丸紅入社一年目の新人時代に、「言った、言わない、でトラブルになった場合は100%言った側の責任だ」と教えられた。相手の認識や理解があって初めて「言った」ことになるんだから、大切なことを伝えた場合は必ず相手の確認を取るか、伝えたことを書面で送るようにしなさいという教えだった。そう教わったお陰で、「聞いてないよ」と相手から責められるよりは「聞いてませんよ」と言いたくなることの方が多い(笑)


この「言った、言わない」とは違う話だが、昨日、二人の人から「ボルさんは怖い」と言われ、そうは思っていない私としては少なからずショックを受けることとなった。一人はお取引先の方、もう一人は勤務先の同僚だが、これも「言った、言わない」と同じで、相手が「怖い」と思った時点で、そういう印象を私が与えているのだから、私の責任だと思うべきなのだ。

そう考え、冷静になった私は、同僚に「どういう時に怖いと思ったのか」と具体的に聞いてみることにした。その結果、大変面白いことが分かった。すなわち、同僚曰く、「ボルさんは真剣になると早口になるから、口を挟めなくなる」。なるほど。更に「熱が入るとモロ関西弁になるから、我々関東人からするとそれだけで怖い」(笑)

あまり関心がなかったり、冷静でいるときの方が優しく思われるとはちょっと不本意だが、正しく理解してもらうためには相手との距離を開けた方が良いということか。早速に試してみようと思う。
丸紅と同志社のラグビー部で後輩だったK原君から懐かしい写真が送られて来た。丸紅時代に私が担当だった Hush Puppies というカジュアル・シューズのブランドからジョギング・シューズを発売することになり、その雑誌広告にK君と私がモデルとして登場しているのだ。


37年前の私を見ると、髪の毛は黒々としているし、胸や脚には筋肉がしっかり付いているし、二枚目とは言い難いが、精悍な表情をした若者には見える。ちょっと褒めすぎたかな?(笑) しかし将来のことを考えた時には、不安と期待の両方を感じていたように思う。

さて、63才になった私はどのように見えるのだろう。不安のない自信家に見えるか、はたまた無駄な期待をしなくなった大人に見えるか。不安と期待が私にとってはエネルギー源だったように思うので、これからも両方を持ち続けてみようと思う。
久し振りにジム・ロジャースさんの著書を読んだ。「お金の流れで読む日本と世界の未来」、タイトルは優しいが、中身は辛辣で手厳しい。


「今後1~2年の内に、私が生きていた中で最悪の経済危機が起こると予想している」という大胆な予測が早速序章に出てくる。その根拠だが、政府、企業、家計、金融機関を合わせた世界の債務残高が2018年3月末の段階で247兆ドルあり、これをGDP比で見ると3.2倍の債務規模になるとのこと。

すなわち、世界中が稼ぎに見合わない借金を抱えている上に、いまだに日米欧始め世界中で紙幣を刷りまくっているのだから、ソフトランディングなどあり得ない、経済危機というハードランディングでしか収まらないという趣旨だろう。

アベノミクスにも手厳しい。好景気と言うがうわべだけ、株価がここ数年で3倍になったと喧伝するが、これは日本銀行が紙幣を刷りまくり、そのお金で日本株や日本国債を買っているからだと身も蓋もない。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」にはならないだろうなと思わせる本だ。