定年後の時間の使い方だが、これもヘンリー・フォードさんの言葉を肝に銘じようかと思う。

"Anyone who stops learning is old, whether at 20 or 80. Anyone who keeps learning stays young. The greatest thing in life is keep your mind young."

「学ぶことをやめた人は、20才であろうが80才であろうが老人だ。学び続ける者が若くいられる。人生で最も素晴らしいことは、あなたの心を若いまま維持することだ。」

子供の頃は「去年できなかったことが、今年はできるようになった」が多かった。九九の暗誦もそうだし、鉄棒の逆上がりもそうだった。これが「学ぶ」ということだろう。しかし、これからは「去年できたことが、今年はできなくなった」がどんどん増えるに違いない。それは老化だから仕方ないという人が多いが、私は断固、逆らいたい(笑) 何か新しいことに挑戦し、「去年はできなかったことが、今年は多少でもできるようになった」という実感を毎年味わいたいと思う。

2010年にはこのブログを始めた。
2011年にはお料理教室に通い始め、
2012年には登山を始めた。
2013年にはバイオリンを始め、
そして、2014年も半分が過ぎた。

「今年は新しいことに挑戦ししないんですか?」と聞かれ、「うん、見つからない」と答えたら、「フラダンスはどうですか?」と言われた。「ハハハ・・」と笑ってごまかしたが、何か眠っている南国の血が騒ぎ出しそうな気配も感じるなぁ(笑)

かんな
(南国を思わせる花。カンナかな?花言葉は「情熱」)
学生時代は、ラグビーの夏合宿より苦しいものはないだろうと思っていたが、社会人になってから、「考えること」が実は大変であることに気付いた。ラグビーの練習には時間の限界があるが、考えることには時間の限界がないからだ。分かりやすく言えば、キリがない。

昨日は決断を迫られる経営者の大変さに触れたが、決断するまでにあれやこれやと考え悩まねばならないことも経営者の大事な仕事の一つだろう。これについても、ヘンリー・フォードが簡潔明瞭な言葉を残していた。

Thinking is the hardest work there is, which is probably the reason why so few engage in it.
(考えることは最も大変な仕事だ。だから、それをする人がこんなにも少ないのだ)

ラグビー部の監督だった岡先生は、「ラグビーはアタマを使わなアカン。そう言うとお前ら、外側を使おうとするやろ。ちゃう、アタマの中を使うんや」と良くおっしゃっていた。今から思うと、アタマの外側を使うのが大好きな私たちを前に、どうすれば勝てるかを考え抜かねばならなかった監督やコーチも大変だったに違いない。

私たちの学年には口の達者な奴が多くて、「先生、そう言わはりますけど、こいつらの頭の中、空っぽですよ」と茶化して岡先生を笑わせていたが、一旦、ゲームが始まったら、目の前の敵を倒せる体力と気力が何より大事だろう。多分、フォードモーターでも、ヘンリー・フォードが示す未来像に共鳴し胸を熱くした多くの社員が現場で頑張ったのだろうと思う。
仕事柄、経営者の方とお話する機会がたまにある。お付合いが長くなり、親しくなってくると意見を求められることもある。こちらは気楽な立場だから、好き勝手な意見を言わせてもらうだけで済むのだが、最後に一人になって決断しなくてはならない経営者の方は大変だろうと思う。その上、経営者は決断の責任を問われたり、決断に対する批判の矢面に立たされるのだから、本当に気の毒になってくる。

そういう経営者の方を勇気付けられる言葉がないだろうかと探していたのだが、自動車会社のフォード・モーターを一代で築き上げたヘンリー・フォードがこんな言葉を残していた。

Indecision is often worse than wrong action.
「決断しないのは、間違った行動より悪いことがある」

決断しないことがそんなに悪いことかと思ったが、多分、間違った行動は直ぐに間違いだと分かって修正が可能になるが、決断を先延ばしにしてしまうと、世の中の変化に鈍感になったり、問題を抱えたままでも危機感を覚えなくなったり、少しずつ世の中の大きな流れから取り残されることが多いのではないか。そして、ハッと気付いた時には選択肢が少なくなっていたり、手遅れになっていることがある、そういう意味かと思う。

決断には責任を伴うから、決して楽な仕事ではないと思うが、決断は今現在の立ち位置や自分たちが向いている方向、そして世の中の変化を確かめるために必要なのかも。