孫 泰蔵さんが、「もし明日死ぬとして、自分の子に一言だけ遺言を残すとしたら、どんな言葉を遺す?」という問い掛けをしておられた。孫さんが残したいと思われた遺言は「世界は自ら変えられる」という希望に満ち溢れたものだが、私ならどんな一言を遺すだろう、と早速考えた。


「変化して構わないからね!」

やはり、これしかないだろう。どんな世の中になるのか分からないのだから、自分の子供たちに「こうあるべきだ」と自信を持って言えることがない。逆に、「こうあるべきだ」という一言が子供の可能性に蓋をするかも知れない。

私も変化してきたと思うか、その変化を一番受け入れてくれたのは親父だろう。良くできた親父だったから、私の可能性に配慮してくれたのかも知れない。だとすると、 まだまだ変化が足りないから、これからも変化します。遺言など考えている場合じゃなかった(笑)
このタイトルに反応される方はバレエ好きの方だろう。フェリは一世を風靡する人気を誇りながら44歳で引退、その後、50歳で奇跡の復活を遂げたアレッサンドラ・フェリ、ボッレは数々のバレリーナから相手役に望まれ、世界的に活躍しているロベルト・ボッレのことだ。このお二人に更に実力派のダンサーが加わり、東京でバレエを披露された。


私はバレエのことなど何一つ知らないし、バレエをちゃんと観たのも今回が初めてだから、印象だけを率直に言わせてもらおうと思う。

先ず、バレエには言葉がないからストーリーが分からない。それでも、見ている内に何となくこうかなと想像できるようになるのだから、身体の動きや姿勢だけでいろんなことを表現できる彼らは大したものだ。メインの演目だった「マルグリットとアルマン」は帰宅してから調べたら、だいたい想像していた通りのストーリーだった。

次に、彼らの無駄なく鍛え上げられた肉体と、不安定な姿勢でも揺るぎもしない体幹の強さとバランス感覚の良さには恐れ入った。バレリーナを持ち上げたり、二人で支え合ったりする時もそうなのだから、二人分の重さや傾きを感じ取れる鋭敏なバランス感覚と、それを支えたり補ったりできる筋力をお持ちなのだろう。

ラグビーは動き続けるスポーツだから、体重が500g増えようが1kg増えようが何とかなるし、立つ位置が5cmずれようが10cmずれようが何とでもなる。しかし、動きの中で時には自然体で静止することを求められるバレエの方々には、500gや5cmの差はとんでもなく大きいのかも、と思いながら会場を後にした。
同志社混声合唱団のソプラノ、Mさんから誘われ、出ることに決めたサロンコンサートが昨日、無事に終わった。原宿のアコスタディオという小さなホールに出演者が4名、聞きに来て下さった方が50名というささやかなコンサートだったが、バイオリンの詩子先生と旦那さんの熊さん、地元合唱団うたおうかいや同志社混声合唱団から十数名の方々が来て下さり、演奏前の一礼を忘れるほど緊張してしまった。


ところが、弾き始めると「ここで良く間違えた」とか「ここはこうした方が上手く弾ける」とか、次々に練習時の記憶がよみがえって来て、過度に力むことなく弾けたように思う。今回は時間があればバイオリンを引っ張り出し、朝の5分でも夜の10分でも練習に励んだから、その成果が出たのだと思う。

ピアノ伴奏は次女が引き受けてくれたが、16年振りの演奏、しかも先月、出産したばかりで十分には練習できなかったことと思う。なのに、私たちの演奏が終わると、熊さんは「いやぁ、ピアノが良かった~!」と真顔で言うし、コンサート終了後の懇親会では見知らぬ方から「お嬢様は音大で勉強されたの?」と聞かれる始末。誰か、私のことも褒めてよ、と言いたくなったが、まだまだ努力が足りないということだろう。

それでも、一つの目標を達成したことに変わりはないし、夕食後には詩子先生と熊さんがお土産に下さった上板橋、石田屋の「どら焼き」をご褒美に頂いた。これは開店前から並ばないと買えない人気商品で、熊さんが40分も行列して下さったとのこと。美味しかった~! 熊さん、ありがとう!