トイレに入ると、「TOTO」や「INAX」の名前が目に入る。

無理もない。便器(給水タンクと便器の一体型)の市場で、TOTOは60%のシェア、INAXは30%のシェアを長らく持ち続けていた。これら陶器メーカー2社のシェアは合計すると90%・・・ほぼ寡占状態だったのだ。


ところが、である。

思わぬところから市場参入があった。参入したのはパナソニック電工。但し、上位2社のシェアを奪い、脅かしているのは陶器製ではなく、樹脂製の便器だ。


陶器製というのは焼き上げる段階で約5%縮むらしい。この「約5%」というのが曲者で、要するに寸法に小さな誤差が出て、これが汚れの原因になるらしい。


これに対し、樹脂製は金型で打ち抜くので精度が高い。水垢が付きにくい。更には、直径50~60ミクロンの泡を発生させ、自動洗浄できる機能まで付けた。これが、換気扇、台所、トイレ掃除という三大苦痛家事に悩む主婦に受け、一気にシェアを30%まで伸ばす原動力となった。名前も覚えやすい「アラウーノ」だ(笑)うん、どんどん洗ってくれ(笑)


「せやからな、業界の垣根が低くなって、思わぬところからライバルが出てくるんや。油断も隙もないなぁ」と、この話を嬉しそうに家でしていたら、早速、妻から、「それ、いいわね、あなた。どこに行けば見られるの?いつ連れて行ってくれるの?」とたたみ掛けられた。


ホンマに油断も隙もない・・・(苦笑)


能代工業といえば、高校バスケットの常勝軍団。

1967年の国体優勝に始まり、インターハイ22回、国体16回、選抜大会20回、通算58回の全国優勝を飾っている。


その名門バスケットボール部を率いておられた加藤三彦さんという前監督の記事がWEDGE1月号に出ていた。加藤さんが監督に就任されて3年目の1992年8月1日、何と能代工業はインターハイの1回戦で岐阜農林に69-82で敗れてしまう。前年度は無敵の三冠王だったので、文字通り、まさかの「暗転」となったのだ。


加藤さんは敗因をこう振り返っている。

「負けた背景は、1回戦に照準を絞っていなかったということです。1回戦には勝つという前提で・・・(中略)・・・慢心につながるものを持っていました」


これを読んで思い出すのは母校、同志社大学ラグビー部のことだ。

今シーズン、早々と姿を消した同大ラグビー部に慢心はなかったと思う。ただ、創部100周年という節目に、何としても好成績を残さねばならないという重圧から、遠い先の試合のことを考え、次の試合に照準を合わせ、集中することができなかったのではないか。


ここに来て、一戦々々ゲームを重ねる毎に強くなる早稲田や帝京を見ていると、「この一戦のために練習してきた」と思い込めるかどうか、「この相手を完膚なきまでに叩く」という集中力を持てるかどうかが更なる成長に必要なのかなと思えてくる。

展示会に掛かる費用の件で海外の取引先と話し合うことになり、具体的な経費項目をリストアップしていたら、「コンパニオン」というのが出てきた。展示会場に待機し、お客様が来場されたら席に案内したり、お茶を出したりするのだという。


「コンパニオン」は英語だし、そのまま Companion と言えば先方に伝わるのかな、と思ったが、何となく嫌な予感がして、辞書で調べてみた。


【Companion】(コンパニオン)

貴婦人、老婦人、病人の相手をする雇われの住み込み女性。

日本の宴会での接客コンパニオンではない。


お~っ、調べて良かった。全然違うやん!

Companion というのは、年老いた人や身体の自由がきかない人に付き添ってお世話するという、崇高な使命感や深い愛情なくして務まらない仕事なのだ。因みに、展示会のコンパニオンは Booth Bunny というらしい。Booth は展示会の小間、Bunny はバニーガールのことだ。なるほど。


さて、Companion という言葉に惹かれた私は、そのまま Companion の説明を読み進む。


Companion animal は連れ合いの動物とある。ペットというより愛情がこもる。

Companion in arms は戦友だ。同志というニュアンスもあるのだろう。

Companion for life は生涯の伴侶だ。口説くときに使うのかな?


飲み友達というのが出てきた。Pot-companion というらしい。Potは大きなグラスという意味で、だから、じっくり心置きなく呑める相手、ということになるのだろう。


ところが、次に目に入った単語には、ちょっと首を捻った。

Pillow companion ???

直訳すると、枕友達?心置きなく、枕を一緒にできる友達?枕を介した伴侶?それって・・・まさか・・・セ●レ?


と妄想が独走トライを決める寸前、ちゃんとした日本語訳が目に入った。

Pillow companion 枕元に置く本やぬいぐるみ。

なるほどね・・・英語圏の皆さま、妄想をふくらませ失礼致しました(笑)