幸い、キャベツの千切り(百切り)を無傷で終え、いよいよ豚のしょうが焼きに取り掛かることになりました。フライパンを取り出し、サラダ油を中央に垂らして点火、冷蔵庫から取り出した薄切りの豚肉を「重ならないように」フライパンに敷き詰めていると、


妻 「まぁ、どうしたの?駐車場みたいな並べ方はしなくて良いのよ」

私 「せやけど、テキストに重ならないように並べるって書いてあるよ」

妻 「ここはね、スピードが大事なの。いっぺんに焼かないと黒焦げから生焼けまで差が出ちゃうでしょ」


そう言うなり妻が豚肉の団体をフライパンに投げ入れた。

キャーッ、これ、ラグビーに例えると「モール」状態やん!レフェリーが居らんのに、どないするねん!と茫然自失でフライパンを見ていたら・・・・あらま、豚肉がどんどん縮んで行くではないか!


妻 「ね、大丈夫でしょ?お肉も野菜も水分が出ていくと縮むのよ」

私 「そうなんや、おもろいなぁ~」

妻 「面白いのはあなたの反応の方よ。さ、見とれてないで、手を動かしなさ~い」

私 「・・・・・・・・・」


豚肉から出てきた脂がフライパンに溜まっている。それをペーパータオルで拭き取ると、マヨネーズ、お酒、お醤油、しょうがを混ぜ合わせたものを加え、豚肉に絡めながら焼く。もの凄~く良い香りがしてきて、やがて豚肉に美味しそうな焦げ目ができる。どうやら完成したようだ。




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これまでも「チューボーですよ」みたいなお料理番組を観るのは大好きやったんですが、「真似して作ってみよう」などと大それたことは一度も考えませんでした。ところが、三女や妻からジャガボナーラを美味しいと褒められたボル豚はまんまと木に登ってしまい、遂に、NHKの「きょうの料理」なんぞを妻と一緒に観てしまったのです。


妻 「この間のジャガボナーラ、美味しかったわ♪」

私 「ホンマかいな。そうやって褒めて、又、料理させようっちゅう腹やな」

妻 「人聞きの悪い・・・。でも、ねっ、観て観て、美味しそうな肉じゃが」

私 「おう、旨そうやな。君の為に作ってあげたかった。せやけど残念、材料と作り方、メモせえへんかった」

妻 「そういう人のために、ちゃんとテキストが出てるのよ。しかも帰宅途中にある本屋さんに売ってるの♪」

私 「・・・・・・・・・・・」


翌日、530円で「きょうの料理2月号」を買って帰宅すると、早速、妻はページをパラパラとめくり、「これ、いいかも。今度、作ってみない?」と私に見せたのはP.16の「減塩・豚のしょうが焼き」。フムフム、お醤油を減らして、その代わりにマヨネーズでコクを出すんや。しかし・・・・


私 「この豚のしょうが焼きの横にあるキャベツも切るの?」

妻 「当り前でしょ。しょうが焼きと言えばキャベツの千切りでしょう」

私 「キャベツの代わりに指を切りそうやな」

妻 「大丈夫よ、うちの包丁、そんなに切れないから。バンドエイドも出しておくし」

私 「・・・・・・・・・・・」


その週末、キャベツの千切りに挑戦しました。

心臓の鼓動が聞こえてくるかのようでした。

しかし、千切りというより、二百切りくらいですね。



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(続く)


「宗教上の理由で包丁が持てないんです」(笑)

「親の遺言で、料理は作るなと言われたんです」(笑)


包丁を持つのが恐くて、これまで料理をするどころか、野菜を切ったこともありません。当然、果物の皮も剥けないので、自分一人で食べられる果物はバナナ、ミカン、ブドウくらいしかありません。


ところが、1月のある日、朝からスポーツジムでテレビを観ながら走っていたら、カルボナーラならぬ、ジャガイモをベーコン、チーズ、タマゴ、ミルクであえた「ジャガボナーラ」という軽食の作り方を放送しているではありませんか。元々、食べることは大好きなので、


「これ、美味そうやん!」

「しかも、包丁を使わんでもできるやん!」


と、その日のランチに自ら作ってみることを決定。早々に走るのを止めると(意志弱わ~)、シャワーもそこそこに家路を急ぎました。


自宅に帰ると、幸い、三女以外は外出していて誰もいません。シメシメ・・・とばかりに冷蔵庫を開け、材料を揃えました。そして先ずベーコンを炒め、



ボルネオ7番のブログ-ベーコン


ジャガイモはキレイに洗って皮ごと電子レンジでチンしたものをザックリ崩します。



ボルネオ7番のブログ-ジャガイモ


フライパンに戻り、ベーコンにミルクとパルメザンチーズを加えて炒め、最後にタマゴを割って入れたところにジャガイモを足して合えます。塩とブラックペッパーを少々ふりかけ、ジャガボナーラの完成で~す!



ボルネオ7番のブログ-ジャガボナーラ


記憶が曖昧で、量もいい加減やったので、決して上出来とは思えなかったのですが、途中から料理を手伝ってくれた三女が「美味しいよ!」と絶賛、その後、帰宅した妻も「お~いし~♪♪」と大喜び。今から思うと、赤ちゃんが初めて話したときに母親が発する「喋った~♪♪」と同類の褒め言葉(意味不明の言葉でも、赤ちゃんへの期待値は低いから賞賛と安心の対象になる)やったんですが、最近、褒めてもらえることが全くないもんで、「僕って、ひょっとして料理のセンスがあるの?」と、すっかりその気になってしまったのです。


(続く)