少し前の話になるが、同志社対慶應義塾のラグビー定期戦が6日(日)に行われた。102回目の定期戦だ。ラグビーワールドカップの影響でグランドが取れず、慶應義塾の日吉グランドで行うという質素なものだったが、アフターファンクションで慶應義塾のOB会長がおっしゃった「元々の定期戦に戻ったのだと考えています」という言葉が印象に残った。その通りだ。


大学ラグビーは定期戦を通して発展し、受け継がれて来た。私の父の時代には、関東校同士の定期戦、関西校同士の定期戦を制した東西の代表校が対戦し、大学日本一を決めていたと聞いた。実際、父は卒業の年、早稲田で関東を制し、関西の代表校となった関西学院大と対戦、これに勝って全国制覇したことを終生誇りにしていた。

そういう歴史が大学ラグビーにはあるし、試合終了がノーサイドと表現されるのは、「今日も痛みや苦しさに耐えながら良く頑張った。だいたい、ゴールまで前進しなくてはならないのに、ボールより前でプレーするなって不条理だよね。お互い、厄介なスポーツにはまってしまったもんだが、これも社会勉強だ。これからも宜しく!」という仲間意識や尊敬の念が自然に湧いてくるからだろう。

スポーツだから勝たねばならないが、ラグビーには是非、そういう人間教育面での素晴らしさを残して欲しいと思う(と私のような教育の行き届かなかった者が言っても説得力に欠けるか・笑)。
ジャパンがノートライで負けた。前半はスコットランド戦同様に7割以上ボールを支配していたようだが、ゴールまでたどり着けなかった。それ位、南アのディフェンスは早くて厚く、まるでジャパンから学んだような二人掛かりのタックルや、一直線で前に出て距離を詰めるラインディフェンスを見せ付けられた。

南アのヘッドコーチが「ジャパンの弱点を研究している」と言っていたが、1対1になる局面を作ろうと試みたり、スクラムハーフからのパントで全員が前に出て圧力を掛けたりと、攻撃面でも対策を練り、徹底していたように思う。又、南アのモールは軸がずれない強力なもので、残念ながらジャパンには成す術がなかった。

テレビ中継で見ていたから、ハーフタイムには両チームのロッカールームの様子が放映され、それを見ることができた。全員が立って話をしているジャパンに対し、南アは選手がだらりと座り込んでいるように見えたから、「後半はジャパンが行くかも」と期待したのだが、後半も南アは強かった。

(Wikipediaから借りました)

例えがマニュアル車になって恐縮だが、ボールを持って密集を駆け抜ける南アの選手とそれにすり寄るフォローの選手やラックに低い姿勢で入って来る選手を見て思い出したのは40年前に兄が乗っていたスプリンター1600のシフトレバーだった。南アの選手には5速があった。ジャパンにも5速のある福岡選手や松島選手がいるが、選手層の厚さで南アはジャパンを上回ったのかなと思う。ジャパンの選手、スタッフの皆さん、ありがとうございました。ゆっくり身体を休めて下さい。
横浜で行われた日本対スコットランドの試合を観に行った。

(読売新聞の号外)

スコットランドに先制トライを許した日本だが、その後はミスや反則がなく、スコットランドに攻撃の機会を与えなかった。日本は3つのトライとゴールを奪い、21対7で前半終了。

後半は一転してスコットランドがボールを長く支配する展開となったが、日本の果敢なタックルと、倒れても直ぐに起き上がって戦列復帰する稼働率の高さで何とか逃げ切った。

勝利の神様は準備したものを愛すると聞いたことがある。今夜の勝利は偶然ではなく、練習の賜物だろう。ノーサイドの瞬間にそれを思い、涙が出た。