私が同志社を卒業したのは1978年。そこから遡ること100年の1878年(明治11年)に同志社を訪問した英国人女性がおられる。イザベラ・バードさんという女性旅行家で、英国王立地理学協会が最初に入会を認めた女性会員とのこと。22才から70才までの間に南米と南極を除く全ての大陸を訪れておられる。


そのイザベラさんが1878年に同志社を訪れ、新島先生のご自宅では先生や八重さんとお茶を楽しんでおられる。「日本紀行」という本にそのときの模様を書き遺しておられるのだが、そのコピーを同志社大学弓道部の先輩から頂いた。


ボルネオ7番のブログ-イザベラバード


「何度か午前中に講義を聞きに学校へ行ってみました。学生たちの勉学への没頭ぶりはたいへんなもので、わたしの方を見ようとさえしません」・・・・私より100年先輩の皆さんは真摯な態度で授業を受けておられたようだ。ちょっと自分のことが恥ずかしい(;^_^A


「新島夫妻の気持ちの良い和風の家まで、お茶をいただきに行きました。新島氏は士族階級の人です。アメリカで任命されたキリスト教牧師で、同志社で自然科学等を教えています。洋服を着ていますが何年も海外で暮らしたことがあり、洋服の着方を心得ています。新島夫人は同志社女学校で裁縫を教えており、和服を着ています」・・・・新島先生と八重さんの姿が目に浮かんでくる。イザベラさんは新島先生について、更にこうも語っておられる。


「他の人々から聞いたところでは、新島氏の冒険譚には珍しい話が数々あるが、新島氏は謙虚な人なので最も興味深いできごとは自分から話してくれません。又聞きでは正確さを欠きますから、ここには書かないことにしましょう」・・・・イザベラさんは一体どんな冒険譚を又聞きされたんだろう。是非、新島先生を問い詰め、書き遺して欲しかったと思う。


そのイザベラさんを取り上げた「イザベラ・バードの旅の世界」という写真展が東大駒場キャンパス内の駒場博物館で開催されていた。


ボルネオ7番のブログ-イザベラ写真展


京都大学名誉教授の金坂清則先生がイザベラさんの足跡を辿り、「1世紀を隔てた風景の持続と変化」を写真で伝えようという試みだ。100年を経ても何ら変わらない自然の姿、今なお原型を留めて歴史を感じさせる建造物、等々、印象に残る写真が多くあった。


新島先生や八重さんの写真はなかったが、金坂先生が撮られた新島旧邸の写真が飾られており、私はしっかりタイムスリップして、イザベラさんが新島先生と綾瀬はるか、モトイ、八重さんとお茶を飲んでおられるところを想像してしまった('-^*)/