不完全燃焼という表現がピッタリかと思う。力を出し切れなかったと感じる選手が多かったのではないか。観戦する側からすると、一週間前の釜石戦で見せた前に出る意識にムラがあり、攻撃面では慶應の強いタックルにリズムを崩され、ボールを持つ選手の孤立やミスが目立った。一方のディフェンス面では目で相手を追う選手が続出し、結果としてど真ん中を抜かれるシーンが何度かあった。

同慶ラグビー定期戦

前半2分、同志社は早々にトライを奪われるが、慶應に特別なサインプレーがあった訳ではなく、観客席からは「ラインアウトから出たボールを慶應が右オープンに回し、カットインして対面を振り切ったCTBがそのままゴールまで突進」したようにしか見えなかった。慶應ファンには嬉しい先制トライだったと思うが、同志社側からすれば、悔しいというより何とも気の抜けた失点で、足が止まっていたとしか考えられない振り切られ方を見せてしまった。

その後、直ぐに同志社の反撃が始まるが、慶應FWのバッキングアップが早く、その厚いディフェンス網を突き破れない。又、一人ひとりのタックルが強く、無駄に多くの選手がラックやモールに入らずに済むので、ディフェンスラインに穴が開かない。そういうかぶり気味で、オフサイドぎりぎりのディフェンスはなかなか関西では経験できないと思うが、これに対する攻め方も準備しておくべきだろう。同志社は後半終了間際にキックパスを試み、そこからトライを奪うが、もっと早い段階で試してみてもよかったのかなと思う。

前半28分、慶應ゴール前のラインアウトから同志社はモールで押し込んでトライを奪い、ゴールも成功させて7-7の同点に追い付くが、32分には自陣22Mでパスミスを慶應に拾われ、トライを奪われている。隣で同級生のN村が「何を急いでいるんや」とボヤいていたが、確かに、無理をしてボールを回すほどのチャンスがあったようには思えない。

35分にはラインアウトからモールを作り、SHが逆サイドを突いて左WTBに回し、大きくゲインするが、惜しくも慶應のタックルを受けてノックオン。その直後の37分には右オープン攻撃から右WTBにボールが渡るが、やはりタックルされてボールを落としている。ミスには違いないが、味方のフォローが遅く、孤立していたように見えたのが気になる。39分、先程書いた同志社のキックパスが決まり、そこからつないでトライを奪う。ゴールは不成功で12-14。前半終了。
後半10分、ラインアウトから同志社が連続攻撃を仕掛け、最後は右WTB山口が抜け出してトライ、ゴールも決まり33ー7。ここでも目立ったのは同志社の早いフォローで、ボールを持つ選手の孤立がない。良く練習していると思う。

20分には同志社がペナルティで得たキックがタッチを割らず、釜石のカウンターアタックを食らってトライを許す。ゴール不成功で33ー12。きちんとタッチを切るか、又は勝手読みせずボールを追ってディフェンスラインを前に押し上げていれば防げたトライかなと思う。

24分にはペナルティから同志社がが右に展開し、CTBが釜石BKラインの裏に蹴り入れたボールを右WTBの山口がキャッチしてそのままトライ。ゴール成功し40ー12とする。それまでハイパントの見事なキャッチで観客を唸らせていた山口だが、ゴロのパントもスピードを落とさず拾い上げ、歓声が湧いた。

28分には釜石ゴール前で得たペナルティからトライ、45ー12。続く35分には釜石ゴール前のスクラムからサイドアタックでトライを奪い、ゴールも決めて52ー12。終了直前に釜石がトライを上げ、ゴール成功で52ー19となったところでノーサイドの笛。観客席から大きな拍手が湧いた。

予想を超える快勝だったが、攻守ともに同志社の前に出る意識と出足の良さが同志社のリズムを作ったように思う。来週は金沢で慶應義塾との定期戦。応援に行く予定。

先発
(交代で退いた先発選手。今年も厳しいレギュラー争いになりそうだ)
伊那市ラグビー招待試合で同志社大学が釜石シーウェイブスと対戦し、52ー19で快勝した。

スクラム
(ビクビクしながら見たファーストスクラム)

前半10分、同志社の左オープン攻撃のボールを釜石にインターセプトされ先制を許す。ゴール成功し、0ー7。それまで前に出るディフェンスで釜石の攻撃を食い止め、ゲインを切らせていなかっただけに惜しい失点となった。

しかし16分には、ペナルティから得た釜石ゴール前ラインアウトからモールで前進、トライを奪い、ゴールも成って7ー7。21分にはSH大越が上げたパントを右WTB山口がキャッチして前進、その後FW、BKが交互につないでトライ、ゴールも成功し14ー7と逆転した。

30分には釜石ゴール前の釜石ボールラインアウトからボールが出たと見るや同志社が鋭い出足でチャージ、釜石がハンブルしたボールを同志社が押さえてトライ、ゴール成って21ー7。38分にはカウンターアタックで左に展開、途中、釜石にインターセプトされそうになるが、上手くボールを奪い返してゴール左隅にトライ、ゴールは不成功で26ー7とし、前半を終えた。

早稲田戦はスクラムで苦戦したと聞いていたので、釜石とのファーストスクラムは祈るような気持ちで見ていたが、幸い大きく押されることはなく、安定したボールが出ていたように思う。又、同志社の攻撃には素早いフォローがあり、着実にボールをキープしていたが、連続攻撃しても大きくゲインできないときはSHがパントを上げて同志社を前に走らせるなど、同志社の前に出るという意識が強く共有されていたように思えた。

リザーブ
(リザーブの選手たち)

(続く)