バイオリンの発表会が4日後に迫った。我ながら果敢な挑戦だと思うが、「チャルダーシュ」を弾く。


さまざまな感情が込められた曲で、まるで喜怒哀楽が順番に踊り出すような気配を感じるが、だからこそ多くの演奏家がその人にしか表現できないチャルダーシュを弾いておられるのだろう。

そうと分かればしめたもの、今年も発表会に来てくれる同級生のA山さんに、「演奏家によりいろんなチャルダーシュがあるんや。せやから、僕だけのチャルダーシュにするわ」と話したら、「ま、ええけどさ、ぜひ原曲は留めてくれる? チャルダーシュやと分かる範囲の編曲にしといてね」と釘を刺された。

それから1ヶ月、朝の練習に夜の練習を加え、ラグビー合宿のような2部練習に切り換えたが、さて、成果の程は如何?
9月に亡くなられたオペラ歌手、佐藤しのぶさんの「お別れの会」のご案内を頂き、今日、参列してきた。正面にたくさんの花に囲まれた佐藤しのぶさんの遺影があり、あぁ、本当に亡くなられたんだと思った。


たまたま同じ勉強会で知り合い、その後は都内で催されたコンサートには必ずお邪魔するようにしていたが、美しく伸びやかな声に豊かな愛情や優しいお人柄が感じられ、いつも温かな気持ちにさせて頂いた。客席には涙を拭っておられる方も見受けられたから、多くの人に感動を与えてこられたのだろう。

お別れの会では、ご主人で指揮者の現田茂夫さんが「久しぶりにしのぶちゃんにラブレターを書いて来ました」と挨拶され、メッセージを読まれたが、家庭でも優しく頼りになる妻であり母であった佐藤しのぶさんを偲ばせる内容で目頭が熱くなった。

合掌
同志社混声合唱団の打ち上げの会でスピーチする機会があった。初めてコンサートに出た人たちを紹介する時間があり、昨年はバイオリンの発表会と重なって出演を断念した私も最後に紹介された。

「ラグビー部OBのボルです。今日(11月2日)はラグビーワールドカップ決勝の日ですから、お前はこんなところにいて良いのか、とラグビー関係者から言われました。何を言ってるんですか!私は同志社混声合唱団のボルですよ!」(大きな拍手を頂く)

「大きな拍手を頂いた後で恐縮ですが、先週の土曜日(10月26日)、私は大事な練習を、ゲネプロというんですか? 本番前の最後の練習を休みましたよね。すみません! 仕事が入ったと嘘をついて、実は横浜にいました。横浜でイングランド対ニュージーランドの準決勝戦を観ていました。」(なに~っ、コラ~ッ、ひどいやんか~、の声)

「いやいや、嘘をついたままにしておこうと思ったんです。せやけど、今日、皆さんとあんなに美しい歌ばかり歌って、すっかり心が洗われました。嘘をついていては神さまに申し訳ないと思い、正直にお話しました。来年は嘘はつかず、練習に出ますので、宜しくお願いします。」(笑いと拍手を頂きました)


皆さん、笑ったり拍手して下さったから、スピーチがウケたのだと思ってきたが、そうではなく、ラグビー部OBという合唱には素人の私を温かく迎えて下さっているという証しだろう。皆さん、ありがとうございます!