同志社混声合唱団でご一緒しているMさんとご友人たちが続けておられるサロンコンサートに出演させてもらった。バイオリンの先生と相談し、「タイスの瞑想曲」、「白鳥」、「愛の挨拶」を弾くことにしたが、ゆっくりな曲は楽に弾けるという私の予想は直ぐに裏切られた。



ゆっくりな曲は音を外すとごまかせない。ビブラートをかけられない長い音は子供っぽくなる。その上、3曲とも広く愛されてきた名曲ばかりだから、私のミスに気付かない人は先ずいないだろう。本番まで3ヶ月もあったのに、あっという間に時は流れ、昨日、本番の日を迎え50人程のお客さまの前で演奏してきた。

早々に想定外のミスをし、大いに慌てたが、それで吹っ切れたのか、その後は楽に弾くことができたように思う。以下、毎回、私の演奏を聴きに来てくれる同級生、A山さんとの会話。

私「僕の演奏、どうやった?」

A山「ミスはあったけど、味わいがあったよ。曲が盛り上がるところにボルさんの演奏の好不調の好が重なった箇所では身体に電流が走った」

ボルネオ「やった! 僕も腕を上げたということやね。そういう箇所はどれくらいあったの?」

A山「そやね、全体の2%くらいかな」(笑)

次はせめて5%を目指そうと思う。

第2部は「海外の合唱曲」として2曲が演奏されたが、ブラジルの「ALLELUIA」がとても良かった。津留崎先生が電子オルガンで伴奏され、その音色がパイプオルガンのようだったから、厳粛な雰囲気の教会で聖歌隊が歌う讃美歌を聴いているような気持ちになった。この曲は是非私も歌ってみたいと思った。

 

次に「日本の合唱曲」4曲が披露されたが、「鷗」と「夢みたものは」はアカペラで歌うことから、音が下がらないかどうか、下がる場合には一斉に下がるかバラバラに下がるかという「スリルとサスペンスを味わって頂きます」という高嶋先生の予告に笑いが起こった。が、実際に音が下がったようには感じられず、ソプラノとテノールの方々の健闘が光ったように思う。秀逸は「泉のうた」で、安定したハーモニーに大人の貫録を感じた。


(会場のリリアホール)

アンコール曲は「明日という日が」と「瑠璃色の地球」の2曲だったが、「瑠璃色の地球」が特に素晴らしかった。メンバーの中には私と同年代か、又はそれ以上の方もおられたように思うが、合唱に求められるのは声量や音の正しさだけではなく、歌う人の気持ちや理解が一緒かどうか、きれいなハーモニーを作り上げるために回りの音を聞いているかどうかが大切・・・そんな合唱の奥深さを感じさせるコンサートだった。

創立70周年を記念するコンサートが催された。川口とはこれまで縁がなく、この合唱団のことも存じ上げなかったが、指揮をされている高嶋邦幸先生のブログでその存在を知り、俄然興味が湧いた。

 

 

第1部は「九ちゃんが歌ったうた」と題し、坂本九ちゃんの歌でヒットした4曲が演奏された。その中の「上を向いて歩こう」は最初アカペラのハミングから始まり、そのハーモニーがとてもきれいで惹き込まれ、編曲も面白くて最後までドキドキしながら聴いた。「心の瞳」は途中ユニゾンになるところがあり、そこから始まるコーラスが優しく美しく、うっとりしてしまった。第1部はコンサートの素晴らしいスタートになったと思う。

 

衣裳替えのための小休止があり、再開に先立って団長の望月さんからご挨拶があった。「コロナ禍で合唱練習をして良いのかどうか心の葛藤があったが、このお二人は一度も練習を休まれなかった」と高嶋先生とピアノの津留崎先生を紹介され、会場が一気に和やかな雰囲気に包まれた。又、「みんなマスクをしていて、私たちの美男美女をお見せできないのが残念」というご挨拶には会場に笑いが起こった。センス抜群のご挨拶だったが、川口の皆さんの反応から、馴染みの深い合唱団であることが伝わってきた。

 

第1部の後半は千原英喜さんの組曲「みやこわすれ」から4曲が歌われたが、「薔薇のかおりの夕ぐれ」と「すみれ」は半音ずつ音が上がったり下がったりするメロディーが多く、これは音取りが大変だと思った。「はっか草」と「みやこわすれ」は美しいメロディーの曲で、特に「みやこわすれ」はソプラノの歌声が美しくて素敵だった。

 

(続く)