「東大金融研究会」はヘッジファンドで実績を上げられた伊藤潤一さんが創設されたグループで、今や東大新入生の20人に一人が会員で、最近は東大以外の学生にも門戸を開いているらしい。が、さすがに他大学の卒業生までは入会を許さないだろうから、本で学ばせてもらうこととした。



特に印象に残った言葉が2つ。

その1、「超長期で利益を残す会社は何をやっているか」の答が「他の会社と違うことをやっている」・・・これはその通りだろう。会社に限らず、予約しないと入れないレストランも、値引きしなくても売れるブランド商品も他とはどこか違い、それが魅力なんだと思う。


その2、「AIに置き換えられずに生き残る投資家」の答が「ベンチャー投資、エンジェル投資」だ。これもその通りかなと思う。数値化された情報の処理能力では人はAIに敵わない。しかし、過去になかった商品やサービス、ビジネスモデルならAIに太刀打ちできるかも知れないし、経営者の人柄や才能を見抜くなら、人の直感力がモノを言うかも知れない。


これまでの社会は、東大で学べばある程度成功が約束されたのかも知れないが、もうそんな時代ではない、変化を先取りし、AIが思い付かないことを考えろ、それが伊藤潤一さんのメッセージなのかなと思った。

ここ数年、いろんな役回りが集中してやって来た。ラグビー部OB会の副会長、マンション管理組合の理事長、校友会イベントの実行副委員長、混声合唱団の幹事長代行、ファッション業界で働く校友の会の代表幹事・・・。



「断れば良いのに」と言われるし、自分でも時々そう思うが、頼りにされると何かスイッチが入ってしまうようで断れなくなる。後から「しまった!」と思うことも多いが、救いは、こういう役割には任期があることだろう。

ラグビー部OB会の副会長は来年2月まで、マンション管理組合の理事長は間もなく終了、校友会イベントの実行副委員長は今年の9月に、混声合唱団の幹事長代行は12月で終わる。期限がはっきりしていれば我慢も努力もできるというものだ。

その点、人生はいつ終わるかが分からないから、ついついサボったり、先延ばしにしたり、ダラダラ惰性で続けたりしていることがあるように思う。貴重な時間だから、無駄は省かねばならない。だから、「そもそも、本当にこれをやりたかったの?」と自分に尋ねることにした。いくつか時間を食っていたものが消えた(笑)

昨夜、同級生のA山さんと話す機会があった。彼は長らく外資系の企業で働き、日本法人の代表まで務めた後、5年前に退職した。その際、「これはセミ・リタイアや。まだ元気やし、もし求められたら、これまでの経験や知識、アイディアを提供しよう」と決めたそうだ。その後、複数の組織や知己から声が掛かり、現在、何社かのコンサルタントを務めている。


これに対し、私は同じ時期に退職したものの、同じ企業で契約に基づいて働いている。又、何社か私の経験や知識を求めてこられたが、全て無償で応じてきた。それをA山さんに話すと「複数の会社と契約し、複数の収入を得た方が安定するのでは」と言われるが、「いやいや、柱となる収入があれば、それでええねん」となる。



例えが悪いから言わなかったが、A山さんは複数のガールフレンドと同時に付き合い、各々に楽しい時間を提供できるプレーボーイ、私は一人の女性に尽くすが、同時に尽くして欲しいとも願う無器用な男か(笑)  ただ、これからの5年、10年の過ごし方に個性が出ること、そして、この5年、10年はやり直しが効かないという点では意見が一致した。


日本では人生を春夏秋冬と例えるが、中国では親の支配下にある幼少期を冬とし、その後の春や夏の努力で実ったものを自由に収穫できる秋で人生を終える冬春夏秋に例えると聞いた。冬で終えるよりは秋で終えたいものだが、あっという間に収穫が終わらないよう、もう少し働こうと思う。