お取引先が主催されている「第九」のチケットを2ヶ月前に分けて頂いた。

第九

これが「初めての第九」になるはずで楽しみにしていたのだが、インフルエンザで行けなくなってしまった。残念!私の代わりに妻と演奏会に出掛けていった娘によると、「オーケストラは迫力があって聴き入っちゃった。合唱団は年齢層が高く見えたのにしっかり声が出ていてびっくり」とのこと、きっと素晴らしい演奏だったのだろう。

妻が持ち帰ったパンフレットに「第九交響曲 演奏の歴史」と題した説明があり、大変興味深く読ませてもらった。それによると、日本で初めて第九が演奏されたのは1918年6月1日、徳島県鳴門市にあった「坂東捕虜収容所」で、当時そこに収容されていたドイツ人捕虜達が男性合唱団のみで演奏したとか。このエピソードは映画「バルトの楽園」(2006年公開)に詳しいとのこと、一度観てみよう。

1919年12月5日には、福岡県久留米高等女学校に久留米捕虜収容所のドイツ人捕虜が中心となって編成していたオーケストラが訪れ、男性合唱団と不完全な楽器編成ながらオーケストラが全楽章を演奏したとのこと。その後、1924年には東京音楽学校(現在の東京芸術大学)が定期演奏会で演奏、1927年には新交響楽団(現在のNHK交響楽団)が演奏している。

ベートーベンもまさかこのような形で第九が日本に伝わるとは、想像もしていなかっただろう。しかし、異郷の地で捕らわれの身となったドイツ人たちが自分の作品を演奏したことは嬉しく思ったに違いない。
金曜日に喉がイガイガし始め、土曜日の夜からそれが痛みに変わり、更には頭や背中、膝などの関節が痛み出した。取り敢えず早くに寝んではみたものの、日曜日の朝は身体全体が熱っぽく、喉は見た目にも大きく腫れ上がっている。

「これは風邪やな」と、日曜日に開いている近くのクリニックに急行したのだが、検査の結果、インフルエンザと診断された。その場で点滴を打ってもらい、薬をもらって帰ったが、その後は自分でも驚くほど良く眠れた。

薬

昔、「悪い奴ほど良く眠る」という黒澤監督の映画があったらしい。父が「大人の映画や」と言っていたが、私が良く眠れたのは私が悪い奴だからではなく、原因が分かったこと、点滴と薬が効いたこと、そして一人ではないという安心感だろう。

家族に感謝。
万一、うつしていた場合は、誠心誠意看病します。
これがラタン・タタ氏とのこと。
精悍な表情をされた紳士で、如何にも歴戦の勇士という感じがする。

ラタン・タタ氏

None can destroy iron,
but its own rust can!
Likewise, none can destroy a person,
but his own mindset can.

何ものも鉄を破壊することはできないが、
自らの錆は鉄を破壊できる。
同じように、一人の人格を壊すことなどできないが、
その人の習慣はその人格を壊せる。

mindset は習慣とか考え方という意味のようだが、要は、その人の内側にあるものがその人格を壊すという意味だろう。全くその通りで反論の余地はなさそうだが、あまりにも斬れ味抜群で、救いがないようにも思う。

逆に言えば、その人の習慣や考え方がその人格を創り上げる、という意味になるのだろうが、それなら味の素のテレビCMで言っていた「あなたは、あなたの食べたものでできている」の方がしっくりきて何となくホッとする。人間、食べることをおろそかにしてはいけません!(笑)