NHKの「コズミックフロント」という番組を観た。「大量絶滅ビッグファイブ~生命進化の謎に迫る~前編」で、地球上で過去に5回あったという大量絶滅の中から最初の3回を取り上げていた。

聞きなれない固有名詞が飛び交っていたが、5億年前にカンブリア大爆発があり、その後、豊かな海洋生物が出現する。ところが、オルドビス紀の後半に氷河期を迎え、厚い氷床で海が減ったところに今度は温暖化が進み、海水温度が上昇してしまう。その結果、85%の生物が絶滅。

面白いのは、この時、生き残った生物の特徴だ。チョッカクガイという円錐形の殻を持つ生物は移動能力に長け、生存可能な場所まで移動したものが生き残る。もう一つ、ウミユリは海底に根を降ろした生物で移動は叶わないが、海中に放出した卵の中から生存可能な場所までたどり着いたものが生き残る。なるほど、第1の危機では「移動」がサバイバル要因か。

2度目の危機は4億年前のデボン紀に訪れる。大雨が降り続けることで、リンや窒素の栄養分が海に流れ込み、大量の植物プランクトンが発生する。これをバクテリアが分解する際に酸素を必要としたことから、海中が低酸素状態となる。その結果、生物の王者として君臨していたダンクルオステウスという強靭な顎の骨を持つ体長10メートルの巨大魚もあえなく絶滅。植物連鎖の崩壊から75%の生物が絶滅したらしい。

巨大魚の想像図と人間の大きさとの比較。

(続く)
アール・ウォーレンという判事が残した言葉、「私はいつも最初にスポーツ欄を開く。そこには人間が達成したことが記録されている。第一面は人間のしでかした失敗ばかりだ」。最近、新聞を開く度に、本当にその通りだと思う。スポーツ欄が無いに等しいから身を乗り出さないのだ。

そんな中、毎日新聞の夕刊がパラカヌー日本代表の瀬立モニカ選手を取り上げていた。高校一年の体育の授業で転倒した彼女は脊椎を損傷し、胸から下を動かせなくなってしまう。苦しい日々が続くが、元々カヌー選手だった彼女は久しぶりのカヌーで水面がどこまでも平らでバリアフリーであることに気付き、再び競技に取り組むようになる。

その瀬立モニカ選手が沖縄県大宜味村の塩屋湾で練習を重ねているという記事だったが、地元の人たちが彼女のために海面に降りるための木製スロープを作ったり、新鮮な野菜を毎日届けたりしているとか。写真は沖縄で「ゆんたく」と呼ばれる井戸端会議に彼女も参加し、地元の人たちと談笑しているときのものだ。


ここにあるものは法律に基づく行動でもなく、何か宣言があってできた集まりでもない。スポーツ選手が回りの人たちに感動を与え、スポーツ選手はそういう人たちから戦うためのエネルギーをもらう。何と素晴らしい世界か。コロナウィルスのワクチンが開発されたら、先ずはスポーツ選手に回してみてはどうだろう。


黒川伊保子さんという人工知能や脳科学の研究者が書かれた「妻のトリセツ」を読んだ。トリセツとは「取扱説明書」のことで、本の帯には「理不尽な妻との上手な付き合い方」、「妻は納得。夫は感謝!」、「35万部突破!」の文字が踊る。2018年10月に第1刷、2019年4月に第24刷発行とあるから、相当話題になり、売れた本なのだろう。



結論から言うと、「もっと早くに読んでいれば悩んだり失敗せずに済んだのに・・・」かなと一瞬思ったが、いやいや、いろんな場面で悩んだり失敗してきた今だから良~く理解できたのかな、と思うに至った。例えば、「名もなき家事が妻を追い詰めている」は、妻と日用品の買い出しに出掛けたり家事を手伝い始めて最近やっと分かったように思うし、心さえ肯定しておけば相反する選択をしても女性はOKという「心と事実、女の会話は2回線」は散々失敗してきた今の方が良く分かるように思う。

 

それでも尚、「夫が気付かない妻を絶望させるセリフ」は大いに参考になるし、「ちょっと手間のかかる夫が実は愛おしい」などと書いてあると、それで助かったこともあったんだろうなと気付かせてくれる。ただ、最後に書かれていることは非常にシビアで、心の支えとして第1位に妻を挙げる夫が全体の79%いるのに対し、妻の側は65%が第1位に子供を挙げている。男性脳や女性脳の違いがあったにせよ、これは男性として情けないことのように思う。

 

私が妻から高得点をもらえる優良な夫だったとはとても思えないが、妻が「ありがとう」と言ってくれる仕事がいつくかある。窓や網戸の掃除、風呂場の掃除、昔は玄関、今はベランダの掃除。たまたま私の担当になった掃除だと思ってきたが、妻はそこにオトコの力技と拘りを見たのかも知れない。相手が「助かった」と言ってくれることを探して実行する。それを互いに「ありがとう」と感謝し合う。昔から取扱説明書を読むのが苦手な私だから、サービス精神と感謝の気持ちで点数を稼いでみようと思う。