CT検査の結果、異常はなかったと伝えられ、ホッとしてからは怪我をしたときのことを思い出そうとした。
緩やかで、いつも2段ずつ駆け上がる階段だ。急なら自然に注意もするが、その階段には危険など想像もしておらず、いきなり一歩目の右足でつまずいた。そんなことを想定もしていなかったから、前に出る勢いを止められず、慌てて出した左足も手も間に合わず、額から落ちて階段の角にぶつけたのだ。事故は油断から起こるのだと思った。
傷を縫合して頂いている間は、母の言葉を思い出し、それを繰り返した。母は私が怪我をすると、「怪我は自分を怪しむと書くやろ? 過信したり、何か勘違いしてへんか良う考えなさいということや」と言っていたのだ。大切な身体だ。良く考えようと思う。


