「宗教上の理由で包丁が持てないんです」(笑)
「親の遺言で、料理は作るなと言われたんです」(笑)
包丁を持つのが恐くて、これまで料理をするどころか、野菜を切ったこともありません。当然、果物の皮も剥けないので、自分一人で食べられる果物はバナナ、ミカン、ブドウくらいしかありません。
ところが、1月のある日、朝からスポーツジムでテレビを観ながら走っていたら、カルボナーラならぬ、ジャガイモをベーコン、チーズ、タマゴ、ミルクであえた「ジャガボナーラ」という軽食の作り方を放送しているではありませんか。元々、食べることは大好きなので、
「これ、美味そうやん!」
「しかも、包丁を使わんでもできるやん!」
と、その日のランチに自ら作ってみることを決定。早々に走るのを止めると(意志弱わ~)、シャワーもそこそこに家路を急ぎました。
自宅に帰ると、幸い、三女以外は外出していて誰もいません。シメシメ・・・とばかりに冷蔵庫を開け、材料を揃えました。そして先ずベーコンを炒め、
ジャガイモはキレイに洗って皮ごと電子レンジでチンしたものをザックリ崩します。
フライパンに戻り、ベーコンにミルクとパルメザンチーズを加えて炒め、最後にタマゴを割って入れたところにジャガイモを足して合えます。塩とブラックペッパーを少々ふりかけ、ジャガボナーラの完成で~す!
記憶が曖昧で、量もいい加減やったので、決して上出来とは思えなかったのですが、途中から料理を手伝ってくれた三女が「美味しいよ!」と絶賛、その後、帰宅した妻も「お~いし~♪♪」と大喜び。今から思うと、赤ちゃんが初めて話したときに母親が発する「喋った~♪♪」と同類の褒め言葉(意味不明の言葉でも、赤ちゃんへの期待値は低いから賞賛と安心の対象になる)やったんですが、最近、褒めてもらえることが全くないもんで、「僕って、ひょっとして料理のセンスがあるの?」と、すっかりその気になってしまったのです。
(続く)


