能代工業といえば、高校バスケットの常勝軍団。

1967年の国体優勝に始まり、インターハイ22回、国体16回、選抜大会20回、通算58回の全国優勝を飾っている。


その名門バスケットボール部を率いておられた加藤三彦さんという前監督の記事がWEDGE1月号に出ていた。加藤さんが監督に就任されて3年目の1992年8月1日、何と能代工業はインターハイの1回戦で岐阜農林に69-82で敗れてしまう。前年度は無敵の三冠王だったので、文字通り、まさかの「暗転」となったのだ。


加藤さんは敗因をこう振り返っている。

「負けた背景は、1回戦に照準を絞っていなかったということです。1回戦には勝つという前提で・・・(中略)・・・慢心につながるものを持っていました」


これを読んで思い出すのは母校、同志社大学ラグビー部のことだ。

今シーズン、早々と姿を消した同大ラグビー部に慢心はなかったと思う。ただ、創部100周年という節目に、何としても好成績を残さねばならないという重圧から、遠い先の試合のことを考え、次の試合に照準を合わせ、集中することができなかったのではないか。


ここに来て、一戦々々ゲームを重ねる毎に強くなる早稲田や帝京を見ていると、「この一戦のために練習してきた」と思い込めるかどうか、「この相手を完膚なきまでに叩く」という集中力を持てるかどうかが更なる成長に必要なのかなと思えてくる。