結果から言うと「69対0の圧勝」となるが、実際にはそれ程の実力差はなく、いろんな局面で同志社が僅かな差で関学を抑えて活路を開いたり、逆に関学の判断ミスに救われたりという展開で、最後は自信を得た同志社が元気を無くした関学を相手に伸び伸びとプレーし、持てる力と技術を出し切ったゲームになったように思う。

 

 

ただ、このゲームには今思い出しても胸が熱くなるシーンがあり、それがこれからの同志社ラグビーへの大きな期待につながるように思う。まず、ゲーム開始早々、ひときわ小柄な同志社のフランカーが強烈なタックルを見舞ったシーンだ。私は思わず「ヨシッ!」と叫んだし、あのタックルが味方を鼓舞し、同志社をチャレンジャーにしたように思う。

 

2つ目は前半22分、関学大のキックを受けた同志社のカウンターアタックで、ボールを得たフッカーの選手が密集の中を真っ直ぐ突き抜けたシーンだ。周りにいた選手がそれに反応して厚みのあるフォローになったし、ディフェンス側の関学は明らかに後手に回った。こういうトライを見ると、真っ直ぐ走れる選手が多いチームは強いと言えるように思う。

 

3つ目は後半5分、同志社ボールのスクラムを10m以上押し込んだシーンだ。これは1人、2人のスタープレーヤーが居てできるものではなく、FW8人の気持ちが一つにならないとできないプレーだ。そうなるまでにどれ程の練習を重ねたのだろうと思い、涙が出てきた。

 

最後は後半25分、抜ければ関学のトライチャンスに結び付くと思われた関学選手の突進を同志社のウィングがバシッと音がするような凄まじいタックルで仕留めたシーンだ。タックルされた選手は何が起こったのか分からなかったのではないか。それ位、関学のチャンスを一瞬にして潰し、反撃の気力をも削ぐダメ押しのタックルになったように思う。

 

このゲームの前には、Bチーム同士の対戦があり、こちらも同志社が52対5で圧勝しているが、やはりキックオフ直後に同志社フランカーが鋭い出足で相手キックをチャージしたり、同志社CTBが前に出るタックルで味方を勢い付かせり、ゲーム開始早々に同志社を果敢に戦うチャレンジャーにしている。そういうAチームやBチームの戦い振りを見ると、「スタープレーヤーはいないが、チャレンジャーがたくさんいるチーム」と言えるのかも知れない。「横綱相撲を取る」と皮肉られる同志社とは一味違う。今後のゲームに注目しようと思う。