予期せぬことが起こるものだ。なんと先週、テレビ朝日の「相棒24」という人気シリーズの番組にエキストラで出演し、短い時間ながら、講談教室で練習に励む生徒役をやらせて頂いた。



実は講談に興味があり、講談師の神田鯉風さんに頼み込んで講談について半年ほど学ばせてもらったことがある。たまたま神田鯉風さんの「井上半次郎 出世の宝くじ」と「義士銘々伝 両国橋の出会い」という講談を聞いたのがきっかけだが、その快いリズムと声色の変化で異なる情景が生々しく次々に浮かんでくることに驚き、これは凄い技術だと感心した次第。

 

そこで、神田鯉風さん(以下、鯉風先生)に「この歳で弟子入りは無理ですが、講談の手ほどきをして頂けないでしょうか?」とお願いしたところ、鯉風先生が「佐野源左衛門駆け付の一席」という短い物語を読んでくださり、これを録音して先ずは繰り返し聞いて真似するよう指導を受けた。

 

聞く限りにおいては難しく感じないし、やはり情景が生々しく浮かんでくるし、何となく出来た気になっていたのだが、いざ、鯉風先生の前で物語を読むと、全く思い通りに話せないどころか、声そのものに芯がないというか、実に頼りない声しか出ない。それでも鯉風先生の指導を得て、習い始めた半年前に比べれば上達したかな、とは感じていた。

 

そんな鯉風先生とのご縁で、講談の世界が出て来る「相棒24」の監修を引き受けられたという鯉風先生から「講談教室の生徒役をやってみませんか?」というお話を頂いた。その瞬間、好奇心が溢れ出て「やらせてください!」とお返事し、その後、撮影があり、先週15日にオンエアされた番組を見たのだが・・・あぁ、私の講談はこんなレベルか、と恥ずかしくなった。やはり奥の深い伝統芸能だ。鯉風先生、又、ご指導お願いします!

「雨の訪問者」はチャールズ・ブロンソン主演の映画だ。1970年の作品らしい。



二枚目とは言えないチャールズ・ブロンソンの人気が出始め、彼を起用した男性化粧品マンダムのテレビCMが繰り返し流されるに至り、ラグビー部内で「チャールズ・ブロンソン、カッコええなぁ」と言い合った記憶がある。今から思うと、二枚目が一人もいなかったラグビー部にとり、チャールズ・ブロンソンは「俺らもモテるかも」という希望の星だったのだろう(笑)


こちらは最近、なぜか雨の日にやって来る我が家の「雨の訪問者」たち。



ひょっとすると、冷たい雨の日でも濡れることのない私は、彼らにとり希望の星なのかも(笑)

初めて演奏会にお邪魔した。アルトに同志社の先輩が、テノールに先日「不思議の国のアリス」でご一緒した仲間の一人がおられると分かり、興味が湧いた。例によって素人の印象だが、感じたことを書かせてもらおうと思う。



第一部

 

「松下耕による二つの宗教曲」の「Cantate Domino」はうっとりする美しいハーモニーで始まり、僅か6名しか居られない男性陣(テノール、バス各3名)が見事にまとまり、抜群の安定感と存在感を示しておられた。又、「Sanctus/Benedictus」は歌詞の「Sanctus」(聖なるかな)に相応しい清らかな4声のハーモニーが続き、途中に転調があったように思うのだが、それも実に滑らかで感心した。

 

「無伴奏混声合唱のための 7つの子ども歌」は、子供に親しまれてきた7つの歌に信長貴富さんがオトナの編曲をされたというものらしい。最も印象に残ったのは「通りゃんせ」で、男声の「天神様の細道じゃ」と「御用のない者通しゃせぬ」には威厳と威圧感が、その後の4声による「行きはよいよい帰りは恐い」には偽りのない不安と怯えが感じられ、入ってはいけない世界に足を踏み入れてしまったかのように感じた。

 

第二部

 

「混声合唱とピアノのための にほんのうた 4」は昭和の戦中・戦後に発表された「蘇州夜曲」や「リンゴの唄」など5曲を寺嶋陸也さんが編曲されたものとのこと。「蘇州夜曲」の1番はソプラノの歌を他の3パートが優しいハミングで支えておられ、聴き応えのある美しいハーモニーだった。「長崎の鐘」は初めてちゃんと聴いたように思うが、最後に長調に転調し、「ああ 長崎の鐘が鳴る」と歌われるところに平和への希望を感じた。

 

「混声合唱曲集 木とともに 人とともに」は谷川 俊太郎さん作詞、三善 晃さん作曲の3曲から成る「いのち」をテーマにした合唱曲集とのことで、特に第3曲の「生きる」は遠くで犬が吠えるのも、どこかで産声があがるのも、 どこかで兵士が傷つくのも、鳥がはばたいたり、かたつむりが這ったりするのも生きているということだ、という歌詞が胸に響いた。


圧巻は最後にアンコール曲で歌われた「ふるさと」で、あぁ、どうか今の平和がこれからも続きますように、という気持ちにさせられ、涙が出そうになった。戦後80年に相応しい「ふるさと」だったと思う。