「昭和新山」は1943年から45年にかけて有珠山が噴火した際に隆起してできたものらしい。元々は畑のあった場所とのことだから、ものすごい力が地中の岩山を押し上げたということか。



有珠山の山頂まではロープウェイで行ける。昭和新山からは今も噴煙が立ち昇っていて、生きている地球を実感できた。


有珠山の山頂からは「火山活動が形成したダイナミックで美しい景観を楽しめる」とのことだったが・・・濃い霧で全く何も見えず、「これは誰の行いが悪かったせいだ?」という責任追及を楽しめる時間となった。もちろん、僕ではないです(笑)


洞爺湖温泉のホテルで頂いた朝食の「目玉焼き」は、ここは北海道だ、と一目で分かるものだった。説明不要(笑)


美しい円錐形の羊蹄山は蝦夷富士とも呼ばれていたそうだが、優雅に見える羊蹄山も冬には雪崩の犠牲者が出る厳しい山らしい。日本百名山の一つ。


その羊蹄山の湧き水が一年を通して吹き出しているという「ふきだし公園」に案内してもらった。透き通った冷たい水と美しい緑に癒された。


お料理や飲料用の水を汲みに来る方が大勢おられた。大自然から与えられた水だ。美味しいご飯が炊き上がるのだろう。


ニセコにはいくつか牧場があるとのことだったが、「美味しいアイスクリームがある」とのことで、高橋牧場ニセコミルク工房に寄ってもらった。更には「美味しいシュークリームもある」にも反応し、注文してしまった。爽やかな後味に大満足だったが、しばらく体重計の体脂肪率は見られないなと思った(笑)


千歳空港に向かう前に、千歳水族館に案内してもらった。北海道最大の淡水大水槽には大小様々な魚が泳いでいたが、興味深かったのは本物の千歳川を覗ける窓があったことだ。春は海へと旅立つ鮭の稚魚、秋は遡上する鮭の群れ、冬は鮭の産卵やその卵を狙って潜水してくる水鳥などの姿を見ることができるそうだ。

(魚の名前を失念、すみません!)

楽しく、新しい発見に満ちた2泊3日の小旅行だった。H谷さん、K原くん、ありがとうございました!


登別温泉に湯澤神社という神社があり、お参りしようかと思ったら、旅行者の方が神社に至る石段の前で写真を撮っておられる。ところが、スマホの先には誰も立っておられないから、いったい何を撮ろうとされているのかとその先を見たら、なんと立派な角を生やした鹿がいた。



どう見ても野生の牡鹿で、山から降りて来たのだろう。空腹なのか、脇目もふらず葉っぱを食べている。これが熊なら、写真を撮るどころではなかったろうが、翌日、洞爺湖温泉に向かう山中でも車の前に鹿が飛び出して来たから、私たちと野生の動物たちの距離は縮まっているのだろう。


そんな話をしながら洞爺湖で中島に向かうフェリーに乗船したら、乗客が食べものをくれると知っているのか、カモメが団体で近寄ってきた。乗客がかっぱえびせんを指に挟んで掲げると、器用に速度と高度を落としたカモメが接近し、くちばしでかっぱえびせんをついばむと、そのまま飛び去って行った。その決定的瞬間を偶然にも撮れた。


野生動物との共生には難しい課題があるのだろうが、多分、我々人間は地球に住む生きものの中では最も新参者なのだから、我がもの顔で暮らし、好き放題に環境を変えたりしてはいけないのだと思った。

YPSO、Young People's Symphony Orchestra は1936年、カリフォルニア州バークレー市に創立されたオーケストラで、オーディションに合格した11才から20才までの約100人の若い音楽家で構成されているとのこと。民族的にも経済的にも多岐にわたる若者たちだが、オーケストラという環境の下、模範的な音楽家、模範的な人間になることをミッションにしているとのこと。日本公演は初の試みのようだ。



このコンサートにオペラ歌手の田村麻子さんが出演されるとのことで、お母さまのR子さんからご案内を頂き、池袋の東京芸術劇場コンサートホールへと急いだ。全席指定とのことだったが、私の席はなんと最前列の中央で、目の前に指揮者の方や田村麻子さんやコンサートマスターが見えるという席だったので、きちんと腰掛け、良い子で開演を待った(笑)


第一部はF. プーランク作曲「グローリア FP177」という初めて聴く曲で、100名のYPSOオーケストラに100名の合唱団(ヒルズ・ロード・コーラス、ICUグリークラブ)による層の厚い演奏に心を揺さぶられたが、第3、第5楽章で麻子さんが歌い出されると、その豊かで伸びやな歌声に背筋が伸びて頭が上に引き上げられるような感じがした。素晴らしかった。

YPSOのひたむきな演奏から「アメリカにもこんなに素敵な若者がいるんだ」と感心していたところ、第二部には東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校の弦楽器専攻の高校生が出てこられ、モーツァルト作曲「ディヴェルティメントニ長調 K.136」と芥川也寸志作曲「弦楽のための三楽章」を演奏された。これには思わず隣の方と大きく見開いた目を合わすほど、予想を大きく上回る演奏で、ため息が出るほど感動した。「日本にもこんなに素敵な若者がいるんだ」と嬉しく思った。

第三部には再びYPSOが出てこられ、チャイコフスキー作曲「交響曲第4番ヘ短調 Op.36」を演奏されたが、音楽に真摯に向き合う姿勢が伝わってくる素晴らしい演奏だった。日米の若い音楽家たちの姿に明るい未来を感じることのできる夜になった。