2年前、3年前に今日のことを予測できたかというと、全くできていなかったという人が多いだろうから、これから2年後、3年後のことを予測するのも難しいことなんだと思う。それでも計画を練り、起こってもいないトラブルや隠されたリスクを予測するのは、できるだけのことをしておこうという準備なんだと思う。備えあれば憂いなし。ラグビーで言えばゲーム前の練習だ。

さて、私もいろいろ発案しては挑戦し、新しい契約が決まると売上予測も立ててきたのだが、合計でこそ何とか予測に近い数字になっているものの、一件々々を見て行くと私の予測は上下に大きく外れている。更に詳しく見て行くと、概ね次のことが言えるのではないかと思えてきた。

①初めから売上が取れないと厳しい。
2年目、3年目に飛躍、という例が殆どない。成績の良いものは最初から良い。逆に、2年目、3年目に急降下という例があるから、要は初めから売上が取れないと厳しいのだと思う。

②契約書に戻らないものほど調子が良い。
契約はいつまでだっけ、とか、契約ではどうなっていたっけ、と契約書に戻る時は大抵、調子が悪いかトラブルが発生したときだ。売上が順調なときは双方とも契約書の存在など忘れているし、必要としていない。

③理屈より相性か。
大きく花開いたものを見ると、「かくかくしかじかの理由によりこの会社と組むのがベストだ」という理屈より、「こういう考え、どうですか?」、「それ、面白そうですね」、「じゃ、やってみますか!」みたいな始まり方のものが多い。相性が良かったとしか言いようがないのだが、相性が良いとプラスアルファの力が引き出されるのだろう。

相性が良い者同士の「群盲象を評す」ならこうなるのかな (^O^)/

Aさん 「象はこうだ。う~ん、この重量感が好き」
Bさん 「違う、象はこうだよ。でも、この重量感は良いよね」
Cさん 「二人とも違うよ、象はこうだよ。で、この重量感が良いんだよ」

相性の良いお取引先を募集中です(笑)
複数の盲人が象の一部だけを触り、「象とはこういうものだ」と語り合う。しかし、触るところによって形が異なるから、それぞれの言い分が食い違い、やがて意見の対立が始まる。良く知られたインド発祥の寓話だ。

この話を思い出したのは、勤務先の会議で全く想像もしていなかった意見を聞いたからだ。私は元々営業畑で、儲けさせてくれる取引先を探し出し、そこと密接に取組むことで利益を上げるという成功体験を持っている。だから、「ここ」と思える取引先が出てくると一所懸命口説きに掛かるし、相手がその気になってくれたときには誠心誠意相手のために尽くす。一定期間お互いに相手を束縛し合う「ライセンス」と呼ばれる契約ビジネスだから、そういうやり方が通用し、成功率を高めたのかも知れない。

しかし、同じ営業畑でも物販が担当だと取引先をみる視点が違ってくるし、これが財務や法務担当になると、全く考えもしなかったポイントを突いてきてドキッとさせられる。それらの中には、なるほどと思わせる指摘もある反面、心配し過ぎでしょうと言いたくなる意見もあるが、私みたいな直情径行型の営業マンがいる場合には、そういう心配性の人がいてバランスが取れるのだろう。

ただ、象を触って象を語る場合は「現実」だけの問題だが、ビジネスについて語る場合は2年後、3年後にどうなっているかも想定しなければならない。これが実にややこしい。

光
(東大キャンパスを散歩中に見た「光」。目が見えて幸せだと思った)

(続く)
インドの友人から、ちょっと勇気付けられる言葉が入った写真が送られてきた。

walking alone

It's better to walk alone, than with a crowd going in the wrong direction.
(間違った方に進む集団と行くより、一人で歩む方が良い)

方向が間違っているかどうかは意見の分かれるところだろうが、要は、自分の信じるところを大事にしよう、一人でも生きていける勇気を持というメッセージだと思う。Diane Grant さんという女性の言葉のようだが、そういう決意をしたいと思っておられたのだろう。

こういう「決意」だが、揺るがないものにするには人に宣言するに限る。私の禁煙がそうだったし、今はバイオリンへの挑戦がそうだ。あちらこちらに言いふらしているから、今さら後に退けない。だから、本当に自分が望んでいることは、周りに宣言した方が良いと思う。

「自分は騙せない」と言う人もいるが、これはウソだ。自分は簡単に騙せる。元々、傷付きたくないと思っているから、上手く行かなかったことは真面目に他人のせいだと思い込める。逆に自分のことは人一倍可愛いから、上手く行ったことは全部自分の貢献にできる。そうしてきた私が言うのだから間違いない(笑)

そういう弱い人間なので、せっかくの決意も挫折しかけると、その言い訳をいくつも考え出せる。更には、元々その気はなかったという白々しいウソまで付く。これでは自分に対する詐欺みたいなもんだ(笑) 私は年齢的にも自分を騙している場合ではないので、自分が望んでいるものを見極められたら、どんどん決意表明しようと思う。失敗したら敗北宣言すれば良いのだから(^O^)/