毎日新聞朝刊の「金言」が英国に住むレイ・エバリーさんという方を取り上げていた。レイさんは88歳にして英王立音楽検定のピアノ演奏試験を受け、8段階のグレードの内、最難関のグレード8に受かったらしい。これは音楽大学に入学できるレベルなんだそうだ。
日産とホンダが経営統合するというニュースに驚いた。早速、誰がが「日産とホンダ(本田)が合併すると、新社名は『日本産』かな?」と言って大ウケしたと聞いたが、必ずしも笑える話ではないように思う。
大手の自動車企業が事業譲渡や合併を繰り返して誕生した「ステランティス」というオランダに本社を置く多国籍企業が経済誌に取り上げられていた。プジョー、シトロエン、フィアット、アルファロメオ、クライスラー、オペル、マセラティなど14のブランドを抱えるが、事業が計画通りには伸びず、CEOが任期半ばで辞任に追い込まれたらしい。
スケールメリットを生かしきれなかった、という見方もあるそうだが、私の思うフィアットは大衆車でマセラティは高級スポーツ車だから、これらが同じ企業のブランドであることに違和感がある。ブランドの語源は所有者を示すために家畜に付けられた焼き印のことで、所有者により家畜に違いが出始めたことから、次第に商品にもブランドが使われるようになったと聞くからだ。
そういうブランドと商品の歴史を考えると、スケールメリットを追い求めることが各ブランドの個性を奪ったりしてはいけないし、各ブランドには譲れぬ一線を頑固に持ち続けて欲しいと思う。以下、私が憧れた日産とホンダの車(画像をお借りしました)。企業文化の違いを感じるんだけど・・・。
12月14日は忠臣蔵の吉良邸討ち入りの日。それに合わせ、神田鯉風さんが13日(金)に「吉良邸討ち入り」の講談をされると知り、新宿永谷ホールまで聞きに行った。
不勉強で恥ずかしいが、吉良邸に討ち入った四十七士の中で名前を知っているのは大石内蔵助、大石主税、堀部弥兵衛、堀部安兵衛の4名だけだし、それを迎え撃った吉良家については、用心棒に清水一学という剣の達人がいたこと位しか知らないから、鯉風さんの講談が実に新鮮で面白かった。
例えば、討ち入り直後に13才位の少年が出てきて、勇敢にも義士たちの行く手を阻む場面がある。簡単に斬り伏せられる相手だが、内蔵助から「女子供には手出し無用」と命じられている義士たちは斬るに斬れず、頼むから退いてくれと少年に頼む。しかし、子供扱いされ、ますます意固地になる少年は立ち退かず、義士たちが困り果ててしまう。物騒な「討ち入り」の話の中で、少しホッとできる場面だったと思う。
又、堀部弥兵衛が窮地を義理の息子、堀部安兵衛に救われながらも、「なぜ邪魔をする!」と強がりを言ったりする場面も、年齢からすると息子の安兵衛ではなく、父親の弥兵衛に近い私としては弥兵衛の気持ちが良く分かり、こちらも少し息抜きのできる場面だと思った。
以上、鯉風さんは自在のリズムで聴き手を緊張させたり、時には笑わせたりしながら物語を進め、最後には「ここからがもっと面白くなるところですが・・・」みたいなことをおっしゃって講釈を終えられたから、観客席からどっと笑いが漏れ、和やかな雰囲気の下、お開きとなった。



