校友会からの依頼で観戦記を書いた。

 

【前半戦】

 

終わってみれば、55-40という乱戦を制した同志社の勝利となりました。中には「ディフェンスが甘すぎる」と批判的な方もおられることと思いますが、試合終了後、立ち話をした山神前監督の「慶應とトライの取り合いになれば、同志社が勝ちますよね」というコメントが強く印象に残りました。同志社にとっては今年初めての対外試合で、攻守ともに約束事が徹底されていない未完成のチーム。ディフェンスにも当然のことながら「穴」があります。しかし、未完成ながらも、同志社の得点力には確かなものがありますよ・・・そう山神前監督は言いたかったのでしょう。では、その場面を振り返りましょう。

 

(前半5分)

ゲームは慶應のキックオフで始まりますが、そのボールを同志社SO芳森がノックオンしてしまいます。それを見て不吉な予感を覚えましたが、それが的中し、勢い付いた慶應が2分に先制トライを上げます。しかし、その後の同志社ボールラインアウトがきれいに決まり、同志社はそこからモールで力強く前進します。そして6分、同志社ボールのスクラムからNo.8倉本がサイドを突いて球をつなぎ、最後はLO堀部がトライを上げます。このセットプレーの安定は我々にとり明るい材料となりました。

 

(前半15分)

10分、FL丸山がハイタックルの反則を取られ、シンビンの処分を受けます。10分間、同志社FWは7人で戦うことになりましたが、その動揺を突き、慶應が強固なモールで同志社ゴール前に迫り、トライを奪います。しかし、その直後の15分、ペナルティを得た同志社は素早くBKに展開し、一気に慶應ゴール前まで攻め入ります。そのスピード感あふれる攻撃は慶應を防戦一方とし、ゴール前のラックから同志社HO土田がダイビングしてトライを奪います。シンビンで一名欠いていることを感じさせない攻撃でした。

 

(前半26分)

18分に慶應のキックパスが決まり、同志社はトライを奪われますが、その後も同志社は安定したセットプレーから反撃を行い、23分には同志社ボールのスクラムから敵ゴールに迫り、HO土田が二つ目のトライを上げます。そして26分、同志社ボールのラインアウトからきれいに出たボールから攻撃を仕掛け、昨年はWTBで活躍していたCTB山口が抜け出し、WTB鶴田にパス、鶴田が余裕のトライを上げます。鶴田はその後、3つのトライを上げますが、彼は男子セブンズ日本代表選手で、スペースがあれば自由自在の走りで大きくゲインできる逸材です。このトライ(ゴール)で同志社は26-19とリードしますが、前半終了間際の39分、慶應にトライ(ゴール)を奪われ、26-26の同点となります。このあたりの詰めの甘さは今後の課題です。

 

(撮影:同志社校友 新田さん)

 

【後半に続く】