同志社混声合唱団のコンサートが紀尾井ホールで催された。何度も訪れている紀尾井ホールだが、ステージに立つのは初めてのことで、入口は楽屋口だし、集合は開演の5時間前だし、ステージの裏側を何度も往き来することになったし、実に刺激に満ちた一日になった。


第1部はジョン・ラター作曲のクリスマス・キャロルから4曲、第2部はエストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトの作品から2曲、そして第3部は千原英喜さん作曲の組曲2つを交互に組み合わせ、合計10曲を歌った。ステージの上ではバスの反対側にいるソプラノの声が良く聞こえず、少し焦ることとなったが、だからこそ指揮者をちゃんと見ないといけないのだろう。


興奮冷めやらぬまま打ち上げの会へと向かったが、つくづく「現役はええなぁ」と実感することとなった。ワールドカップでは興奮と感動こそ味わったが、充足感や達成感は得られない。これはグランドに出た者しか味わえないご褒美のようなものだろう。ラグビーでそれを得ることは難しいのだから、これからは音楽で現役を楽しもうと思う。
ワールドカップでジャパンが躍進したことからラグビー人気が急上昇したようだ。普段はすれ違っても会釈しかしない勤務先の同僚が「ちょっといいですか?」とラグビーのルールや試合の感想を聞きに来られる。ラグビー経験者にとっては驚きの注目度だろう。


このラグビー人気を生かし、もっとメジャーなスポーツにしようという試みがいろいろ議論されているようだ。私が現役の頃は厳格にアマチュアリズムを守ろうという時代だったから、多少の違和感は残るが、これも時代の流れで、プロ化がこれから進んで行くのだろう。

ラグビーは前進しなくてはならないのに、ボールより前でプレーできないという不条理なスポーツだ。その上、選手のセンスや能力だけではなく、人柄や性格、生き様みたいなものまでプレーに出てしまう。そういうスポーツだから、正々堂々とプレーした相手なら、ノーサイドの瞬間に敬意を払うこともできるのだろう。

そういう特性から、プロ化はさておいても、ラグビーが普及することには大賛成だ。そのためには裾野を広げることが必要だし、「危険、きつい、汚い」の3Kを「簡単、カッコいい、気持ちいい」の3Kにし、サッカーや野球、バスケットボールに対抗したいところだ。
今夜の渋谷はハロウィンを楽しむ人たちで大いに盛り上がるらしい。中には羽目を外す人もいるだろうし、それで迷惑を受ける人やお店もあるのだろうが、まさか警戒に当たる警察官が放水したり催涙弾を発射することはないだろう。香港やチリに比べると、何と平和で有難いことか。


同僚のA画伯も久し振りに芸術家魂を刺激されたのか、ホワイトボードにイラストを描いてくれた。消費税アップに複数の台風被害が重なり、必ずしも市況は良くないが、「景気」というくらいだから、陰気より陽気、弱気より強気で臨もう。但し、もう若気の至りは通用しない年齢だから、そこは堅気で(笑)