仲間に入れて頂いて10年になる合唱団、「うたおうかい」で今日の午後、「荒城の月」、「Panis Angelicus」、「365日の紙飛行機」を歌う。うたおうかいの指導者、M先生が主宰されている音楽教室の年一回の発表会に今年も賛助出演させて頂くのだが、今回も「暗譜」で臨むことになった。

 

勤務先では良く使う「最近、記憶力が落ちてさ・・」という言い訳がうたおうかいで使えないのは、メンバー30人中、私が2番目に若いからだ。私より一回り以上年上の方々が早々にメロディーや歌詞を覚え、楽譜を見ずに練習に参加される。ここは戦後生まれの意地を見せないと・・

 

 

という訳で、付箋に小さな字で歌詞を書き込み、手帳に貼った。「手帳を見るフリをして歌詞を見て覚える」という作戦だったが、オフィスでは誰かに見られているような気がして集中できない。昼休みなら良いかとサンドイッチを食べながら見ていたら、吹き出した炭酸水が付箋に掛かってしまった。

 

結局、いちばん集中して歌詞を覚えたタイミングを振り返ると、老眼鏡を忘れて参加した練習の日だったように思う。楽譜はあっても読めない。しかし、練習だから何度か同じところを繰り返して歌う。その機会を生かすしかないと、ものすごい集中力が出てきたように思う。 私について言えば、覚えるための方法より覚えなければというプレッシャーが大事ということか。では、その成果をこれから試してこよう。

横浜市の資源循環局が開発したという、ごみ分別AI「イーオ」くんの記事が面白かった。イーオくんは私たちが捨てたいものを入力すると、ちゃんと捨て方を教えてくれるというのだ。



そこで、ある人が捨てたいものに「旦那」と入れたところ、イーオくんはこんな返事をしたらしい。

本当に!! 「人間は判断力の欠如によって結婚し、忍耐力の欠如によって離婚し、記憶力の欠如によって再婚する」ってアルマン・サラクルーは言っていたよ。忍耐力を鍛えてみたらどうかな?

何という気の利いた答え。
捨てたいものに夢や仕事、お金や愛と入れて名回答を引き出した人もいるそうだが、私は次の2つが気に入った。

[怒り]
「敵のため火の吹く怒りも、加熱しすぎては自分が火傷する」ってシェイクスピアが言ってた。横浜市では集められないけど、早めに捨てるのもいいね。

[人生]
本当に捨てちゃうの?「同じことを考えても、朝の3時と翌日の3時とじゃ答えが違ってくるね」とスヌーピーが言ってたよ。今日は寝て、明日もう一度考えてみようか。

こういう質問を想定するとは、横浜市の資源循環局にはなかなか素敵な人がいるものだ。

ラグビーを14歳で始め、35歳でアキレス腱を切るまで現役選手でプレーしたが、スクラムを最前列で組むフロント・ローにだけはなりたくなかった。あれは普通の人間に務まるポジションではない。もう一つ、ポジションではないが、ラグビーのレフェリーにもなりたいとは思わなかった。

 

ラグビーは総勢30名の選手が熱くなってプレーする競技で、その興奮は観客にも伝わる。だから、微妙な判定は15名の選手とそのチームを応援する観客の反感や落胆を招くことがある。そういう微妙な判定は当然両チームにあるから、下手をすると選手全員と観客全員から批判や非難を受けることになる。レフェリーは全く割りに合わない仕事なのだ。

 

そういう割りに合わない仕事を黙々とこなしてこられた元A級レフェリー、Sさんと菅平のペンションで一緒になった。Sさんは先日の第100回慶応義塾・同志社ラグビー定期戦のOB戦で笛を吹いて下さっているから、そのお礼を申し上げ、併せてあの日の再会から私たちの卒業年度では同志社・慶応合同の同期会を9月に開くことになったとお伝えした。Sさんはそれを聞くと「ラグビーって本当に素敵なスポーツですよね」と喜んで下さったから、Sさんもラグビーとラガーが大好きな方なのだ。

 

Sさんにはいろんな質問をさせて頂いたが、思い切って「判定に迷うことがありますか?」と単刀直入にお伺いしたところ、意外にも即座に「あります」と答えられ、その後、具体的な例や先輩レフェリーから得られた助言など詳しく説明下さった。レフェリーの難しさや辛さが良く理解できたが、それ以上に、Sさんの真面目なお人柄が良く分かったように思う。

 

レフェリーの笛は30人のプレーヤーとゲームの展開に大きな影響を与える。実に重い責任だが、レフェリーは一人で決断を重ねていかないといけない。そういう意味では、熟知しているルールに従い反則を取れば良いという仕事ではなく、公正であることは当然としても、選手たちにとってはやり甲斐があり、観る人にとっては見応えのあるゲームにすべく、ゲームの流れや選手たちのプレーをマネジメントするのがレフェリーの役割なんだろう。企業なら経営者で、高い志が必要なんだと思った。