カエサルが「人は自分に都合の良い未来を信じる」というような言葉を残していたように思うのだが見付からない。私の記憶違いか。近い意味のものに「人は喜んで自己の望むものを信じるものだ」というのがあったが、要するに、人は自分に都合良く理解し、それを現実のもの、未来に続くものとして信じる弱さがあるということだろう。

この言葉を思い出したのは、この間のバイオリン演奏の録音を聴く機会があったからで「えっ? これが僕の演奏?」とショックを受けるくらい、私の認識を遥かに超える下手な演奏だったのだ ((((((ノ゚⊿゚)ノ 慌てて一緒に弾いて下さった先生や演奏を聴きに来て下さった方々にお詫びのメールを入れたのだが、何故それに気付かなかったのか。

同僚のバイオリニストはこう解説してくれた。
「キャハハ、ボルさんもそう思われましたか。理由その1、演奏中は興奮しているんですよね。理由その2、上手く弾けたところだけ覚え、そうじゃないところは自動的に忘れるんです。そうじゃないと恥ずかしくて次へ進めないでしょ?」
なるほど、忘れるのも次へ進むために必要な、そして大切な能力なんだ。

カエサルは冷静に現実を見極め、受け容れるだけの勇気や胆力を持ち、強い意志の力で明日を迎えたのだろうが、一般の人々は自分に都合良く見ることで明日を迎えられたのだろう。それを希望というのかも知れない。 では、私のバイオリンの未来は強い意志で迎えるのか、それとも淡い希望で迎えるのか・・・そんなことで悩む時間があったらサッサと練習しよう(笑)
インドの友人はどこからこんな写真を調達してくるんだろう。今回のジョークに関しては説明不要、ロシアの圧勝で勝負あり、というところか。

アメリカ対ロシア

下戸の私は蓋を開けて香りを嗅いだだけで「LAUGH」、グラスに注がれる音を聞いただけで「I LOVE YOU ALL」、皆さんが笑い出した頃には「HOSPITAL」に違いない(笑)
昨年、現役引退した元ヤクルトスワローズの宮本慎也さんは同志社大学のご出身だから後輩に当たる。しかも同じ体育会だ。こういう後輩がいると、何となく嬉しく誇らしいものだが、彼が週刊ダイヤモンド(10月4日号)の「洞察」に投稿していた文章を読み、その気持ちが尊敬に変わった。文武両道とは彼のような人のことを言うのだろう。

宮本慎也さん

巨人の小林誠司捕手も同志社大学野球部の出身だが、大学の依頼で対談を行った際、小林捕手から「新人に戻ったら、これだけはやっておこうということはありますか」と尋ねられたらしい。この質問を投げた小林捕手も頭の良い男だと思うが、宮本さんの答が素晴らしい。

「大きな目標を立て、それに対して何ができるか、小さな目標をつくってクリアしていくことです。」

宮本さんの大きな目標は「プロ野球選手として10年間プレーする」だったが、入団して直ぐに池山隆寛選手という強力なライバルに出会い、「先ずは一軍に残る」という差し迫った目標ができる。体力を付け、技術を磨き、何とか一軍に残れそうになってくると、今度は守備、打撃、走塁というさまざまな局面で実績を残すことが目の前の目標になる。そうやって次々と具体的かつ必要に迫られた目標を定め、それらをクリアすることで、宮本さんは当初の大きな目標を上回る19年間のプロ生活、2000本安打、400犠打という偉業を達成したのだ。

そういう宮本さんの言葉だから説得力がある。
「大きな目標ばかりでは苦しくなって妥協する。小さな目標だけではスケールの小さな選手になる。」
さて、この話を聞いた小林捕手はどう思ったのだろう。機会があれば確かめてみたいものだ。