柳井会長兼社長の答えは次のようなものだった。


「我々はZARA、H&M、米GAP、アディダス、ナイキ、LVMHと競争するんだ。強くないと生き残れないし、トップがレベルを下げる訳にはいかない」。


更に、ブラック企業という言葉に対しても辛辣な意見を述べておられる。

「ブラック企業とは、旧来型の労働環境を守りたい人が作った言葉ではないのか」。


しばらく考え込んでしまったが、柳井さんが競合相手として挙げられた企業の年商はいずれも1兆円を軽く超える大企業で、しかも世界中に根を張ることのできる逞しさを持っている。そういうところと競い合おうという企業なら、新入社員の半分が3年以内に退職しても不思議はないかなと思ってしまった。


そこで再び読売新聞の記事に戻る。

ひょっとすると、読売新聞がアンケート調査の対象とした112社の中にも、ユニクロ同様、世界に打って出ようという積極果敢な事業プランを温めているところがあるのではないか。ただ、それに応えられる人材を新人の段階で発掘するというのは難しい。かと言って、多めに採用して半分でも辞められると「ブラック企業だ」という噂を立てられる。


考え過ぎかも知れないが、企業側には雇用責任を問われる大きな不安があり、一方の労働者には早期退職を脱落者と見られるような心配があり、お互いに慎重になっているのではないか。この際、例えが適切でないかも知れないが、結婚や同棲の前のデート感覚で、もっと気楽に企業と労働者が「付き合ってみる」という文化はどうだろう。


例えば、学校を卒業してからの3年間は「インターン」として最低3社で働かねばならないようにする。パスポートではないが、3社で働いたという証明があって初めて正式に就職できる。企業側も労働者側も「お試し期間」を堂々と持てる。そういう高い流動性があれば、企業はもっと挑戦的になれるように思うのだがどうだろう?

読売新聞社が2014年度の新卒採用についてアンケート調査を行なった。対象は国内の主要112社とのことだが、「前年並み」が62社(50.8%)、「増やす」が24社(19.7%)、「減らす」が26社(21.3%)で、「前年並み」と「増やす」の合計は86社、70.5%となる。


読売新聞社は同様の調査を昨年も実施しているが(111社)、その結果は「前年並み」が51社(41.1%)、「増やす」が35社(28.2%)で、「前年並み」と「増やす」を合計すると86社、69.3%となる。2014年の70.5%と殆ど変わらないから、今のところ、アベノミクスの明るい印象とは別に、企業はあくまでも採用に慎重であることが分かる。


特に、円安の恩恵を受けている筈の自動車や電機など輸出関連企業も、「前年並み」又は「未定」と答えたところが多いらしいから、企業としては楽観的な未来を描くことも、積極果敢な事業拡大を目論むことも難しい時代だということだろう。


そんな記事の後、日経ビジネスのインタビュー記事を読んだ。インタビューされているのはユニクロの柳井会長兼社長で、「ユニクロはその高い離職率からブラック企業ではないかと指摘されているが、これをどう思われるか」というような質問を受けておられた。これに対する柳井会長兼社長の答えは明確で、迫力があった。


(続く)

毎日新聞の記事はウルグアイのムヒカ大統領の失言にも触れている。


ウルグアイの隣国、アルゼンチンのフェルナンデス大統領(60)は女性だが、この保護主義的な政策を好み、対外的に強硬な姿勢が目立つフェルナンデス政権のことをムヒカ大統領は苦々しく思っていたのだろう。ついつい記者会見の席上で、隣に座っていた政府高官に「ばあさんは頑固だ」と呟いてしまう。ところが運悪く、マイクのスイッチが入っていたため、ムヒカ大統領の失言が公になってしまった。


こちらも興味を引く記事だったので、早速、フェルナンデス大統領の写真を探してみたところ、ムヒカ大統領とのツーショットが出てきた。主役はこのお二人なのだ。


ボルネオ7番のブログ-口は災いのもと2


この写真は「失言前」のものだが、「失言後」のものだったら、ムヒカ大統領は既に2、3発殴られ、青アザができていたことと思う(笑) 家庭でも職場でも女性に囲まれている私としては、女性を「おばさん」とか「ばあさん」と呼ぶなど「命知らずにも程がある」と言いたいところだが、ムヒカ大統領のことを調べたら次のような経歴が出てきた。


「左翼ゲリラ組織、ツバマロスに加入し、ゲリラ組織に従事。その間、6発の銃弾を受け、4度の逮捕歴があるが2度まで脱獄に成功している。13年に及ぶ収監も経験。大統領になってからは給与の大部分を財団に寄付し、月の生活費は僅か1000ドル、資産はフォルクス・ワーゲン1台のみという、『世界で最も貧しい大統領』と言われている」。


ムヒカ大統領は正に命知らずの闘士だったのだ。その経歴と清貧な暮らしに免じ、フェルナンデス大統領、どうか今回の失言はお許し下さい(^O^)/