私が貧乏になったのは子沢山のせいだが(笑)、

日本人が貧乏になった理由も知りたいので買った(^O^)/


ボルネオ7番のブログ-日本人はなぜ


著者の村上尚己さんはマネックス証券のチーフ・エコノミストだ。お名前は存じ上げなかったが、この本、今年1月31日に発行され、2月26日には第3刷発行とある。多くの人に読まれているのだろう。


さて、中身だが、例えば「日本は既にゼロ金利。もう日銀に打つ手はない」というような「通説」を21取り上げ、その一つひとつに反論を加え、論破し、「アベノミクスが実を結べば日本人は豊かさを再び取り戻せる」と説いておられる。


さて、私の印象だが、「7勝7敗7引き分け」という感じだろうか。村上さんの反論に「なるほど!」と思ったのが7つ、「違うと思う」が7つ、「そうかも・・・しかし、違うかも」が7つ。しっくり来なかった最大のポイントは、通説5の「人口が減少する日本が成長できないのは構造的な宿命だ」に対する考え方だろう。


村上さんは1992年から2012年までの実質GDP成長率と人口増加率のグラフを示し、人口が減少し、更には失われた20年と言われた間でも経済成長していた時期があったことを証明されている。それはその通りなのだが、どうしてもストンと落ちない。


多分、5人家族だった我が家から娘二人が独立し、3人家族となった我が家の消費量が明らかに減ったことを実感しているからだろう。ならば、3人で5人分お金を使えば良いのだとも言えるが、これがなかなかそうは行かない。大体モノは揃っているし、将来のことを考えると財布の紐も固くなる。


もう少し考えたいと思う('-^*)/

日本では難しいが、アジアに打って出ればお金持ちになれるかも・・・。

今からでも遅くないのかも・・・。

「新興アジアでお金持ち」はそんな期待を抱かせるタイトルだ。


ボルネオ7番のブログ-アジアでお金持ち


著者の岡村 聡さんは東京大学工学部、東京大学大学院で学ばれた後、経営コンサルティング会社のマッキンゼー、国内大手ファンドのアドバンテッジ・パートナーズに勤務、その後2010年に独立され、資産運用のアドバイスや海外移住、海外投資のコンサルティングをされている。


この本ではインドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムの6カ国を紹介されているが、文章が非常に平易で読みやすく、生々しいテーマ毎にこれらの国々を比較しながら解説されているので、興味深く一気に読ませて頂いた。


6カ国の中では仕事で訪問したことのあるマレーシアやシンガポールに親しみを持っていたのだが、読み進む内に、全く予想外のことだったが、フィリピンに興味を持つようになった。その理由は次の4つだ。


1.あと40年近く人口ボーナスの状態が続く。

生産年齢人口の割合が増えることを人口ボーナスというが(逆は人口オーナス)、シンガポール、タイ、ベトナムはあと数年、インドネシアもあと15年で人口オーナスに転じる。しかし、フィリピンはあと40年人口ボーナスが続く。フィリピンは特に内需主導型の経済だから、現役世代が豊かな中間層になれれば大きな市場になる。


2.永住権を取得できる。

指定された銀行に2万ドル以上の預金を保有することで、35歳以上の本人と配偶者、21歳未満で未婚の子供には永住権取得の可能性が広がる。他の国々が滞在ビザに1年から10年という一定期間を定めているのに比べると、外国人に大きく開かれた門と言える。


3.外国人も不動産を購入できる。

マニラでは大規模なブロック単位で都市開発が行なわれており、アメリカの不動産王ドナルド・トランプが「トランプ・タワー・マニラ」(2016年完成)を建設するなど、外資の投入もあって大規模な不動産開発が続く。外資企業の進出もあり、賃貸需要も豊富のようだ。


4.聖路加病院と提携している病院がある。

セントルークス・メディカルセンターは日本の聖路加病院と提携しており、日本人のスタッフが常駐しているようだ。イザというときには安心か。


アベノミクスに期待のかかる日本だが、アジアにはカンフル剤を必要としない成長のエネルギーを感じる。お金持ちになれるかどうかは分からぬが、そこに住めば、そのエネルギーを日々実感できるようになるのかも。それは、日本の高度経済成長を知っている私たちにとっては懐かしい感覚かも('-^*)/

この本は日下公人さんと森脇純夫さんの対談という形で進んでいくが、お二人はインドが世界の中で日本より存在感のあることに注目し、その理由を分析されている。


①軍事戦略について。


中国を意識して5000キロ射程の原子力搭載可能ミサイルを開発したり、ロシアから古い原子力潜水艦を借り、海軍力アップをPRしたり、フランスからラファール(戦闘機)126機を購入してEUとの関係にも配慮したり、アメリカの本音である「膨大なお金を要する軍隊をアジアから撤収したい。しかし、中国が怖いので、是非インドに見張っていて欲しい」を察知してアメリカとの関係を強化したり・・・と自らの置かれた環境や状況を冷静に分析し、相手に合わせた対応をしている。


②原子力発電について。


電力の不足するインドにとり、原子力発電は魅力的な解決策。しかし危険を伴うので、そのリスクを軽減するには日本の技術力が不可欠と判断、日本と原子力協定を結ぶことが十数年の懸案となっている。そのインドでは、日中関係の悪化こそ日印関係の強化に絶好のチャンスという声も出ているとか。それを実証するかのように、先日、安部首相との間で原子力協定推進の確認や、インドの新高速鉄道(新幹線)計画の共同調査の合意があったと報じられている。


まさに全方位外交で、相手の痛いところを優しく突っつく。日本も中国や韓国との関係がギクシャクしているから、インドがより重要な国に見えてくる・・・・そういうさり気なくもタイムリーな登場と、相手の最も強いところを引き出そうというしたたかさがインドにはあるのかも知れない。


「インド人は高邁な宗教哲学を極め、高等数学を理解することに努めながら、実は現実主義者。きちんと回りに目配りして対等性を保っている」(森脇氏)。そのインド人に比べると、我が日本人は・・・・このお二人は「アメリカの優等生ですから」とバッサリ斬っておられるが、確かに、どこか大事な問題を他人任せにする癖が付いているのかも知れない。


米中首脳会議が行なわれ、オバマ大統領が「日中関係の緊張緩和を」と呼び掛けたらしいが、ちょっと見る角度を変えれば、日本と中国は米国債の大量保有国だ。もし、日中が緊張緩和どころかすっかり意気投合し、米国債の売却を謀議でもすれば米国こそ困るだろう。インド人が日本の外交顧問だったら、そういうプランも考えるのかしらん((((((ノ゚⊿゚)ノ