友人のFujikoさんが映画のチケットをプレゼントしてくれた。
韓国の人気俳優、ユ・ジテ主演の「ザ・テノール」。副題にある通り実話を元にした物語で、実在する韓国の天才オペラ歌手、ベー・チェチョルを取り上げ、日本の音楽プロデューサー沢田(伊勢谷友介)との交流と友情を軸にチェチョルの栄光と挫折、その後の再起を描いている。

ザ・テノール

映画はチェチョルの栄光を華やかに見せた後、予期せぬ病によって声を失った彼の絶望と彼の元を去って行く人々を描く。そういうチェチョルの為に奔走するのが伊勢谷友介演ずる音楽プロデューサーの沢田で、最初は頑なに心を閉じていたチェチョルも心を開いて立ち上がり、やがて復活の道を歩み始める。

一番印象に残ったシーンは、沢田に再起を促されたチェチョルが、まるで自分に言い聞かせるように、決意の言葉を沢田に返す場面だ。正確には思い出せないが、こういうセリフだった。

「歌うよ。準備不足を理由にしていたら、いつまで経っても始まらない。今、やるしかないんだと思う。」

昔々、こう教えられたことがある。「お金持ちになったら寄付をするという人は、お金持ちになっても寄付しない」、「時間ができたら本を読むという人は、時間ができても本を読まない」。その通りだ。寄付する人は貧しい中から寄付し、本を読む人は何かの時間を削ってでも読書するのだろう。大切なのは始めることで、その後、それを続けたければ、足りないものを補う知恵や工夫、闘志や意欲が湧いて来るのだろう。

後味の良い映画だった。Fujikoさん、ありがとう!
早稲田vs帝京のラグビー戦をケーブルTVで観た。終わってみれば55対11という大差を付けて帝京が早稲田に圧勝、試合巧者の早稲田が完全に受け身に回っていたから、余程帝京のプレッシャーが強かったのだろう。

早稲田vs帝京

前半10分、帝京の2つ目のトライはSOが大きくゲインしてWTBにつないだものだが、真っ直ぐ前に走れる帝京の強さを象徴していたように思う。 又、帝京の選手は当たってからも前に出るという意識が徹底しているから、守る早稲田からすると想定していたポイントから更に下がらねばならない。早稲田が防戦一方に見えたのは、こうして後ろ向きに走らされる選手が多かったからだろう。

25分には早稲田のキックを受けたFBが一度タックルされながらも、それを振り切って前進している。又、30分には後ろから走り込んできたSOからFB、WTBへとつなぎトライを奪っているが、タックルされても前進できる、又は前進できなくともボールを持ちこたえられるという高いフィットネスを持っているから、早稲田からするとナイスタックルで流れを変えられない。さぞかし辛いゲーム展開だったと思う。

後半開始早々、早稲田は帝京ゴール前まで攻め込み、何度かトライのチャンスに恵まれたが、帝京のタックルは低く、又、強いバインドで決して離さない。帝京のディフェンスは厚く、特にFW回りを突破するのは簡単ではないように思った。後半21分、早稲田のSOがシンビンで抜けるが、その直後に帝京はモールを組んで前進し、トライを奪う。縦に長く、十分にコントロールの利いたモールだったと思う。

以上、帝京の真っ直ぐに走れる強さ、タックルされてからもゲインできるフィットネスの高さ、そして相手の動きを封じるしたたかなタックルが目立つゲームだったかなと思う。基本と言えば基本だが、ここまで徹底して身に付けるまでにはどれほどの練習が繰り返されたのか。それを思うと、帝京は尊敬に値するチームだと思った。

さて、この帝京を倒すにはどうすれば良いのだろう。次は明治が対戦するようだが、ディフェンスでは思い切って前に出て間合いを詰める、目で追わずに飛び込む、アタックではキックを使って前に出る、FW回りではなく、ラインの外へのフォローでコーナーを狙う。どうだろう。
日本銀行が追加の金融緩和を決めた。ただ、政策委員9名の内、5名が賛成、4名が反対という僅差だったという。そういう記事を読むと、私の悪い癖で、私が政策委員だったらどうしたろうと想像してしまう。

【私の結論】反対。

笑われるかも知れないが、私は日銀からこのように説明を受けたのだと考えてみた。
①市場に供給するお金の量を更に10~20兆円増やすという決定を下した。②この資金を作るため、国民から臨時でお金を集めることになった。③ついては、1億人の国民がいるとして、各人から20万円の現金を集めることとする。④ボルさんと奥さんからは合計40万円払って頂く。それが嫌なら、お二人で40万円を消費し、その証に領収証を提出せよ。

私は来年還暦を迎えるし、本音を言えば、40万円は手元に置いておきたいと思うだろう。次に、こちらの方が問題かも知れないが、「どうしても欲しいもの」が見当たらない。これは贅沢な話かも知れないが、一応ものが揃っていて、需要があるとすれば買替え需要くらいのものか。そう考えていくと、お金の供給を増やしたところで、結局は株式市場くらいしか行き場がないのかなと思えてくる。

デフレ脱却というからややこしいが、要は、旺盛な需要を創り出すことが大事なのではと思う。物価が上がっているというが、その原因が円安によるコストアップでは実に心許ない。やはり、供給よりも大きい需要があり、企業も消費者も熱い視線を送るというような商品やサービスがいくつもないといけないのだろう。

最後に、アメリカは量的緩和の終了を決めたが、アメリカの景気が本当に良くなるなら、ドル高円安が進む可能性がある。日本の貿易赤字は所得収支の黒字で補われてきたが、それができなくなったりすると大変だ。又、10~20兆円資金供給を増やすと聞いてもピンと来なかったが、国民一人一人から20万円集めると言われると大金だと感じた。そういう素人の視点や感じ方も時には大事なのかなと思う。