4年ぶりに義父の故郷、金沢を訪れた。お墓参りが目的だったが、夜は酒豪揃いの従兄弟たちが楽しくて美味しい食事に誘ってくれた。



90年ほど前に撮られた写真で、向かって右から義父、伯母、叔父、伯父で、ものすごく仲の良い兄弟だったが、皆さん亡くなられた。お正月には金沢に集まり、酒盛りをされていたが、今は毎晩天国でゆっくり飲んでおられるんだろう。

従兄弟たちが案内してくれた料理屋さんの箸袋に「五戒」として次のことが書かれていた。

一、辛いことが多いのは感謝を知らないから。ニ、苦しいことが多いのは自分に甘えがあるから。三、悲しいことが多いのは自分のことしか分からないから。四、心配ごとが多いのは今を懸命に生きていないから。五、行きづまりが多いのは自分が裸になれないから。

これに一つ付け足すとしたら、「この五戒に心惹かれたのは、最近、自分を叱ってくれる人がめっきり減ったから」だろう。自分で自分を叱ります。
第7回ひらつか七夕コンサート「星空のレジェンド」を聴きに行った。総指揮・音楽監督は同志社混声合唱団で指導頂いている中村拓紀先生だ。チラシには「ミュージカルでもオペラでもない、合唱でつむぐ七夕の物語」と書かれていたが、プロのオペラ歌手、ピアニスト、ナレーター、子供たちの合唱団、大人の合唱団、そしてダンサーの総勢100名近い方々がそれぞれの役割で七夕の物語をつむいでおられ、大変聴き応え、見応えのあるコンサートになっていた。
 

 
序曲からフィナーレまで13曲から成る物語で、牧場で働くアルテオが天帝の孫娘ヴェガと恋に落ちるところから始まる。二人は子供も授かって地上で幸せに暮らしていたが、それを知った天帝が怒ってヴェガを天に連れ戻す。アルテオはヴェガを取り戻そうと牛に乗って天宮まで行くが、ヴェガとは天の川で引き離され、悲嘆にくれたヴェガが天の川を氾濫させる。困った天帝は、止む無く年に一度だけ二人の逢瀬を許し、それを知った子供たちや村の人々が地上で共に祝うところで物語は完結する。
 
高音で透き通るような子供たちの歌声には心洗われる思いがしたし、ヴェガになりきって第3曲の「私はヴェガ」を歌う女声合唱のご婦人たちはチャーミングで大変微笑ましかった。圧巻はフィナーレで、子供と大人の合唱団、オペラ歌手、ピアニスト、ダンサーの総勢100名近い方々がステージの上で歌い踊って七夕を祝い、そのエネルギーが観客席にひしひしと伝わってきた。エンディング後の拍手が鳴り止まなかったのは、これだけ大勢の人が見事な一体感を見せて演じるようになるまで、どれだけの練習を積み重ねられたのかと想像したからだろう。素晴らしいコンサートだった。

長女の家族と一緒に沖縄に行った。初めての沖縄だったが、こんなに美しくて平和な島が戦争の舞台となり、多くの方が亡くなったのかと思うと、いたたまれない気持ちになった。



戦争中の写真をニュースや報道番組で見ると白黒写真が多いからか、ずいぶん昔のように感じてしまうが、私が生まれる僅か10年前の出来事だ。その当時、沖縄にいた人たちもこの美しい青空とコバルトブルーの海を眺めておられたはずだから、平和でないことを本当に無念に思われたことだろう。


召集された伯父は上海で戦死した。父は学徒出陣し、危ういところで終戦を迎えた。戦争が一年々々遠ざかっていくが、美しい自然、安全な環境、平和な社会を子供や孫たちに残さなければと思った。