昨年に続き、同志社校友会のイベントで、ヘンデルの「メサイア」から「ハレルヤ」、「Worthy is the Lamb」、「アーメンコーラス」を歌った。

 

 

同志社交響楽団OBOGの演奏をバックに歌えるし、前後左右に居られる合唱参加の皆さんは学生時代にグリークラブや混声合唱団で歌っておられた方々だから、一緒に歌っていると自分まで上手くなったかのような錯覚に陥ることができる。気分が高揚し、快い緊張感と深い充足感を味わえる。昨年これを経験し、すっかり味を占めてしまった。

 

しかし、人間の欲望には際限がないようで、今度は目の前でバイオリンを演奏されている方々のことが気になって仕方がない。どうやら私は、大胆にも交響楽団に加えてもらい、メサイアをバイオリンで弾かせて欲しいと望んでいるのだ。今の腕前では到底無理だろうが、もし実現すれば、交響楽団に入れてもらえた最初の(そして多分最後の)体育会OBになれる。頑張ってみる甲斐があるというものだ。

 

ウォルト・ディズニーが、「夢を叶える秘訣は4つの『C』に集約される」と言っていた。 Curiosity (好奇心)、Confidence (自信)、Courage (勇気)、Constancy (継続) の4Cだ。自信を持つには何らかの結果が必要になると思うが、好奇心、勇気、継続は自分の強い意志があれば何とかなりそうだ。始めてみようと思う。

 

 

 

(後半3分)

自陣22m付近のスクラムからSH原田がダミーで右に走り、ボールは左サイドへと回ります。再びWTB鶴田がボールをもらい、敵のFB、対面のWTBを次々に振り切る快走でトライを奪います。そのスムーズな加速と大きく外にコースを取れる脚力に歓声が湧きました。この攻撃ではBKの選手が相手のディフェンスを見ながら冷静に間合いを詰め、良いタイミングでボールをつなぎ、鶴田を余らせています。その後は鶴田の走力でトライを奪っていますが、このBKのセンスと判断力は素晴らしいと思いました。

 

(後半12分) 

5分と8分に慶應が反撃のトライ、同志社にとってはディフェンスの甘さが課題として残りましたが、同志社の活動量は全く衰えず、慶應が深く蹴り込んできたボールをFB安田がキャッチしてカウンターアタック、ラックから出たボールをLO服部、LO堀部、HO土田、WTB後藤とつないで一気に慶應ゴール前に迫ります。見応えのあるゲインでしたが、目立ったのは一人ひとりの当たりの強さです。慶應も低いタックルで応酬するのですが、ボールを生かす強さと身のこなしが同志社にはありました。12分、慶應ゴール前で得たペナルティから野中主将がボールを持って突進、トライを奪いますが、野中主将の身体を張ったプレーもメンバーに勇気を与えているように思いました。

 

(後半24分) 

後半13分から23分までは同志社陣での防戦一方の戦いとなります。何度か危ない場面もありますが、同志社は強いタックルでしのぎ、反撃のチャンスを窺います。そして24分、自陣22m付近のラックから出たボールがCTB永富に渡り、それを見計らったかのように後方から上がってきたFB安田に絶妙のパス、抜け出た安田―永富―安田と二人で敵陣22mまで攻め入ります。一旦、ラックとなり、同志社は左オープンに展開しますが、FB安田のパスがラインの後ろにそれてしまいます。これはピンチを招くかと思ったところ、それを拾い上げたWTB鶴田が外にいた慶應の選手の更に外側を走り抜くという目を見張るスピードでゴールに達しトライを上げます。見事でした。

 

(後半26分)

同志社がノーホイッスルトライを上げます。キックオフのボールをキャッチしたNo.8秦が大きくゲイン、ラックから出たボールをCTB永富が受け、再び絶妙のタイミングで後方から走り込んできたFB安田にパス、安田がディフェンスを引き付けた上でWTB鶴田にパス、鶴田が快走を見せてこの日4つ目のトライ。同志社ファンにとっては歓喜の時間帯となりました。

 

(後半35分) 

スコアが48-40でしたので、慶應からすると一つトライを返しておかないといけない時間です。しかし、同志社がキックではなくパスで攻める選択をしていましたので、なかなか慶應に攻撃のチャンスが巡ってきません。ところが、同志社が自陣22mから左オープンに展開し、WTB鶴田にボールが渡ったところでスローフォワードの反則を取られます。慶應にとってはチャンス。そのチャンスを潰したのがFL野中主将の好タックルです。慶應No.8にボールが渡ったのを見定めるように強烈なタックルを見舞い、ノックオンを誘います。非常に攻撃的なタックルであったという意味で、ここに記しておきたいと思います。

 

(撮影:同志社校友 新田さん)

 

(後半37分)

ペナルティを得た慶應が同志社ゴール前のタッチに蹴り出し、ラインアウトから攻撃を仕掛けますが、ラックでターンオーバーがあり、同志社に出たボールがCTB永富―WTB鶴田―FB安田―永富―安田と渡り、慶應ゴールラインを割ります。しかし、グランディングができず、キャリーバックとなります。5mスクラムからSO古城が持ち込み、FL野中がゴールに迫り、最後はLO服部がトライ、ゴールも成功し55-40としました。

 

第100回という大きな節目を迎えた同志社・慶應義塾ラグビー定期戦ですが、両チームとも終始真摯なプレーに徹し、ペナルティが少なく、見ていて気持ちの良い試合となりました。両チームともにディフェンスには課題を残し、特に同志社にとっては敵SHの横移動にタックルポイントをずらされたような印象が残りましたが、タックルそのものは前で倒すという強い意志が感じられ、今後の修正が可能であるように思えました。攻撃面では明るい材料が多いので、今後の成長、進化に期待したいと思います。

校友会からの依頼で観戦記を書いた。

 

【前半戦】

 

終わってみれば、55-40という乱戦を制した同志社の勝利となりました。中には「ディフェンスが甘すぎる」と批判的な方もおられることと思いますが、試合終了後、立ち話をした山神前監督の「慶應とトライの取り合いになれば、同志社が勝ちますよね」というコメントが強く印象に残りました。同志社にとっては今年初めての対外試合で、攻守ともに約束事が徹底されていない未完成のチーム。ディフェンスにも当然のことながら「穴」があります。しかし、未完成ながらも、同志社の得点力には確かなものがありますよ・・・そう山神前監督は言いたかったのでしょう。では、その場面を振り返りましょう。

 

(前半5分)

ゲームは慶應のキックオフで始まりますが、そのボールを同志社SO芳森がノックオンしてしまいます。それを見て不吉な予感を覚えましたが、それが的中し、勢い付いた慶應が2分に先制トライを上げます。しかし、その後の同志社ボールラインアウトがきれいに決まり、同志社はそこからモールで力強く前進します。そして6分、同志社ボールのスクラムからNo.8倉本がサイドを突いて球をつなぎ、最後はLO堀部がトライを上げます。このセットプレーの安定は我々にとり明るい材料となりました。

 

(前半15分)

10分、FL丸山がハイタックルの反則を取られ、シンビンの処分を受けます。10分間、同志社FWは7人で戦うことになりましたが、その動揺を突き、慶應が強固なモールで同志社ゴール前に迫り、トライを奪います。しかし、その直後の15分、ペナルティを得た同志社は素早くBKに展開し、一気に慶應ゴール前まで攻め入ります。そのスピード感あふれる攻撃は慶應を防戦一方とし、ゴール前のラックから同志社HO土田がダイビングしてトライを奪います。シンビンで一名欠いていることを感じさせない攻撃でした。

 

(前半26分)

18分に慶應のキックパスが決まり、同志社はトライを奪われますが、その後も同志社は安定したセットプレーから反撃を行い、23分には同志社ボールのスクラムから敵ゴールに迫り、HO土田が二つ目のトライを上げます。そして26分、同志社ボールのラインアウトからきれいに出たボールから攻撃を仕掛け、昨年はWTBで活躍していたCTB山口が抜け出し、WTB鶴田にパス、鶴田が余裕のトライを上げます。鶴田はその後、3つのトライを上げますが、彼は男子セブンズ日本代表選手で、スペースがあれば自由自在の走りで大きくゲインできる逸材です。このトライ(ゴール)で同志社は26-19とリードしますが、前半終了間際の39分、慶應にトライ(ゴール)を奪われ、26-26の同点となります。このあたりの詰めの甘さは今後の課題です。

 

(撮影:同志社校友 新田さん)

 

【後半に続く】