パラッ、パラッ、パラッ ・・・ という音で目が覚めた。

窓を開けたら、大粒の雨が遠慮がちに降っていた。

久し振りの雨。


団体でおいで!

FWラッシュみたいに、間隔を空けないで、勢い良く頼む!


トップリーグの開幕戦、三洋vs東芝のゲームを観に行った。


ナイターの光に緑の芝生が映える。

先ずは開会式。


ボルネオ7番のブログ-TL


そして、キックオフ。

最初の10分は全速力で走り、全力で敵に当たれと教えられたが、持てる力を出し切るには最初にバルブを全開にすべきなのかも知れない。ゲームは正にそういう展開になり、両チームとも積極的にBKに回し、FWがフォローして再びBKで展開し・・・・と見応えのあるアタック・ディフェンスが暫し続いた。


チームの特徴が出たのはその後で、三洋はコンタクトプレーによる消耗戦を避け、トニー・ブラウンの憎いほど正確なキックで有効に陣地を稼ぎ、ゴール前で東芝の反則を誘うと手堅くPGで3点を稼いでいった。


ボルネオ7番のブログ-TLスクラム


一方の東芝はキックをできるだけ封印し、ボールをつなぐことで攻撃を継続し、敵のディフェンスに穴が開くのを待つという継続ラグビーを心掛けていたように思う。積極的にボールを左右に振ることで、確かに三洋ディフェンスから厚みが消え、何度も東芝にチャンスが訪れたのだが、その度にパスミスやノックオンなどハンドリングミスが相次ぎ、前半は9-0、三洋のリードで折り返した。


ボルネオ7番のブログ-TLナイター


後半に入っても東芝の戦法は変わらず、積極的にボールを回して攻め続けたが、それを読んだ三洋が鋭い出足のディフェンスで東芝を抑え、得点を許さない。この三洋のタックルには迷いがない分、威力があった。ただ、東芝の攻撃を受け止め続ける内に、さすがの三洋もエネルギーを消耗し、次第に動きが重くなっていったように思う。


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一方の東芝は元気が衰えず、多少、贔屓目になるが、NO.8の望月、CTBの仙波、WTBの宇薄の同志社トリオも隙あらば突進し、未だに元気一杯。しかし、後半も35分を迎え、1PG3点を加え12-0とした三洋がこのまま逃げ切るのかと思いきや、自陣から積極的に回した東芝が厚いフォローでボールをつなぎ、最後はSOのヒルが39分、ゴール中央にトライし、一矢を報いた。ゴールも成功し、東芝7-12三洋。


以上、両チームともにディフェンスが良く、大変見応えのあるゲームとなったが、東芝は最後の最後にトライを上げることができて、今夜試そうとしていた「キック封印・継続ラグビー」に自信を持ったのではないか。サントリーも新監督を迎え、どうやらキック封印のラグビーを練習しているらしいので、今シーズンは面白いゲームが見られそうだ。


引退を決意したラグビー元日本代表の大畑選手は左右のアキレス腱を切っている。そんな記事を読みながら、アキレス腱のことをボンヤリと考え始めた。実は僕もアキレス腱を切っているのだ。


アキレスというのはギリシャ神話に出てくる英雄で、トロイの木馬で有名なトロイ戦争で活躍したと言われる。ブラピがアキレスを演じた「トロイ」という映画があったが、ブラピ演じるアキレスは不死身の戦士で、とにかく不遜なまでに自信満々、その表情にはひとかけらの不安も見当たらない。


ボルネオ7番のブログ-アキレス


ところが映画の終盤で、オーランド・ブルーム演じるパリス王子がブラピの踵を矢で射抜くのである。矢で射抜かれた踵を呆然と眺めるブラピ。不死身の筈の肉体だけに、「一体なにが起こったのか?」という驚きを隠せない。


しかし、やがて、その顔に、「自分にも一箇所だけ生身の弱点があったのだ」という怒りとも悔しさとも取れる表情が浮かぶ。そして、次の瞬間、ブラピはそういう運命を潔く受け容れたかに見える清々しい笑顔を見せると、恋人に別れを告げ、兵士の顔に戻る。


ブラピがアキレス腱を切った情景は、こんなにも切なく、美しかったのだ。


それに比べ私がアキレス腱を切った状況はと言うと、敵のキックオフ・・・・タッチライン際で僕がキャッチ・・・・目前に迫る敵のFW・・・・あれっ?足が前に出ない・・・・そのまま前につんのめって倒れる・・・・その上に折り重なる敵と味方のFW・・・・レフェリーの笛・・・・ラックが解かれる・・・・殆ど気絶状態のボルネオ発見。


どうやらボールをキャッチした瞬間にアキレス腱が切れたらしい。

今から20年前、35才のときだった。

ま、少なくとも映画化は無いな(笑)