

普段なら存在を認識出来ず素通りしてしまいそうな正に「おまけ」の様な立地…

けれども、

灯りが点る時分になれば俄然「覚醒」する様なお店…

 

店内全面壁には阪神タイガース選手の写真やらグッズやらがズラリ…

他のNPB球団のも少々…

春先のキャンプで来沖する球団関係者の皆さんが贔屓にしているお店らしい…

13年前の甲子園興南高校が優勝した時の新聞号外が日焼けしたまま貼られてあるのが、

店主の人生観を物語る様な…

(ひょっとしたら、店主はその時のメンバーだった…?)

座敷席には草野球チームのメンバーらしいおじさん達が続々と集まっています…

三々五々飲む人も飲まない人もバラバラなんで単なる試合の打ち上げ会でしょうか、

いや、

今日は金曜の夜ですきっと「模合」でしょうかね…

カウンター席の端っこにはキープ泡盛を既に開陳している夫婦と思われる二人連れも…

 

オリオン生で先ず1杯…

焼き鳥の香ばしい匂いに誘われつい5本セットお任せを注文してしまいましたが、

砂ずり、肝、トリカワは遠慮したかった…

(それはこちらの落ち度で…)

気を取り直して「スーチカーの野菜炒め」、

そして泡盛は「与那国」1合(あの「どなん」のメーカーですね)度数は30度、

クセのないスッキリした味わい…

「与那国の酒は大体がこんな感じですねー」

とはご主人の感想…

 

その内、

カウンター席には次々と…

私の両隣にもご婦人お一人様が勝手知った風に腰据えて…

アジアン旅行客らしき二人連れとかも来たのでガイド本に載ってるんでしょうかね…

店内はだいぶ賑やかになってきたのでそろそろ退散しましょうか…

座敷席の集まりには相変わらず後から合流してくるおじさん達で何度も何度も乾杯ばかり…

その割に料理の注文量が少ない様なんで、

皆さん家で晩飯食べてから来てる?

(ご馳走様でした… ちょっと大人の隠れ家的場末感のあるお店でしたね…)

もうこれは病みつきなんですね~

 

ホテルで一休みしてからpm3時…

再び三線を背負い、

平和大通りの南端にある「かみじゃ三線道場」を目指して徒歩、徒歩…

1年ぶりの3度目、

手土産にはあの「萩丸漬」をば…

 

本年(R5年)に目出度く宮古民謡協会で教師資格を取得された道場主村上さん…

いつもの裏玄関で呼び鈴鳴らすと2階窓から顔出してのお迎えで…

(ご無沙汰しています…)

ここでは毎回「半分ゆんたく」で、

近況報告に始まり宮古民謡界の裏事情まで…

 

それでも、

やる時はしっかりやると…

三線レッスンの心掛けについて弦手捌きの話に至り、

「あー、その手の添え方はキケンですねー」

「親指と人差し指のつけ根のところに三角形の隙間が出来るように天に添えてみましょうねー」

(これでは立ち弾きの際とか不安定になりそうな…)

(ちょっとグラグラしますが…)

「しっかり練習して慣れてください、大丈夫です」

 

確かに、

この親指の位置だと脇が締まって小指が「八」まで飛ぶじゃないですか! 

(以前にも同じ様な指導を受けた気がしますが、いつの間にか我流になっていたんですね…)

慣れるまで当分違和感の練習を繰り返すことに…

何はさておき、

この「訓示」が今回の訪沖vol.33の収穫だと思えます!

1年後には自分のものにしてご披露出来ますように…

 

新年1月に開催予定の宇部三線愛好会演奏会で沖縄雑踊りの地謡曲「加那ヨー節」の試し弾きをば…

(まだ工工四を覚えられてません… 弦手が滑らかじゃないです…)

「浜千鳥節」は…

(まだ歌詞が目に入りませんの…)

(どちらも人前で聴いて貰うレベルじゃない…)

道場主村上さんが保存していた宮古民謡保存協会の機関誌…

新人教師紹介欄に小倉三線教室の大先輩Wさんの写真を発見…

この協会は試験が厳しいところとのことで全く目出度いです…

1月の宇部演奏会では遠路ご足労お掛けしますがよろしくお願いします…

叱られない様に三線鍛錬します…

 

pm5時、レンタル三線を返却する時間となり、

夢中だった瞬く間の2Hに感謝して道場を退出…

有り難いレッスン料¥1,000也…

(未経験者の基本料金は¥3,000也なのでご注意を…)

寒気の中、

トイレ休憩したところで戦意喪失~

 

ちょっと早いけれども、

昼食タイムへ…

三線背負って目当ての食堂へ…

時折小雨混じりの寒徒歩20分…

「公園駅」先の県道沿にある「垣花食堂」…

地元住民御用達のお店なんでしょうか、

接客担当のおじいちゃんがTV前に陣取る…

厨房ではその娘さんだかがチャキチャキと仕切っていて勇ましい…

(温まりたい…)

「野菜そば」を注文…

おじいちゃんがヨタヨタと持って来てくれるのをおっとっとと介添えして…

小ぶりなそば丼には野菜が盛り上がってる…

厚切りキャベツの野菜炒めがドカンと素トッピングで料理自体も勇ましい…?

(温まるのが一番、靴脱いで座敷席で寛ぐのが二番、三番目がそば汁カツオ出汁…)

と云うことで…

(キャベツもネギも勇ましい切れ方… 野菜の盛り付け方も勇ましい…)

 

座敷の隅っこの席では、

常連客のおじさんが接客担当のおじいちゃん相手に、

TVニュース番組放映中の「パー券収入除外の安倍派」を憂う弁舌中…

やがて土間のテーブル席にも次々と作業着姿やサンダル履きの来客が… 

駅前商店通りから外れた古くて地味なお店ですが、

常連客からは愛されている様子で何より

(住宅街の中の燻された様な風合いの食堂 隣の卵自販機の方が目立って…?)

 

腹が温まったところで徒歩20分、

脂肪燃焼も始まって汗ばんで元の東屋に戻ったけれど…

1分もすれば忽ち熱量払底…

(風邪をひいてはならぬ…)

とレンタル三線セットを一旦広げたもののまた仕舞い…

時間があるので牧志のホテルまで一旦戻るのに徒歩で40分…

横切る公設市場も国際通りも観光客の人混みで賑やか…

でも小生は振り向くことなく、

三線背負い淡々と歩み去るのですよ…

(アッシニハカカワリネーコトデゴザンス…てか)