毎日新聞の一面に「ドイツ 車産業、火の車」という記事が出ていた。ドイツ東部ザクセン州はVW、BMW、ポルシェが工場を構える自動車産業が盛んな地域とのことだが、中国市場での販売不振が続くところに「トランプ関税」が襲い掛かり、将来に対する不安が広がっているらしい。



記事は同州ツウィッカウ市にある「アウグスト・ホルヒ博物館」にも触れている。同博物館はアウディの前身である4社の内の2社を創業したアウグスト・ホルヒの名前を冠しており、戦前の乗用車から電気自動車まで展示されているとのこと。東独時代に製造された「トラバント」も展示されているらしく、その写真が掲載されていた。


ベルリンの壁が崩壊する少し前、ベルリンを観光バスで訪れたことがあるが、その途中、高速道路で「トラバント」を西独の観光バスがすいすい追い越したから、「東独の人たちは技術力の差を感じなかったかな?」と思った記憶がある。ドイツが統一され、予約から納車まで10年掛かったという「トラバント」は直ぐに生産が中止になったそうだから、旧東独の人たちは旧西独の車に乗り換えたのだろう。

トランプ関税があちらこちらに混乱を引き起こしているが、この記事の救いは、同博物館の学芸員、アンドレ・マイヤーさんの言葉にあるように思う。
「自動車産業の未来を決めるのは政治家ではありません。市場であり、消費者です。」
政治の力に屈することなく、消費者に選ばれる商品やサービスを開発者し続ける企業だけが生き残れるのかなと思った。

先日、「日本国債」を取り上げたNHKの特別番組を観た。日銀が長期国債買い入れを減額することから、国内外で新たな買い手を求める官僚の姿が紹介されていたが、いくつか印象に残る場面があった。ある地方銀行の運用担当者は「日銀が利上げする見通しのある中、新たに国債を購入するのは難しい」とはっきり指摘していたし、海外の投資家は日本の国債残高がGDPの2倍以上もあることや、金利が上がった場合に利払いの増加があることをどう思うかと質問していた。確かに、金利が上がると国債の価値は下がるし、利払いの負担が大きくなることは国そのものの信用にも影響するから、新規国債の購入には慎重にならざるを得ないのだろう。

 

(日銀のHPからお借りしました)
 
それでも、国債を発行しなければ収入を上回る支出を賄えないし、利払いもできなくなるだろうから、担当官僚の苦労はまだまだ続きそうだ。しかし、これは日本だけの問題ではなく、経済規模は日本より大きくとも、米国にも同様の問題があると聞いた。昨今の財政赤字は年間2兆ドル近くもあるらしいし、国債残高に対する利払いが軍事費並みに増えているとも聞いた。
 
そうなると日本同様、国債に頼らざるを得ないのかと思うが、これまで米国債を大量に購入してきた中国とは関税戦争の真っ只中だし、これでもし、中国が米国債の新規購入をしなかったり、更には所有している米国債の売却でも始めたらどうなるんだろうと考えた。例としては相応しくないだろうが、赤字の企業に取引銀行が追加融資をしなくなれば、倒産に至る可能性が高いからだ。
 
ただ、私がいくら心配したところでどうにもならない話だし、私にできるのは自分自身の黒字を維持することだろう。仮に私が「ボルネオ7番債券」を発行したとしても、誰一人買い手は現れないだろうから、ちゃんと黒字を維持しようと思う(笑)
金曜日の朝、JR渋谷駅から山手線で品川に向かう途中、突然、眩暈がして吊り革を持っていても身体の揺れを止められず、やむなく目黒駅で途中下車した。ところが、真っ直ぐ歩くことができず、少し休もうとホームにあった立ち食い蕎麦屋の壁にもたれかかって立っていたのだが、次第にそれも苦しくなり、吐き気にも襲われ、ついにはホームに座り込んでしまった。

立ち食い蕎麦屋さんから連絡を受けた駅員さんが駆け付けて来てくれたが、もはや立ち上がることができず、駅員さんが呼んでくれた救急車で近くの病院に救急搬送された。点滴を受けながら目眩が収まるのを待ち、脳のMRI検査を受けたが、幸い異状は認められず、「耳石による目眩だろう」と診断された。

迎えに来てくれた妻に支えられ、何とか帰宅したが、3年前に額を怪我して救急搬送されてから2度目の救急車となった。体力自慢の私としては恥ずかしい限りだが、普通に真っ直ぐ歩けることの幸せを痛感する一日となった。

昨日の朝は少し気分も良くなり、散歩に出掛けてみたが、桜やつつじ、タンポポまでが色鮮やかに見えた。普段は季節を彩る花々を愛でることもなく、ひたすら前を向いて歩いていたのだろう。反省、と、感謝。