トイレに入ると、「TOTO」や「INAX」の名前が目に入る。
無理もない。便器(給水タンクと便器の一体型)の市場で、TOTOは60%のシェア、INAXは30%のシェアを長らく持ち続けていた。これら陶器メーカー2社のシェアは合計すると90%・・・ほぼ寡占状態だったのだ。
ところが、である。
思わぬところから市場参入があった。参入したのはパナソニック電工。但し、上位2社のシェアを奪い、脅かしているのは陶器製ではなく、樹脂製の便器だ。
陶器製というのは焼き上げる段階で約5%縮むらしい。この「約5%」というのが曲者で、要するに寸法に小さな誤差が出て、これが汚れの原因になるらしい。
これに対し、樹脂製は金型で打ち抜くので精度が高い。水垢が付きにくい。更には、直径50~60ミクロンの泡を発生させ、自動洗浄できる機能まで付けた。これが、換気扇、台所、トイレ掃除という三大苦痛家事に悩む主婦に受け、一気にシェアを30%まで伸ばす原動力となった。名前も覚えやすい「アラウーノ」だ(笑)うん、どんどん洗ってくれ(笑)
「せやからな、業界の垣根が低くなって、思わぬところからライバルが出てくるんや。油断も隙もないなぁ」と、この話を嬉しそうに家でしていたら、早速、妻から、「それ、いいわね、あなた。どこに行けば見られるの?いつ連れて行ってくれるの?」とたたみ掛けられた。
ホンマに油断も隙もない・・・(苦笑)